2018年1月ブログ

2018年

1月

30日

ストレスは頭の横に出る

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。頭蓋骨と頭皮の間には薄い筋肉があり、頭の前方、額のあたりの筋肉は「前頭筋」、頭の横、耳の上あたりの筋肉は「側頭筋」、後頭部の筋肉は「後頭筋」といいます。他の場所の筋肉同様、ストレスを感じると、頭の筋肉も緊張しますし、その状態が続けば疲労し、硬くなり、血液やリンパなどの流れも悪くなります。ストレスの原因などによって、こる場所は変わってきます。頭の筋肉の中でも、頭の両サイド、こめかみから耳の上の周辺にあり、アゴの筋肉と連動している側頭筋は、特にこりやすいといえます。側頭筋は、ものを見るときにも、ものを食べるときにも酷使され、疲れやすいからです。さらに側頭筋には、食いしばりや歯ぎしりによる過大な負荷もかかります。何かに集中しているときやストレスを感じているとき、あるいは眠っている間に、人は無意識のうちに、歯を食いしばったり歯ぎしりをしたりしています。交感神経が優位になると、体が食いしばりや歯ぎしりによって、たまったストレスを発散しようとするのです。ところがその結果、側頭筋がこり、頭痛や目の奥の痛みなどが生じたり、側頭部が張って、頭の幅が広がったりしてしまいます。また、側頭筋がこって硬くなり、委縮すると、さらに食いしばりや歯ぎしりがひどくなるという悪循環も起こります。また、食いしばりや歯ぎしりの癖があると、首や肩がこる、歯周病が進行する、歯が欠ける、顎関節症になる、といったことが起こりやすくなります。眠っている間に食いしばりや歯ぎしりをしているということは、体が緊張状態にあるということでもあり、睡眠も浅くなりがちです。もちろん、こるのは側頭筋だけではありません。脳の前頭葉は、思考や意思などを司っており、ものを考えたり、悩んだりすることが多い人は、前頭葉を酷使しているため、特に前頭筋がこりやすいといわれています。「眉間にシワが寄る」という表現がありますが、それはまさに、人が考えごとをするとき、前頭筋を使っている証しだといえるかもしれません。一方、後頭葉は視覚情報の処理をしており、後頭筋は首や肩、背中の筋肉にもつながっています。パソコンやスマホの見すぎ、使いすぎなどによって疲れやストレスを感じている人、肩や首がこりやすい人は、後頭筋もこりやすいといえるでしょう。

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2018年

1月

29日

ストレスはどう解消できるか(物理的)

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。過剰なストレスは、私たちの体にさまざまな悪影響を及ぼします。「ストレスがたまってきたな」「これ以上ストレスが増えたら危険だな」と感じたら、こまめに解消する。それが、健康に生きていくうえでの秘訣だといえるでしょう。しかし、おそらくみなさんの中には「ストレスを解消する方法がわからない」という方もいらっしゃるでしょう。ストレスを解消する方法には、さまざまなものがあります。まず、ストレスの原因を取り除く、というもの。人間関係が原因なら、相手と話し合ったり、うまく距離をとったりする。仕事が原因なら、同僚や上司に助けやアドバイスを求めたり、転職に向けて行動したりする。「物事をできるだけポジティブに考えるようにする」「なんでも完璧にやろうとするのをやめる」「あれこれ悩みすぎず、眼の前の問題を1つずつ片付けていく」といった具合に、ものの考え方を変えてみるのも良いかもしれません。

・自分の抱えている悩みや不安、不満などを人に話す

・適度に体を動かしたり、旅行をしたりして気分転換を図る

・ビタミンやマグネシウム、カルシウムなどを摂取して、ストレス耐性を強化する

・ゆっくり入浴し、リラックスする

・しっかり睡眠をとり、心身を休める

といった具合に、物理的にストレスを解消する方法もあるでしょう。

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2018年

1月

28日

過剰なストレスの影響

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ストレスはまず、自律神経と内分泌系に影響を与えます。プレッシャーや恐怖を感じたり、悩みを抱えたりすると、交感神経が優位になり、体内にノルアドレナリンやアドレナリンといった神経伝達物質が分泌されます。これらは、基本的には血糖値・心拍数・呼吸数・体温をあげる、皮膚や粘膜などの血管を収縮させる、筋肉や神経を緊張させる、発汗を促す、瞳孔を拡大させる、消化機能を低下させる、といった働きをします。さらにコルチゾール、グルカゴン、甲状腺ホルモンなどのホルモンも分泌されます。そのうち、コルチゾールは「抗ストレスホルモン」とも呼ばれ、糖やタンパク質などの代謝を促す、血圧や血糖値を上げる、炎症反応を抑える、などの働きをします。これらはいずれも、ストレスと戦うため、体を活性化させる反応です。たとえば敵に襲われ、生命の危機に遭遇したとき、生きものは敵と戦うか逃げるか、どちらかを選ばなければなりません。とっさに判断し対応するためには、頭や体の働きを活性化させる必要があります。そこで、生きものの体は、ストレスを感じると、消化機能などの働きを抑え、その分、脳や心臓、肺、筋肉に、いつもより多くの血液、糖分、酸素などを送り込むようにできているのです。通常は、ストレスを感じて交感神経が優位になっても、その後、気持ちを安定させる神経伝達物質の「セロトニン」が分泌され、反応は徐々に収まっていきます。ところが、非常に強いストレスを感じたり、ストレスを感じ続けたりすると、副交感神経への切り替えがうまくいかず、交感神経優位の状態が続いてしまいます。そうなると、心身がいつまでもリラックスできず、ゆっくり眠ることもできないため、疲れがどんどんたまっていきます。血圧や血糖値、心拍数が上がったままだと、心臓や血管に負担がかかり、心疾患や脳血管疾患、糖尿病などを発症するリスクも高くなるでしょう。また、血管が収縮し、血液や栄養、酸素が十分にいきわたらない状態が続くと、頭痛や肩こり、冷えやむくみ、抜け毛や白髪など、健康面、美容面でさまざまな問題が起こりやすくなります。過剰なストレスは、自律神経や内分泌系のバランスを崩し、さまざまな心身のトラブルを引き起こすのです。

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2018年

1月

27日

適度なストレスは、プラスにもなる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。嬉しい出来事から生じたものであれ、嫌な出来事から生じたものであれ、ストレスが、人間にとってプラスに働くこともあります。たとえば、「締切やノルマがある」「大事な仕事を任された」「どうしても負けたくないライバルがいる」といった刺激は、ときに人のモチベーションや集中力をアップさせたり、希望やワクワク感、達成感、満足感をもたらしたりします。身体的にも、筋肉は、適度な負荷や刺激をかけ続けることで、発達していきますし、温度変化という刺激を受け続けることで、体温調節の機能も正常に働きます。ストレスを感じると、脳下垂体という部位から、オキシトシンというホルモンが分泌されるともいわれています。オキシトシンは「愛情ホルモン」「幸せホルモン」とも呼ばれ、不安感や恐怖心を抑えて安らぎをもたらしたり、他者との交流を求める気持ちや信頼感を高めたり、細胞分裂を促して傷を治したりする作用があります。親しい人との会話やスキンシップの際に分泌されることが多いのですが、ストレスを受けたときにも分泌され、ストレスから心身を守る働きをするのです。「適度なストレスは脳の働きを活性化させ、記憶力を向上させる」「自発性や、立ち直る力を養う」ともいわれています。まったくストレスがなかったら、人間は心身ともに、どんどん弱くなってしまうでしょう。人によってストレスへの耐性は異なりますが、それほど無理せずとも耐えられる「適度」なストレスは、私たちにとって必要不可欠なものでもあるのです。

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2018年

1月

26日

嬉しい事も、ストレスになる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。「ストレス」は、もともとは機械工学の用語で、物体に何らかの負荷をかけたとき、その物体に生じるひずみのことを指します。たとえば、ゴム製のボールを手で押してへこませると、ボールの中には「元の形に戻ろう」とする力が生まれます。この「元の形に戻ろう」とする力が「ストレス」であり、外から加えられた力と、元に戻ろうとする力の間で生じる緊張状態のことを「ストレス状態」といいます。それが生きものにも応用されるようになり、「生きものが何らかの刺激を受けたとき、心身に生じる反応や変化」などが「ストレス」と呼ばれるようになりました。また、私たちはふだん、ストレスを生じさせるストレス源のことも、「ストレス」と呼んでいます。多くの人は、「ストレス=嫌な出来事によって生じる、イライラや憂うつ、不安、怒り、焦り」といったネガティブなイメージを抱いていますが、実は嬉しい出来事によってストレスが生じることもあります。たとえば、結婚や出産、進学など本来嬉しいはずの出来事も、変化=刺激であり、ときにはストレスをもたらし、心身を不安定にすることがあるのです。

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2018年

1月

25日

頭も、こります

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。現代人の体の中で、もっともよく働き、ストレスがたまり、疲労し、こっているに、あまり意識してもらえず、ケアもしてもらえない部位。それが頭です。頭蓋骨と頭皮の間には「前頭筋」「側頭筋」「後頭筋」といった筋肉があり、その中や周辺には、微細な血管や神経がたくさん走っています。そして、ものを見るとき、食べるとき、話すとき、考えるとき、頭の筋肉は常に働いています。特に、パソコンやスマホを見たり、膨大な情報を処理したりしている現代人は、かなり頭の筋肉を酷使しています。しかし、どんな筋肉も、使いすぎれば疲労し、かたくなり、血流が悪くなって、こりが生じます。また、ストレスを感じると、筋肉は緊張し、血管は収縮します。ストレスがかかり続ければ、筋肉はやはり疲労してかたくなり、血行も悪くなって、こりが生じます。ストレスを感じたとき、それを処理するのは脳であり、頭の筋肉はどこよりもストレスの影響を受けやすく、こりやすいといえます。ところが、首や肩に比べて、頭のこりが自覚されることはあまりありません。脳には、体の状態をコントロールするという働きもありますが、放置されたこりが頭の血管や神経などを圧迫すると、体の情報をキャッチしたり、体に指令を出したりすることが、スムーズにできなくなります。そのため、さまざまなトラブルが起こり、新たなストレスが生まれてしまうのです。

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2018年

1月

21日

ふくらはぎのトレーニング

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ふくらはぎも含む、下半身の筋肉や神経の機能について、てっとり早くわかる方法があります。「開眼(両目を開けた状態で)片足立ち」テストです。

①すべらない床か、大きくふらついたり転倒しても危険がないか、周りを確認します。

②腰に両手を当てます。

③軸足を決めて、もう一方の足を床から5㎝ほど上げます。

④軸足の場所がずれたり、上げた足が地面に着いたらやめます。

30秒以内にギブアップしたら、ふくらはぎがかなり弱っています。75歳以上の男性で20秒以上できる人は約40%、女性は20%というデータが出ているので、20秒以内なら、たとえあなたが若くても「ふくらはぎ年齢は75歳前後」ということになります。逆に、120秒できたらバッチリです。

ふくらはぎを元気に保つのにおすすめしたい運動は階段の上り下りです。アキレス腱がよく伸び縮みするので、ふくらはぎの筋肉もよく伸縮して、ポンプ力が高まります。上るのがきつい方は、階段を下りるだけでも効果があります。「階段は暮らしの中の、最高のふくらはぎジム」と思って、できるだけ階段のある道を選び、歩道橋を嫌がらず、エレベーター、エスカレーターはなるべく使わないなどのマイルールを決めて、無理なく、ふくらはぎを活性化してください。ふくらはぎマッサージも忘れずに行いましょう。

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2018年

1月

20日

ふくらはぎを伸ばして腰痛を軽減

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。腰痛は、欧米人に比べて日本人に圧倒的に多い症状のひとつです。東京大学医学部22世紀医療センターなどの調査では、推定1500万人前後のもの日本人が「腰痛持ち」だと言われています。腰の痛みに悩む人は年々、確実に増加しているのに、85%は「原因不明」というデータもある、不思議な国民病です。ひと口に腰痛と言っても、慢性的なもの、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、脊柱管狭窄症など、さまざまな種類があります。ほぼ共通の引き金としては、腰の周りの筋肉が衰えて腰の骨(腰椎)を支える力が弱くなり、不自然な力がかかるということです。その結果、筋肉が緊張したり、椎間板が飛び出したり、脊柱の間隔が狭くなったりして痛みがでます。パソコンやテレビの前にずっと座りっぱなしの生活や、姿勢の悪さ、高齢者が増えていることなど、さまざまな影響が取りざたされていますが、それにしても1500万人というのは、大変な数字です。ふくらはぎの筋肉は、腰の状態に大きく振り回されます。腰痛の人や、腰痛になりかけている人は、腰を支える筋肉の状態が左右で違ってくることが多いです。すると、左右の骨盤の高さや股関節の位置にズレができて、腰を支える機能にアンバランスが生じます。つられて、左右のふくらはぎにもアンバランスな力がかかってくるので、大きな負担になります。無理を強いられたふくらはぎは、血液を送り出すポンプ力が弱まり、筋肉疲労が高まります。そして血流がとどこおり、足がむくんだり、少し歩いただけでだるくなったり、こむら返りも起きやすくなります。また、左右の足首にも無理がかかって、足の裏やかかとが痛んだりします。逆の発想で、ふくらはぎのストレッチによって血行をよくして背骨の周りの筋肉もほぐし、腰痛を軽くしましょう。

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2018年

1月

16日

ガンより恐ろしい循環器病

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡  風の整体院 岩田です。厚生労働省の近年の統計調査を見ると、日本で1年間に、心筋梗塞、心不全などの心臓病で亡くなる人はおよそ16万人です。脳梗塞やの脳出血などの脳血管疾患で亡くなる人は、およそ13万人です。循環器病に命を絶たれる日本人は年間30万人にものぼり、総死亡者の3人に1人を占めています。これは、肺ガン、胃ガンなど、すべてのガンによる年間死亡数のおよそ32万人とほぼ同数なんです。また、脳梗塞や心筋梗塞には、「寒い季節に、お年寄りをおびやかす病気」というイメージがありますが、文科省が10万人以上の男女を10年がかりで追跡した調査などで、実は脳梗塞の発症は冬よりも夏に多く、30代~50代にも急増していることがわかっています。脳梗塞だけで、全国で110万人もが、治療のために通院、入院しています。また、寝たきりで介護を受けている人はおよそ40万人と言われますが、その45%が循環器病、うち9割が脳卒中患者です。循環器病には、ガンより恐ろしい面がたくさんあります。血管がかたくなる一番の原因は、運動不足と食べ過ぎです。そう言われて激しいジョギングやテニスなどハードなスポーツを始めると、かえって血管を収縮させてかたくなるという面もあります。また「粗食」で血液中のコレステロールが減ると、血管壁は破れやすくなります。コレステロールを含む中性脂肪はすっかり悪者にされていますが、細胞膜の大事な成分で、各種ホルモンのもとでもあり、O157のような病原菌を中和して無毒化するので、感染症予防にも欠かせない成分です。ハードなスポーツや粗食より、ほどよく体と足首を動かし、バランスよく食べて、まめにふくらはぎマッサージをしたほうが、循環器病の予防になります。

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2018年

1月

14日

水分補給が血液をうるおす

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。血栓ができるもうひとつの原因は、水分不足です。なぜエコノミークラス症候群がとりわけ飛行機内で多発するかというと、空気が乾燥していて、1時間に80㎖近くの水分が、体から蒸発するからです。人間に必要な水分量は、成人で1日1.8ℓ前後といわれます。12時間のフライトで、半分以上に当たる、およそ1ℓが失われてしまう計算です。体内の水分が不足すると、足にたまった血液は粘り気を帯び、いわゆる「ドロドロ」状態になり、血栓が作られやすくなるのです。体のむくみやすい人が「水を飲むと、よけいにむくむから」と水分を控えるのは、厳禁です。血流が悪くなって老廃物もスムーズに出ていかないので、ますますむくみやすくなるし、血栓リスクも飛躍的に高まります。水分をまめに補給することで、血液の流れがスムーズになり、血栓ができにくくなります。ただし、コーヒー、お茶などのカフェイン飲料やアルコールには、利尿作用があるので、水分補給どころか、脱水症状を起こしかねません。また、冷たい水は体を冷やし、がぶ飲みは内臓に負担をかけます。常温の水かぬるま湯をペットボトルや水筒に入れていつも持ち歩き、少しずつ補給するのが一番です。コップから飲む場合も、2~3分かけて少しずつ体に送り込んでいきましょう。

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2018年

1月

13日

1時間に1回は立ち上がる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。飛行機などの狭い座席に長時間座っていて、歩き始めた時に呼吸困難に襲われ、亡くなる方も少なくないのが、エコノミークラス症候群です。飛行機に限らず、タクシードライバー、車で夜明かしした震災被災者など、たくさんの方が、この症候群の犠牲になっています。正式な病名は、「深部静脈血栓症」です。わずか数時間、血液がとどこおっただけで、血管の中に血栓(血のかたまり)ができて、肺を詰まらせ、時に命まで奪ってしまいます。この症候群の初期症状は「足のむくみ」です。ですから、足のむくみやすい人は、血栓ができやすい体質といえるのです。日本人の死因としてガンに迫る、脳梗塞や心筋梗塞への警戒が必要です。1日中パソコンと向かい合う職業や、家でじっと座っている時間の長い人は、とりわけ気をつけてください。専門機関の測定によると、人が立っている時の足の血管には、1秒間におよそ12㎝の速さで、血流がスムーズに流れています。座ると、1秒間に5㎝と半分以下の速さになってしまい、そのまま30分間じっと座っていると、1秒間に2.5㎝にまでダウンするそうです。座った姿勢では、ふくらはぎの筋肉が収縮しにくくなるので、血液を心臓に戻すポンプとしての働きが悪くなります。そのため血液がとどこおり、血流が遅くなるのです。そんな時、ふくらはぎを軽くもむだけで、血液の流れが速くなることが確認されています。とにかく血栓をつくらないように、座ったままでもいいのでまめにふくらはぎに手をのばしてもみ、少なくとも1時間に1回は立ち上がって足首を回しましょう。

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2018年

1月

12日

体温を1度上げると、やせやすくなる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ふくらはぎマッサージで「冷え」が改善されて体温が1度上がると、体脂肪を燃やす1日の基礎代謝量が、12~13%(約150kcal)も上がり、やせやすい体になります。よく「代謝がいい、悪い」という言葉を耳にします。私たちは、毎日食べるものから栄養素を摂り入れ、それを体内で燃やして、あらゆる活動をするためのエネルギーにしています。そうやって栄養素をエネルギーに変え、消費するシステムを「代謝」と言います。体温の調節、呼吸、心臓を動かす、食べ物の消化・吸収、古い細胞を新しい細胞に生まれ変わらせる…。すべて代謝の働きによるもので、代謝=生命活動そのものです。代謝には、次の3種類があります。

①基礎代謝(60~70%)…生命の維持に最低限必要な、じっとしていても、生きるために毎日使われるエネルギー。

②生活活動代謝(約20%)…日常の活動や運動で使われるエネルギー。

③食事誘導性熱代謝(約10%)…食事をする行動や、消化・吸収のエネルギー。

代謝の主役は①の基礎代謝です。私たちの体は、寝ている時も体温を保ち、心臓も、胃腸も、ふくらはぎポンプも動き続けています。たとえ寝たきりで意識がなくても、脳は動き続けて、心臓や筋肉を動かしています。この、じっとしていても、生きるために毎日必ず使われるエネルギーが「基礎代謝量」です。主に体温の維持に使われるこの代謝だけで、人が1日に消費するエネルギーの、なんと60~70%を占めます。②の生活活動代謝は、仕事やスポーツや家事など、日常の活動に使われるエネルギーで、意外なほど少なく、およそ20%です。残りのおよそ10%が③の食事誘導性熱代謝で、食事の時の消化などに使われます。体温と基礎代謝は正比例の関係にあって、体温が上がれば基礎代謝も上がります。そして、基礎代謝と筋肉量も正比例の関係にあります。つまり、筋肉量を増やせば基礎代謝は自然と上がり、基礎代謝が上がれば体温も自然と上がるということなのです。

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2018年

1月

11日

足湯+ふくらはぎマッサージ

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。どうしたらNK細胞を元気にできるでしょう。足湯とふくらはぎマッサージの組み合わせが、とても効果的です。東京大学の研究チームの発表によると、40~41度のお湯に、足のくるぶしの上5㎝ぐらいまでを浸して20分間の足湯をし、採血をして調べたら、NK細胞の活性度が、10人中7人で高まっていたそうです。その後も足湯を続けた人はNK細胞の活性度が衰えず、「風邪をひきにくくなった」「疲れにくくなった」などの体感が報告されています。お風呂もよいのですが、夏はのぼせやすく、冬は室温と湯温の差が大きいので血圧、血流が乱高下しやすいのが難点です。とりわけ「長湯」は危険です。たとえば41度のお湯に浸かり、ふくらはぎマッサージに熱中して30分もたってしまうと、内臓の温度は39度にまで上がり、熱中症と同じ状態になってしまいます。また、そこまで体温が上がると体は「緊急事態」と受け取って興奮状態になり、リラックスも熟睡もできなくなります。体温も「過ぎたるは及ばざるが如し」なのです。ちなみに、NK細胞を活性化させる入浴後の体温は、わきの下で37.5度ぐらいと言われています。足湯なら心臓や血管への負担が軽く、直後にふくらはぎマッサージにをすれば、血流アップ効果、免疫力アップ効果とも、ぐんと高まります。前後には水かぬるま湯をたっぷり飲んでください。

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2018年

1月

09日

NK(ナチュラルキラー)細胞

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。いきいき長く生きるには、体温を上げて、私たちの身体に備わっている免疫力を高めることです。なかでも、ガン細胞やウイルスをいち早く見つけて殺してくれるNK(ナチュラルキラー)細胞は、体の守り神です。どんなに風邪やインフルエンザがはやっていても、いつもケロリとしている人がいる一方、しょっちゅう熱を出して、なかなか治らない人がいますね。その違いは、「NK細胞が元気かどうか」に大きく左右される、と言われています。血液の中に入って体内を駆け回っている白血球には、大きく分けて、細菌などのサイズの大きな異物を食べる「顆粒球」と、細菌より小さいガン細胞やウイルスなどにくっついて処理する「リンパ球」があります。NK細胞はリンパ球に属しています。ナチュラルキラーという名の通り、すごい殺傷力を持つ生まれついての殺し屋です。常に体内をパトロールし、ガン細胞やウイルス感染細胞を見つけると「即殺」します。実は私たちの体には、ガン細胞が毎日3000~5000個も生まれていると言われます。でも、NK細胞が元気なら、片っぱしから殺してくれるので増殖しません。逆にNK細胞の働きが衰えると、ガンはみるみる増殖し、風邪やインフルエンザにはすぐに感染して悪化する…と、無政府状態になってしまいます。健康な人の白血球は、ほぼ顆粒球60%、リンパ球40%のバランスが保たれています。ところが、体が冷えたり、強いストレスや過労、不眠などが続いたり、鎮痛剤などの薬に頼る生活が続く、あるいは体をよく動かさなかったり、笑わない毎日が続くと、顆粒球の割合が上昇します。すると、細菌を殺す酸化力が強く出すぎて、臓器や血管などを痛め、動脈硬化やガンの引き金になってしまいます。さらに、リンパ球が少なくなるので、NK細胞の働きも鈍り、体は「病気のデパート」になってしまいます。

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2018年

1月

08日

冷えを遠ざける心がけ

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。体に不調があったら、医療機関で治療を受けることが大切なのは、言うまでもありません。しかし、注射や薬は症状を一時的に抑えても、体そのものを健康にするわけではありません。血液がよどんで冷えていたら、不調は次から次におこります。高血圧、動脈硬化、心臓病、糖尿病などの慢性病。ガン。風邪、インフルエンザ、O157などの感染症。アトピー性皮膚炎、花粉症、などのアレルギー症。うつ、不眠症、更年期障害などの、自律神経やホルモンの失調症。むくみや肥満、シミや肌のかさつき。こういったすべての病気に、血流障害と冷えがかかわっています。そして、ふくらはぎマッサージに加えて、毎日の生活習慣にちょっと気を配ることで、冷えをさらに遠ざけることができます。たとえば、呼吸を深くして、姿勢を正すこと。ストレスが多くて忙しい現代社会では、どうしても呼吸が浅くなりがちです。「吐く時に、息を充分に吐ききる」ことに意識を集中して、できるだけ腹式呼吸を心がけると、自律神経をととのえる効果が高いようです。自律神経は、体内の機能をスムーズに働かせる神経です。これをととのえると、血液循環や体温調節が順調になり、冷え性改善にも有効と言えます。姿勢も大事です。気を抜くと猫背になっていませんか?体が歪んでいると、血液があちこちでとどこおり、やがて内蔵機能や筋力も低下するので、冷え性につながってしまいます。

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2018年

1月

07日

冷えは万病の元

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。平熱が36度を下回る低体温の日本人が、老若男女を問わず増えています。昔から「冷えは万病の元」と言われ、現代の医学では「体温が1度下がると免疫力は30%以上、基礎代謝も10%以上落ちる」と言われています。冷えのおおもとは、「血液のよどみ」です。川がよどむとにごるように、血液がスムーズに流れないから、栄養もホルモンもとどこおり、末端までよく血液がとどかなくて、体が冷えてしまうのです。その結果、胃腸や心臓、腎臓などの内蔵もよく働かず、免疫力が落ちて風邪をよくひき、ガン細胞が勢いづきます。脂肪や老廃物がたまって、むくんだり太ったりします。あちこち体調が悪くて痛み、肌はくすんで、髪もパサパサになります。では、体の内側から血流をよくして体を温めるにはどうしたらいいでしょうか?簡単です。ふくらはぎを毎日よくマッサージするだけです。これで自律神経もととのい、免疫力が格段に上がります。

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2018年

1月

06日

座っている時間が長いと心臓病になる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ふくらはぎポンプが弱まると、血液は足によどむ一方です。その怖さがよくわかるのが、「エコノミークラス症候群(旅行血栓症・深部静脈血栓症)」です。飛行機や自動車の狭い座席に長時間座っていると、血液がとどこおり、時にひざの裏などの静脈に血栓ができます。立った時、それが肺に飛んで血管を詰まらせる、という病気です。成田空港だけでも毎年約150件も発生し、数人が亡くなっています。超音波を使った実験などで、イスに座って30分後には、ふくらはぎ上部の血流スピードが、座る前の半分になってしまうことが確認されています。その時、ふくらはぎを刺激すると血流がよくなるので、航空各社は長いフライトでは、ひざから下のストレッチをすすめています。自宅でもオフィスでも、じっと座っている時間が長い。運動不足。逆に運動しすぎてふくらはぎが筋肉疲労している。ストレスが多い。エアコンで体が冷える…。そんな生活習慣は、ふくらはぎを衰えさせます。すると血栓ができやすくなり、血管も衰えて、脳梗塞や心臓病を呼び寄せてしまいます。

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2018年

1月

05日

ふくらはぎの役割

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。まず、ご自身のふくらはぎを手で軽くつかんでみてください。さわり心地はいかがですか?心も体も元気で、ぐっすり眠れる方のふくらはぎは、温かく、やわらかく、弾力があると思います。逆に、ふくらはぎが手のひらよりヒンヤリしている、フニャフニャして弾力がない、熱っぽい、かたくてカチカチ、パンパンに張っている、奥のほうにコリコリしたしこりがある、指で押すと跡がなかなか消えない。そんな方は、体になにか不調があるか、心に大きな悩みやストレスを抱えているのではないでしょうか。そのまま、ふくらはぎ全体を1分ほど、もんでみてください。早くも足の先がポカポカしてきたり、背中がジワッと温かくなった人も多いと思います。なぜ、ふくらはぎを触るだけで、体調がわかったりポカポカするのでしょう。それはふくらはぎのおかげで、血液がスムーズに体をめぐっているからです。人間の血液は重力のために約70%が下半身に集まります。ふくらはぎは上からどんどん降りてくる血液を受け止め、重力に逆らって、せっせと心臓に戻すポンプとして、日夜働き続けています。第2の心臓と呼ばれるほど重要な働きをもつ、筋肉器官なのです。

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2018年

1月

04日

痰(たん)の役割

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。みなさんは、どうして痰(たん)が出るのかをご存知でしょうか。痰は、呼吸器にとって有害な物質を体外に排出する役割を果たしています。呼吸をしていると大気中のほこりや細菌、ウイルス、アレルゲンなどが気管や肺に入ってくるわけですが、痰はそういった異物をゲル状のボディーで絡めとって、咳とともに外へ出そうとしているのです。実は、痰は体の調子が悪いときだけに出るのではなく、調子のいいときも出ているし、健康な人にも出ています。成人の正常量は1日に100㎖程度です。もっとも、これぐらいの量であれば、ほとんどは無意識のうちに飲み下してしまいます。一方、痰が気になったり痰が絡んだりするのは、体がそれだけ大量の痰を出さなくてはならない状況になっているということであり、気管や肺に有害な物質がたまってしまっている証拠だと言えます。つまり、痰が多い状態は、気管や肺が弱っているというシグナルのようなものなのです。痰が絡まる症状には、風邪、インフルエンザ、肺結核、肺炎、気管支炎、肺ガン、花粉症、ぜんそくなどが原因に挙げられます。飲み込み力が低下し、誤嚥によって肺炎を起こした場合も、痰が絡まることが多くなります。気管や肺に侵入した食べ物から細菌が増殖し、それらの有害物を何とか体の外へ出そうという力が働くために大量の痰が出るのです。

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