2019年7月ブログ

2019年

7月

29日

本八幡の整体院より,正常な人でも起きる「血糖値スパイク」を防ぐ食材

本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のことです。正常値(空腹時)は110㎎/㎗とされていますが、この値が一定以上高い状態が続くと「糖尿病」と診断されます。しかし、健康診断で「正常」だった人も油断はなりません。最近の研究で、ふだんの血糖値は正常でも、食後すぐの短時間だけ血糖値が急上昇する現象「血糖値スパイク」が起きていることがわかったからです。一般の健康診断では、空腹時に血糖値を測定するため、見つけにくいのですが、ある調査では、1400万人もの日本人が血糖値スパイクを生じている可能性があるといいます。しかし、「血糖値スパイク」の何が問題なのでしょうか。まず心配されるのは動脈硬化です。血糖値スパイクが起きると活性酸素が大量に発生して血管を傷つけ、少しずつ動脈硬化が進みます。これを放っておくと、やがて脳梗塞や心筋梗塞などを起こしかねません。また、認知症を招く可能性も指摘されています。通常、血糖値は膵臓から分泌されるインスリンの働きによって一定に保たれています。しかし、食事のたびに血糖値スパイクが起きると、大量のインスリン分泌が繰り返され、常にインスリンが多い状態になります。すると、脳内に「アミロイドβ」が蓄積し、認知症になる可能性があるといいます。アミロイドβは、アルツハイマー型認知症の原因とされる有害物質です。では、血糖値スパイクを防ぐには、どんな食材を摂ったらよいのでしょうか。血糖値の急激な上昇を防ぐのに有効とされる食材はいくつかあります。その一つが、キノコ類です。食事で摂った糖(炭水化物)をブドウ糖に分解する働きを抑え、体外へと排出してくれるのに役立ちます。これは、キノコ類にとくに多く含まれるβグルカンの働きによるものです。βグルカンは水溶性食物繊維の一種です。食事と一緒に摂ると、腸への吸収やブドウ糖への分解スピードが遅くなるため、血糖値の上昇も緩やかになります。食べ方のポイントは、βグルカンが豊富なキノコを食事の前に食べることです。そうすることで、キノコの食物繊維が腸壁をコーティングし、あとから糖(炭水化物)が入ってきた際に、吸収スピードを抑える働きを高めてくれます。キノコ類のなかでも、βグルカンが豊富なのは、マイタケです。血糖値がすでに高めの人はもちろん、ふだんは正常値の人も、食事にキノコ類を積極的に取り入れるといいでしょう。

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2019年

7月

26日

本八幡の整体院より,長寿ホルモン「アディポネクチン」を増やす食品

本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。日本は世界でもトップクラスを誇る長寿国です。せっかく長生きするなら、健康で元気な老後を過ごしたいものです。そこでいま、注目が集まっているのがホルモンの一種「アディポネクチン」という物質です。アディポネクチンは、日本で発見されたホルモンで、健康で長生きの高齢者が多くもっていることから、「長寿ホルモン」とも呼ばれています。また、脂肪のを促す作用をもっていることから、テレビや雑誌などでは「瘦せホルモン」と紹介されたこともあります。アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンで、メタボリックシンドロームの改善、動脈硬化・糖尿病・高脂血症・高血圧の予防、老化防止、さらにはガンの予防・改善の効果が期待されています。脂肪細胞から分泌されていると聞くと、「太っている人のほうが、より多く分泌されるのでは?」と思うかもしれませんが、実際はその逆です。肥満でも瘦せすぎでも分泌量は減ってしまいます。なかでも内臓脂肪が多い人ほど、アディポネクチンの分泌量が減少することがわかっています。しかし、アディポネクチンは、生活習慣や食生活によって増やすことが可能だとされています。食事では、どのような栄養を摂れば、量を増やせるのでしょうか?まず、積極的に取り入れたいのは、豆腐、納豆、豆味噌、煮豆など大豆製品です。大豆は「畑の肉」と呼ばれるほどタンパク質が豊富ですが、その大豆タンパクに含まれる「βコングリシニン」という物質が、アディポネクチンを増やすといわれています。そのほか、アジやイワシ、サンマなどの青魚に含まれる「EPA」や、サケ、カニ、エビなど赤い色素「アスタキサンチン」も、アディポネクチンを増やす働きがあるとされています。ちなみに、自分がどれくらいの量のアディポネクチンをもっているかは、血液検査で測ることができます。平均値は男性で8.3μg/ml、女性は12.5μg/ml(μg…ミューグラムは100万分の1g)と、女性のほうが高く、男女の寿命と比例していることがわかります。

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2019年

7月

22日

本八幡の整体院より,食物繊維不足にポテトサラダや冷めたおにぎり

本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。食物繊維は腸内環境を整え、生活習慣病の予防のカギを握っていることは誰もがご存知でしょう。その食物繊維には、水溶性と不溶性の2タイプがあり、働きがそれぞれ異なるので、不溶性と水溶性を2対1のバランスで摂ると理想的ですが、それが意外と簡単ではありません。ところが、この2種類の食物繊維の効果を得られる成分が注目されています。レジスタントスターチです。難消化性デンプンとも呼ばれ、消化されないので、食物繊維と同じ働きをするわけです。お通じを良くしたり、血糖値を抑え、腸内の善玉菌を増やす、などの高い健康効果があります。このレジスタントスターチは、身近な食品である穀類やイモ類、豆類に含まれていますが、蒸す、ゆでるなどしたあとに冷やした状態で食べると、成分が大幅に増えることが知られています。たとえば、ふかしたあとに冷やしてつくるポテトサラダ、握ってから時間が経って冷めたおにぎりなどです。ポテトやおにぎりと聞くと、太りそうな気がしますが、レジスタントスターチをタップリ含んだ状態で適量を食べれば、前述の健康効果が期待できるうえ、比較的太りにくいです。このほか、ライ麦パンやコーンフレークなどにも比較的多く含まれていますが、いま注目されているのが、オーストラリア政府が国民の生活習慣病を減らすために国を挙げて取り組んで開発したスーパー大麦です。スーパー大麦を配合したグラノーラ(シリアル食品)や雑穀ごはんも市場に出回っているので、チェックしてみましょう。これらはダイエット効果が大いに注目されていますが、食べ過ぎれば、意味がないので、あくまで適量を心がけましょう。

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2019年

7月

20日

本八幡の整体院より,コップ一杯の牛乳が熱中症対策になる

本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。夏になると、テレビで盛んに取り上げられる熱中症のニュース。室内での発生が多いことから、エアコンの使用や汗によって失われる塩分・ミネラルが同時に摂れるスポーツ飲料で、こまめに水分を摂ることが推奨されています。むろん、スポーツ飲料は水分補給には有効ですが、2015年に発表された信州大学の研究によれば、暑さに負けない体づくりには「牛乳」が有効であるという研究結果が報告されています。たしかに牛乳はカルシウム、タンパク質、脂質、カリウム、ビタミンA、D、ビタミンB群などを豊富に含んでいますが、熱中症にどのような効果があるのでしょうか?人間は汗をかくことで体温を調節していますが、その汗は血液の水分からつくられています。つまり熱中症は、体内の水分減少にともなって、血液量が減ることで起きるので、血液量を増やすことができれば、熱中症予防に役立つというわけです。そこで注目されたのが、牛乳などに含まれるタンパク質です。牛乳を飲むと、アルブミンという成分が血管内に増えます。このアルブミンには、体の水分を血管内に取り込む性質をもっているため、血液の量を増やすことができるといいます。とはいえ、ただ牛乳を飲めば血液量が増えるというわけではありません。研究によると1日15~30分、週に4日以上の運動を続けることで、効果が期待できるといいます。運動は、体にやや強めの負荷がかかるウオーキングなどで、じっとり汗をかく程度が目安です。さらに運動後、30分以内にコップ1杯の牛乳を飲むのが重要なポイントです。このタイミングで飲むことで、血液量の増加が期待できるといいます。牛乳が苦手な人は、タンパク質を含む乳製品のヨーグルトやチーズ、アイスクリームから摂ってもいいでしょう。

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2019年

7月

16日

本八幡の整体院より,キウイフルーツの驚きの便秘解消効果

本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。ヨーグルトを食べる、ゴボウなどの野菜を積極的に摂る、薬を飲むなどいろいろ試してみたものの、ガンコな便秘が治らない…そんな人は、ぜひキウイフルーツを試してみてください。キウイフルーツが便秘解消食材としてにわかに脚光を浴びたのは、2016年4月のことです。ニュージーランドで行われた「第1回キウイフルーツの栄養および健康効果に関する国際シンポジウム」で、キウイフルーツの食物繊維が便秘改善に効果があると発表されてからです。科学的な実験からも、消化促進、便秘改善、血糖値の上昇を緩やかにするなど、さまざまな健康効果がされたといいます。しかし、食物繊維は、キウイフルーツ以外からも摂れるはずです。ほかの食品とどこが違うのでしょうか?そのポイントは、キウイフルーツのもつ高い「保水力」にあります。リンゴやオレンジの食物繊維の保水量に比べ、キウイフルーツはその2倍以上の保水力があるといわれます。キウイフルーツを食べると、腸内でたくさんの水分を抱えて大きく膨張します。すると固い便が水分を含んで軟らかくなり、停滞していた便が腸内をスムーズに移動できるようになり、排便しやすくなるというわけです。さらに学会では、キウイフルーツの食物繊維には、ビフィズス菌などの善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きがあることも発表されました。を改善するには、1日にキウイフルーツを1個以上、食事と同じタイミングで摂るといいです。ご飯などの炭水化物とキウイフルーツを同時に食べることで、食後の急激な血糖値の上昇を抑える作用も期待できるからです。

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2019年

7月

14日

本八幡の整体院より,脳の働きを高める「ブレインフード」

本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。脳の唯一のエネルギー源は「ブドウ糖」ですが、これ以外にも脳の働きに役割を果たすがあります。それがブレインフードです。2003年、WHO(世界保健機構)は次のようなレポートを発表しました。「食事によって人間の知的生産性は大きく違ってくる」、さらに「人間の知的生産性を高める食材」は「魚、ナッツ類、カカオ」だといいます。そんな3大ブレインフードの一つ「魚」が脳に健康効果は、サプリメントでお馴染みのDHAです。DHAは青魚に多く含まれる多価不飽和脂肪酸の一種で、脳の神経細胞に多く含まれている成分です。乳幼児の脳の発育に欠かせないだけでなく、不足すると情報伝達がうまくいかなくなり、認知症の原因にもなるといわれています。アーモンド、ピーナッツ、クルミなどのナッツ類は、ビタミンや食物繊維、タンパク質が健康食品です。なかでもクルミは、魚と同じ多価不飽和脂肪酸が豊富で、脳の機能を高めたり、悪玉コレステロールやや中性脂肪の排出を促し、視神経の働きを促す作用もあるとされています。カカオは、日本では「暗記力UP食品」といわれています。カカオに含まれるカカオポリフェノールには脳の血流量を増やす作用があるからです。研究でも、記憶や学習などの認知機能を高める可能性が明らかにされています。ただし、カカオを「頭の栄養」としてチョコレートから摂りたい場合は、70%以上カカオを含むものを選ぶのがコツです。ブレインフードには厳密な定義はないですが、最近ではここで紹介した3つ以外にも、ベリー類、オイル類(オリーブオイルやアマニ油)、カレー(ウコン)、緑茶など、日本でも馴染みのある食品がブレインフードと呼ばれるようになっています。そもそもブレインフードは、栄養学としてはまだ新しい分野です。今後どのような食品が「脳活」によい食べ物として登場するのか、今後の研究成果に期待です。

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2019年

7月

12日

本八幡の整体院より,アーモンドミルクはなぜ美容にいい?

本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。最近、スーパーでもよく見かけるようになった「アーモンドミルク」。水に浸したアーモンドを挽いて濾したもので、牛乳と同じ乳白色をした飲料です。日本では、まだそれほど身近な飲み物ではありませんが、美容や健康によいとメディアに取り上げられ、注目を集めています。そもそもアーモンド自体、ビタミンを多く含む健康食品として知られていますが、なかでも突出しているのが「ビタミンE」の含有量です。ほかにも、落花生、植物油、玄米、アボカドなどに豊富に含まれるビタミンEですが、アーモンドはそのなかでも群を抜いて多いです。ビタミEは、別名を「若返りのビタミン」といわれるように、強い抗酸化作用で体の細胞を「サビつき」から守っています。人が老化する原因は、呼吸や紫外線、排気ガス、喫煙などの影響で生成される「活性酸素」が体を酸化させることにあります。ビタミンEは、活性酸素と結びつきやすい性質があり、体内の活性酸素と結合して活性酸素を除去し、脂質などの細胞を酸化から守ってくれます。また、血中のLDLコレステロール(悪玉)の酸化による動脈硬化などの予防にも役立つといわれています。このほか、ビタミンEが毛細血管を拡張させて血流を促進し、冷えや肩こり、頭痛などにも効果があるといいます。そんなうれしい効果をもつビタミンEが豊富なアーモンドミルクは、牛乳に比べて低カロリーでもあります。牛乳1カップと比較すると、アーモンドミルクのカロリーは約5分の1程度です。カロリーを気にして、牛乳の代わりに豆乳を飲む人も増えていますが、豆乳は味がちょっと…という人にもピッタリです。アーモンドそのものを食べるより、アーモンドミルクのほうが体内への吸収率が高いので、続けるうちに、美肌やアンチエイジングなどすばらしい効果があらわれることを期待できます。

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2019年

7月

07日

本八幡の整体院より,野菜のビタミンCを長持ちさせる冷蔵庫の使い方

本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。スーパーで買ってきた野菜を冷蔵庫に移すときは、何も考えずに「野菜室」へポンポンと入れている人が多いのではないでしょうか。野菜を保管するために設けられているのが「野菜室」なのだから、そんなの当たり前だと思うかもしれませんが、を長持ちさせるという意味では、すべての野菜に適している保管場所とはいえないのです。とくにホウレンソウ、小松菜、春菊、ハクサイなどの葉物野菜は、野菜室ではなく冷蔵室に入れることをおススメします。それだけで、野菜に含まれるビタミンCの減少を抑えることができるからです。冷蔵庫の温度は、メーカーや機種によっても異なりますが、通常、冷蔵室は2~6℃、野菜室は3~8℃、チルド室は1~2℃に設定されています。このうち、葉物野菜の保管に適しているのは「冷蔵室」です。低いほどビタミンCの損失を防ぐ効果は高まりますが、とはいえ0℃を下回るチルド室では、ホウレンソウや春菊などの薄い葉の部分は凍ってしまいます。そもそも家庭の冷蔵庫は、ドアの開け閉めで頻繫に温度が変化します。いったん凍りかけては解凍されることをくりかえせば、栄養はもちろん、風味も落ちてしまいます。葉物野菜は冷蔵室のなかでも温度の低い「下段」に保管するのがおススメです。もうひとつ、野菜の栄養を長持ちさせるコツは、野菜の呼吸を止めることです。収穫後も野菜は呼吸を続けていますが、呼吸をくりかえすことで「体力」が落ち、鮮度も保てなくなります。買ってきたばかりの葉物野菜は、たいてい透明な袋の上部が開いていますが、空気を抜いてからテープなどで密閉すると呼吸を抑えることができます。

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2019年

7月

02日

本八幡の整体院より,「豚肉×玉ねぎ」の疲労回復パワーを最大にするコツ

本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。疲労回復に欠かせないビタミンB1は、炭水化物を分解してエネルギーに変換する酵素の働きを助けてくれる栄養素です。ビタミンB1不足が続くと、ご飯やパンなどをいくら食べても糖分が分解されないため、疲労物質が体内に蓄積されて疲れやすくなります。疲れがたまっているときは、ビタミンB1を豊富に含む豚肉料理を食べるといいですが、ビタミンB1は体内に吸収されにくいという難点があります。そこでおススメなのが、豚肉とタマネギの組み合わせです。豚肉のビタミンB1と、タマネギに含まれる香り成分の「アリシン」が結びつくと「アリチアミン」という物質がつくられ、ビタミンB1がより吸収されやすくなるだけでなく、体内に長くとどまって働きます。タマネギと組み合わせた場合の吸収率は、豚肉だけの料理を食べたときより、なんと10倍もアップするというデータもあります。ビタミンB1の吸収率を高めるには、調理さいに押さえておきたいポイントがあります。1つ目は、タマネギは大きくするのではなく、みじん切りにすることです。アリチアミンは、タマネギの細胞壁が壊れることで生成されます。そのため、細かく刻むほど増えるのです。2つ目は、タマネギを切ったあと、10分ほど時間を置くことです。こうすることで、アリチアミンはさらに活性化します。3つ目のポイントは、タマネギを炒め過ぎないことです。カレーなどをつくるときは、タマネギを飴色になるまでじっくり炒めると香りや甘味が増しますが、アリチアミンは熱に弱く、炒め過ぎると効果が半減してしまうのです。タマネギ以外にも、香味野菜のニンニク、長ネギ、ニラにも同じ効果があるので、豚肉×長ネギでマーボー豆腐、豚肉×ニラを入れたワンタンや餃子など、さまざまな疲労回復メニューをつくることができます。

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2019年

7月

01日

本八幡の整体院より,「軟水」と「硬水」、ダイエット中ならどっちがいい?

本八幡の整体院、風の整体院の岩田です。無味無臭であるはずの水も、市販のミネラルウォーターを飲み比べてみると、それぞれ微妙な違いがあります。採水される地域のや、地層の重なり方によって、水に含まれる成分が異なるため、味わいに微妙な差を生むのです。そうした水の成分の違いを「硬度」という指標であらわしたものが、ミネラルウォーターの「硬水」「軟水」という分類です。カルシウムとマグネシウムの含有率が高いものほど硬度が高い「硬水」に、低いものは「軟水」に分類されます。国産のミネラルウォーターの大半は「軟水」で、海外のミネラルウォーターには「硬水」が多いです。ヨーロッパなどでは、地下水は石灰岩から溶け出したカルシウムやマグネシウムを長い時間をかけて通過することで、ミネラル成分をタップリ含みます。一方、日本はそもそも石灰岩が少なく、急峻な山々が多いです。傾斜が急な土地では、地下水の滞留時間も短く、水は山のふもとからすぐに海へと流れてしまいます。日本に軟水が多いのは、こうした地形の特徴によるものです。「軟水」と「硬水」のどちらかを飲めばすぐ健康になれるとか、栄養効果が高いというものではありません。ただ、肥満対策に飲むなら、カルシウムとマグネシウムが豊富な硬水に軍配があがります。食べたものを吸収するため、体内では胆嚢から胆汁が分泌されています。胆汁は、通常では混じり合うことのない脂質と水分がやすくなるよう乳化し、脂質の消化を助けるしていますが、ミネラルウォーターに含まれるカルシウムは、この胆汁とくっついて胆汁の働きを弱め、体内への脂肪の蓄積を予防してくれるのです。また、マグネシウムには腸を刺激して便通を促す作用があります。現に、マグネシウムは医薬品として下剤にも利用されている成分であり、含有量の高いミネラルウォーターを飲むと、お腹がゆるくなる人もいます。むろん、硬水を飲めば瘦せられるというわけではありませんが、食事と一緒に飲むと、便秘改善やダイエットのサポート効果が期待できるといいます。

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