2020年12月ブログ

2020年

12月

24日

本八幡の整体院より,100歳まで歩く骨づくり

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。世界に名だたる長寿国の日本。課題は、健康寿命の延伸です。健康寿命とは、たんに長生きするだけでなく、自分ひとりで食べて、入浴できて、排泄できること。なるべく人の手を借りない形で、自分らしい暮らしを営むためには、骨の健康が大きな意味を持ってきます。骨が丈夫であれば、自分で歩き、行動できます。その状態を継続できれば、高齢になっても、たいていのことは自分で行うことができるでしょう。反対に、それまで元気だった高齢者が、ふとした機会に転倒、骨折をして安静を強いられると、あっという間に足腰が衰えて、寝たきりになってしまうことも少なくありません。ロコモティブ症候群ですね。骨も歳をとります。骨が弱くなって骨折を起こしやすくなる状態を骨粗しょう症といいます。歳をとると次第に背が小さくなったり、背中や腰が曲がってしまう傾向がありますが、あれも骨粗しょう症による一種の骨折です。とくに閉経後の女性は、ホルモンの関係により、骨粗しょう症はほぼ必至といっていいかもしれません。見た目の変化だけでなく、大腿骨頭部骨折のような歩くのに欠かせない場所を骨折してしまうと、二度と歩くことができなくなる場合も考えられます。つまり、骨折は高齢者によっては致命的なケガであり、QOL(生活の質)に大きく関わってきます。アンチエイジング対策としては、前段階である骨粗しょう症を予防することが大切です。予防のカギとなるのが、ビタミンDです。骨の材料といえばカルシウムなのでは?と思うかもしれませんが、ビタミンDは、食事で摂取したカルシウムの腸管からの吸収率を高め、骨密度を増加させます。ほかにも、ビタミンDには筋肉を強くして転倒を予防したり、免疫機能を高める働きも高める働きもあるので、アンチエイジング世代には欠かせない栄養素といえるでしょう。ビタミンDが豊富に含まれている食品は、キノコ類、魚介類、卵があります。とくに、天日干ししたキノコには、ビタミンDの1つ前段階の物質であるエルゴステロールが多く含まれています。活性化させるには、食べる直前に今一度日光に当てるのも効果的です。青魚にはビタミンDばかりでなく、摂りたい油であるEPAも豊富なので一石二鳥です。どれも毎日の食生活で取り入れやすいものばかりですから、積極的に食べるようにしましょう。ビタミンDは、数あるビタミンの中でも唯一、人の体内でもつくることができるビタミンです。ちなみに、ビタミンDの原料はコレステロール。コレステロール自体が悪者ではない、いい例ですね。体内のビタミンDも、キノコと同じように日光、とくに紫外線を浴びると活性化します。最近は、紫外線はアンチエイジングの敵として避ける傾向が強いですが、直射日光に当たる必要はありません。昼間の時間帯に日陰や木陰を選んで20分歩くだけで十分です。

 

 

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2020年

12月

18日

本八幡の整体院より,サルコペニアを予防するタンパク質

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。老化現象のひとつ、サルコペニア(筋肉の減少)。けれども、なぜ歳を重ねると、筋肉量が減っていくのでしょう。医学的には「高齢になると同化抵抗性が出現する」と説明されています。言い換えると、食事から摂るタンパク質(体内ではアミノ酸に変わります)のもとになる物質が体内に入って筋肉組織に届いても、高齢になると筋肉タンパクがつくられにくくなるということになります。ただし、適切なアミノ酸を多めに摂取すれば、高齢者の筋肉細胞でも、骨格筋内でタンパク質の合成を誘導する可能性があることもわかっています。つまり、歳をとって筋肉が減ってきたら原料となるタンパク質はそれほど必要ない、のではなく、歳をとったからこそますますしっかりとタンパク質を摂る必要があるのです。よく、「歳をとっている人ほど肉を食べましょう」と言われるのもこれが理由です。一般的なタンパク質の摂取量の目安は、良質なタンパク質を1食あたり25~30g以上を3回、1日量で最低でも75gは食べることが推奨されています。10年前の国民健康・栄養調査の結果を見ると、69歳までのタンパク質摂取量はちょうど1日あたり75gですが、70歳以上では男性だと72g、女性では62gと、やはり不足気味のようです。その差にしてみると数gから10数gです。10g多く食べるかどうかでそんなに違いがあるのか?と思いがちですが、これは標準偏差といわれるデータによって出された数字ですから、実際には、非常に個人差が大きいことがわかっています。食べる人はよく食べ、食べない人はほとんど食べない。この差が問題なのです。ここでは、高齢者の骨格筋の筋肉細胞に効果的に供給できるアミノ酸について、具体的に行われた一定期間観察・実験する試験の研究をもとにお話しましょう。1つめの研究は、チーズを食べる試験です。高齢者40人を対象として3か月間、高タンパク質食品としてリコッタチーズを毎日210g(1日のタンパク質量で約16g)を補給しましたが、骨格筋量、筋力に有意な増加は見られませんでした。2つめの研究は、サプリメントとして補給する試験です。高齢者65人を対象としてタンパク質15gを含むミルクタンパク質250mlを1日に2回(1日量30g)補給したところ、身体機能は優位に改善したのですが、骨格筋量の増加は認められませんでした。そこで3つめの研究として、アミノ酸をサプリメントで補給する試験を行いました。高齢の男女95人を対象に、11種類のアミノ酸を混合したサプリメント12gを3か月間補給し、歩行能力や筋力を比較しました。すると、対象群と比較してアミノ酸補給群では歩行能力の改善と筋力の増強が認められたのです。これによって、高齢者のアミノ酸の経口投与が、効果があることが示されました。さらに研究をすすめたところ、結論として最も大切なアミノ酸は「ロイシン」だということも判明したのです。

 

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2020年

12月

07日

本八幡の整体院より,身体の酸化=老化防止には野菜・果物

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。身体の老化を進展させる1つの要素が酸化です。活性酸素による酸化ストレスが加齢のメカニズムの根源であるという「活性酸素説」、あるいは「酸化ストレス説」といわれる学説は、1956年にアメリカで発表されたものですが、現在でも最も有力な加齢現象の科学的な根拠として知られています。生きていくために欠かせない呼吸によって取り込まれた酸素の2~3%は、必ず身体にダメージを与える活性酸素となり、身体を次第にサビさせてしまうのです。この酸化に対抗してくれるのが、抗酸化物質です。世の中には、様々な抗酸化物質がありますが、中でもアンチエイジングに役立つ抗酸化物質として認められているものにアルファヒドロキシ酸、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンAなどがあります。これらの中でも抗酸化度がトップクラスなのが、アルファヒドロキシ酸です。加齢に伴う皮膚の老化に対して、最も安全でかつ効果があると考えられています。食品では、サトウキビ、テンサイ、パイナップルなどに多く含まれていて、別名「フルーツ酸」として化粧品によく使われる成分でもあります。ビタミン類のうち、ビタミンCは体内のコラーゲンを合成するアミノ酸の1つ、ヒドロキシプロリンを生成するときに欠かせないものです。ビタミンCが不足すると、細胞と細胞をつないでいる接着剤の役割をするコラーゲンの生成や保持がスムーズにいかなくなり、深刻な場合は血管の壁が損傷したりします。ビタミンCの含有量が一番多いのはアセロラですが、ビタミンCはたくさん摂取しても、必要な分以外は尿としてすべて排泄されてしまうので、毎日継続的に必要十分な量を摂取することが大切です。ビタミンEは、トコフェロールとも呼ばれ、食品の酸化防止剤として広く利用されています。植物油、アーモンドなどの種実類、魚卵などで摂取するのがおススメですが、ビタミンEは脂溶性のため、摂り過ぎると体内に蓄積されやすい傾向があるのでその点は注意しましょう。ビタミンAは、ベータカロテンが体内で変化してできるものです。ベータカロテンは、にんじんやブロッコリー、小松菜やパプリカなどに代表される緑黄色野菜に多く含まれる天然色素、カロテノイドの一種です。ベータカロテンは摂り過ぎによる弊害はほとんどありませんので、緑黄色野菜はたっぷり食べてください。ほかにも、野菜や果物にはポリフェノールと呼ばれる色素や苦味成分が含まれていて、こちらにも優れた抗酸化作用があります。トマトのリコピン、大豆のイソフラボン、ブドウやナス、ブルーベリーのアントシアニン、そばのルチン、ごまのセサミン、緑茶のカテキンなどが代表的です。

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2020年

12月

04日

本八幡の整体院より,「ドライアイ」には目薬

本八幡の整体、風の整体院の岩田です。目薬をつねにバッグに入れて持ち歩いていて、疲れたなというときに使っている人をよく見かけます。はっきりいえば、疲れ目に対し目薬は効果がありません。眼精疲労の原因は、自律神経にあるので、眼球に目薬を差したところで、根本的な解決にはならないのです。市販されている多くの目薬では、「ビタミンB12が眼精疲労に効く」と謳われていますが、ビタミンB12が眼精疲労に効くという明確なエビデンスはありません。ただ、「すべての目薬がまったく効果がない」と語弊があるのが、ドライアイのときです。自律神経が疲れると、目が乾燥しやすくなります。そのために目がショボショボした感じになるというこは、確かにあるでしょう。これは、涙腺をコントロールしているのも自律神経だからです。そうしたときに一番いいのは、涙に近い成分でできている目薬です。コンタクトレンズで違和感があったときに使うような、刺激性の少ないタイプのもを差すといいでしょう。目がショボショボしたとき、目が乾燥してなんとなくまばたきが自然に増えているようなときは、そうした目薬で目の乾燥を和らげることができます。逆に、先ほど述べたような「ビタミンB12が入っているから眼精疲労に効く」「スーッとするクールタイプ」などの刺激性の強いものは避けるようにしてください。最近、蒸気で目を温めるようなアイマスクも市販されています。目を温める行為は目のまわりの血行をよくするともいわれています。こちらも医学的に実証できる効果があるわけではありませんが、温めたり冷やしたりすることで、「気持ちがいい」「リラックスできる」という主観的な感覚が得られること自体は、交感神経優位な状態から、副交感神経優位のリラックス方向へシフトするので、悪くありません。

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