2021年2月ブログ

2021年

2月

22日

本八幡の整体院より,栄養は吸収されて初めて意味がある

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。体を若く元気にしたいなら、体によいものをたくさん食べればいいんでしょ、とばかりにむやみに食べものを口にしても、すべてが体の栄養になるわけではありません。それがちゃんと消化、吸収されなければ、体内で役に立ちません。つまり栄養にはならないのです。口腔は消化器官の入り口で、消化のスタート地点です。食べたものを栄養として摂り込みやすいように分解するのが消化ですが、消化には消化酵素が不可欠で、そのトップバッターが唾液に含まれるアミラーゼです。口の中で嚙み砕かれた食べものは、唾液と混ざって胃へ送られます。胃では胃液中のペプシン、十二指腸では膵液、胆汁のリパーゼなどの消化酵素が順に加わって小腸へ。そして、ほとんどが小腸で吸収されます。この消化・吸収のリレーでは、まず口の中での咀嚼や唾液分泌の能力が、消化の機能を左右します。噛む力と、唾液の出方が非常に重要になるわけです。入り口でコケたら、その後のリレーがスムーズに進まなくなります。また、腸内環境のよしあしも、消化・吸収の働きに影響します。善玉菌が減って悪玉菌が増えているなど腸内の細菌バランスがくずれていると、腸管の上皮細胞の状態が悪くなり、消化・吸収の機能が低下してしまいます。いくら栄養のあるものを食べても、消化・吸収の力が衰えていると、自分の身にはなりません。しっかり噛むこと、唾液をたっぷり出すこと、さらには腸内環境と関わりが深い口腔内のコンディションを十分に整えておくことが、栄養を効率よく摂取するうえで欠かせない大事なことなのです。

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2021年

2月

18日

本八幡の整体院より,柔らかい食事が老化を進める

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。唾液をたくさん出すためには、よく噛むことが効果的です。しっかりと味わいながら噛むことで味覚が刺激されると、さらに唾液の分泌が活発になります。そうすれば、唾液に含まれる若返り成分が、口の中にたくさん出てくることになります。最近では「ひと口30回」、つまり、ひと口食べたら30回噛むというのが定着しつつあります。でも、実際のところは、わかってはいるけど30回も噛んでいられない…そんな人が少なくないようです。それほど現代人は忙しくて、食事に時間をかけていられないということなのでしょうか。それもあるかもしれませんが、噛むことが少ない原因としては、加工度の高い食べ物を多く摂りがちということが挙げられます。よく加工されている食べ物は、ほとんどが柔らかくて食べやすいために、それほど噛む必要がないわけですね。その代表的なものが、ファーストフードです。こういうものだけ食べていると、しっかり噛む習慣はなかなか身につかないかもしれません。歯がほとんど無くなって咀嚼が難しい高齢者ならともかく、丈夫な歯がちゃんとあるにもかかわらず柔らかいものばかり食べていたら、将来は噛まないのではなく、本当に噛めない老人になってしまうことでしょう。65歳以上の4000人余を4年間追跡したある調査によれば、自分の歯が20本以上ある人と比べて、自分の歯がほとんどなく義歯も使用していない人の認知症の発症リスクは、平均1.85倍も高まるという結果が出ています。また、同じく65歳以上の地域住民を9年間追跡した調査では、何でも食べられると感じている人は、そうでない人と比べると死亡率が1.63倍低いという結果が報告されています。これは無視できない数字ですね。脳や唾液腺を刺激しながらよく噛んで、唾液をたっぷり出しましょう。柔らかいものばかりでなく、歯ごたえや食感も楽しみながら。早食いグセのある人は、飲み込む前にあと10回、せめて5回でも余分に噛むようにしませんか。それが、若返りの裏ワザになるかもしれませんよ。

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2021年

2月

08日

本八幡の整体院より,口の中がカラカラの危険

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。大事な仕事のプレゼンのとき、また大勢の人たちの前でのスピーチで、緊張のあまり口の中がカラカラに渇いたという経験のある人も多いのではないでしょうか?あるいは、大きなミスをしでかした、アクシデントに巻き込まれた…等々、日常の中でも、口が渇くことはそう珍しいことではありません。私たちの体には生理的な活動を無意識にコントロールする興奮系の交感神経と、リラックス系の副交感神経という「自律神経」が備わっていてバランスをとっています。緊張すると、体内では交感神経が優位になり、呼吸循環器系は活発になる一方で、消化器系は活動が低下し、唾液の分泌も減少します。反対に、おいしそうな料理を目の前にしたときなど、思わず食欲が刺激されて唾液がたくさん出てきます。副交感神経が優位になって、リラックスして消化器系が活発になっているのですね。要するに、危機が迫っていたり、強いストレスがかかったりして緊張が高まっていると、「食べている場合じゃない!」と体が緊急時の態勢に入っているというわけです。ちょっとした緊張からくる渇きなら、通常は水を飲んで口の中を潤せば、じきに治まることがほとんどです。しかし、強いストレスが続き、口の中が渇いた状態がずっと継続するとドライマウスが進行します。水を飲んだくらいでは渇きが治まらず、ひどくなると話しにくくなったり、ものが食べにくくなったりします。また、口の中がネバネバすることもあります。唾液には抗菌作用・洗浄作用があって口腔をきれいに保つ働きがありますが、唾液が出なければ、当然この作用は弱まります。そのために歯垢がたまりやすく、虫歯が増えたり、歯周病が悪化したりします。と同時に、咀嚼障害や嚥下障害なども起きやすくなるのです。また、口の中の苔やカビにも注意が必要です。ふだんなら唾液が洗い流してくれる舌苔がこびりついてしまって、口臭のモトになることもあります。さらには、口の中の乾燥によってカビの一種・カンジダ菌が増加し、口腔カンジダ症を起こしやすくなります。これは、味覚障害や口内炎の原因となることがあります。そして何より、緊張状態が続いて食欲が低下するだけでなく、咀嚼障害や嚥下障害などで食べものが食べられなくなることは大きな問題です。必要な栄養が十分に摂れないというのは、全身の健康をキープするのが難しくなることです。怖い病気を引き起こさないためにも、早めに十分な口腔ケアをしましょう。ストレスが避けられない状況にあっても、できるだけ口の中の乾燥を長引かせないようにしたいものです。

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2021年

2月

05日

本八幡の整体院より,筋肉の種類を知ってトレーニング

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。歳を重ねたからこそ、筋肉を衰えさせないようにしなくてはいけません。全身を刺激し、現状の機能を維持するための運動について考えるとき、筋肉の種類「赤筋」と「白筋」についての知識があると、より効率よく運動を続けることができます。人の筋肉には横紋筋と平滑筋があり、横紋筋には骨格筋と心筋があります。骨格筋は、身体を動かしたり姿勢を保ったりするために必要な筋肉です。心筋は文字通り、心臓にしかない筋肉のことです。一方、平滑筋は内臓や血管の壁にあって、その収縮によってこれらの働きを維持します。心筋や平滑筋は自律神経が調節するので、自分の意思では動かすことができません。これを不随意筋といいます。これに対して、骨格筋は運動神経によって調節されるものなので、自分の意思で動かすことができます。これを随意筋といいます。したがって、骨格筋は自分の意思でいかようにも鍛えることができ、だからこそサルコペニアは予防することができるのです。骨格筋は、筋繊維と呼ばれる直径0.1㎜以下の非常に細い細胞からできていて、赤筋と白筋と呼ばれる異なる性格を持つ筋繊維に分けることができます。赤筋は1型繊維の通称で、より細い筋繊維で酸素を蓄えるミオグロビンというタンパク質が多く含まれているため赤色に見えるのでこう呼ばれています。赤筋は収縮スピードは遅いのですが、酸素をたくさん蓄えてミトコンドリアというエネルギー合成機関が豊富に含まれているので、繰り返し収縮しても疲れにくく、「遅筋」という別名もあります。白筋は2型筋繊維の通称で、やや太めの筋繊維でミオグロビンがあまり含まれていないため疲れやすいかわりに、収縮スピードが速いので「速筋」とも呼ばれていて、無酸素状態で瞬時に大きな力を発揮することができます。人はこの赤筋と白筋がモザイク状に配置されていますが、骨格筋量の大小に加えて、どちらの筋肉が多いかによって、個人個人の運動能力に差が出てくるのです。陸上選手で考えると、一般的に短距離選手は瞬発力にすぐれた白筋が、長距離選手は持久力にすぐれた赤筋が発達しています。白筋は加齢によって衰えやすくなるため、短距離選手の能力は、30歳を超えるとトレーニングを積んだとしても、維持することは非常に困難です。一方、赤筋を鍛えるには、有酸素運動で赤筋のまわりにある毛細血管の血流を良くすることで、かなりうまく鍛えることが可能です。というわけで、アンチエイジングに効率的な筋肉の鍛え方の極意が見えてきましたね。まずは、早歩き、ジョギング、エアロバイクのような有酸素運動で、毛細血管の血流を介して赤筋を中心に刺激します。そのうえで、体力がついてきたら、ケガに注意しながら白筋をほどよく鍛える筋力トレーニングを加えていくといいでしょう。

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2021年

2月

01日

本八幡の整体院より,難聴の認知症リスク

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。本人があまり気づきにくい加齢変化のひとつに、難聴があります。英国での調査によると、聴力に何らかの問題を抱える人は、およそ6人に1人、日本では2015年に行われたアンケートで、難聴だと思っている人は、18歳以上でなんと13%もいたそうです。決して無視できない数字ですね。英国の権威ある医学専門誌「ランセット」によれば、難聴=耳が聞こえにくいことは認知症のリスクがあるとされています。と同時に、仮に難聴になる人を完全に無くせたといたら、認知症を今より9%も減らせるとされていました。ではなぜ、難聴が認知症のリスクになるのでしょう。英国で行われた最新の調査では、50歳以上の難聴がある人では、認知症のリスクが1.6倍となっていました。これに関しては2つの可能性が指摘されています。1つめは社会的な孤立につながるため。難聴になると相手の声が聞き取りにくくなり、知らず知らずのうちに、他人との関わりが億劫になっていきます。さらに、社会的に孤立すると、日常会話による刺激がなくなり、精神的ストレスで認知症になりやすくなるとの指摘もあります。2つめは認知的な負荷のためです。本来、健全な脳は複雑な仕組みによって、会話の一部が聞こえなくても、自動的に可能性の高い言葉を補って理解することができます。たとえば、「こ?ば?は」と聞こえた場合でも、「ん」という言葉がその合間に入り「こんばんは」なのではと、脳が判断して補ってくれる場合がほとんどです。しかしながら、難聴者が騒音の中で会話を聞き続けるためには、精神的にも相当なエネルギーを必要とします。このため、脳にほかの働きをする余裕が徐々に減り、結果として、全体的な認知能力が低下するのではないかと考えられています。日常生活での難聴のサインは次のようなものが挙げられます。

■人の話声がよく聞こえない、よく聞き間違える

■会話中、相手に何を言ったか聞きなおすことが増えた

■テレビやラジオのボリュームをつい大きくしてしまう

■電話の音、ドアのベル、家電のチャイムなどがになかなか気づかない

■雑音がどの方角から来ているかわからない

■聞くことに集中することが、異常に疲れたり、ストレスを感じる

■自分の声が大きいといわれる

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