2015年7月ブログ

2015年

7月

31日

ココアは動脈硬化予防にいい

こんにちは、風の整体院 岩田です。ポリフェノールといえば、強い抗酸化力があって、体を活性酸素の害から守るなどのさまざまな健康作用を持つ物質です。ポリフェノールと聞けば、赤ワインが目に浮かぶという人も多いでしょう。ところが、その赤ワインなどと比べてもダントツにポリフェノールが多い、超優秀な食品があるのです。それは、ココアです。ココアはカカオ豆から果実や脂肪分を取り除いたものを粉末状にしてつくられます。その粉末にはカカオ・ポリフェノールがとても豊富に含まれているのです。心臓病リスクの高い人々に毎日4週間、純ココア粉末40g入りのミルクを飲んでもらうという研究では、ただのミルク

を飲んだ人に比べて血管に炎症を起こすリスクが減ったのです。ちなみに、カカオ・ポリフェノールはチョコレートにも多く含まれています。ただし、ポリフェノールが多いのはほろ苦さを感じるくらいのブラックチョコレートです。

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2015年

7月

28日

老化の一因「糖化」

こんにちは、風の整体院 岩田です。最近では体の老化を進ませる一因として「糖化」という作用に注目が集まっています。この糖化は、食後の高血糖状態が続くことによって、余分なブドウ糖が体内のタンパク質と結びつくために引き起こされるものです。糖尿病の進行はもちろん、動脈硬化や肌の老化などに対しても、糖化が関係しているとされています。糖化作用を防ぐには、食後に高血糖状態になりにくくすればいいわけですから、食事の際に野菜を先に食べればいいのです。野菜を先に食べると血糖値の上がり方がだいぶゆるやかになるのです。

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2015年

7月

27日

乳がんは女性にしかできない?

こんにちは、風の整体院 岩田です。男は乳がんにはならないーほとんどの人はそう考えているのではないでしょうか。しかし、それは間違いです。乳がん全体の99%は女性ですが、残りの1%は男性です。とくに、60歳以上の高齢の男性や肥満している男性、また、何らかの理由で乳腺が発達してしまった男性などに発症する傾向があるとされています。じつは、女性ホルモンのエストロゲンは、乳がん発症のリスクファクターになるのです。ですから、女性ホルモンを投与しているニューハーフの方も、乳がんになる確率が高まるとされています。

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2015年

7月

26日

慢性疲労はウィルスが原因?

こんにちは、風の整体院 岩田です。通常の疲労であれば、寝て十分に休息をとれば回復するものです。ですが十分に寝ているにもかかわらず、一向に疲れがとれず、原因不明の疲労感に長い間悩まされることがあります。こういう場合は、疲れがとれないのは毎日のハードワークが原因なのではなく、もともと体に潜伏していたウィルスが目を覚ましてしまったからだと考えられるのです。私たちの体内には、ヘルペスなどのウィルスや細菌が潜伏しているのですが、過剰なストレスを受けて免疫力が低下すると、それらのウィルスや細菌が再活性化してしまいます。そして、これらをやっつけるために「TGF-β」という免疫物質がつくられるようになるのです。この「TGF-β」こそが疲労感を生み出すもと。すなわち、慢性疲労の人では、疲労物質(「TGF-β」)が常につくられ続けているような状態になるわけです。また、過剰に生産された「TGF-β」は、脳内のさまざまな神経伝達物質の働きを低下させることが分かっています。セロトニンもそのひとつであり、このため慢性疲労に陥ると、意欲ややる気が低下したり、うつ病に似た症状が現れたりすることもあります。

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2015年

7月

24日

録音された自分の声が違って聞こえる理由

こんにちは、風の整体院 岩田です。録音された自分の声を聞いて「自分の知っている声とずいぶん違う」と思ったことはありませんか?通常、他人の声は空気を伝わって耳介に入り、鼓膜を振動させています(気導音)。しかし、自分の声は、それとは別に骨を通した音(骨伝導音)も伝わり、鼓膜を振動させています。試しに、耳を手でふさいで声を出すと、耳介から音を集めていないのに音が聞こえるはずです。そのとき聞こえているのが骨伝導音です。つまり、まわりの人が聞いている「あなたの声」は、あなたが普段耳にしている自分の声よりも、録音された声に近いものなのです。

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2015年

7月

23日

くしゃみのスピード

こんにちは、風の整体院 岩田です。くしゃみとは上気道(鼻腔、鼻咽腔、咽頭、喉頭)に付着したウィルスやホコリなどの異物を、激しい呼気とともに排出しようとして起こる呼吸器の反射的な反応です。また、咳は下気道(気管、気管支、細気管支、肺)における同様の反射のことをいいます。くしゃみが発生する原因として考えられるのは、物理的な刺激として鼻粘膜をこよりなどで刺激する、冷気を吸う、刺激物質の吸引、アレルギー反応などがあります。その他にも、目に太陽光が直接入ったことによる、光くしゃみ反射があります。こんなくしゃみですが、その速さはなんと時速320㎞にもなり、新幹線をも上回る速度なのです。

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2015年

7月

21日

牛乳を飲めば骨が丈夫になる?

こんにちは、風の整体院 岩田です。牛乳がカルシウム摂取に適した食品なのかというと、じつはそうでもないのです。100g当たりの含有量を見てみると、干しエビには牛乳の約37倍、煮干しには約20倍、ひじきには約14倍のカルシウムが含まれています。こうした食品を食べるほうがよりカルシウムを摂ることができるわけです。しかも、牛乳は、消化の面で大きな問題を抱えています。日本人の場合、3歳くらいを過ぎると牛乳に含まれる「乳糖」を分解する酵素が不足してくるようになります。なかには「乳糖不耐症」といって、まったく分解できなくなることもあります。つまり、一部の日本人は牛乳をちゃんと消化できていないということです。消化が不十分であれば、カルシウムもきちんと吸収されませんし、下痢でもすれば、カルシウムは体内にとどまることなく、流れていってしまいます。

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2015年

7月

20日

玄米食は体によい?

こんにちは、風の整体院 岩田です。健康のためには白米よりも玄米のほうがいい、とほとんどの人が思っているのではないでしょうか。玄米には、確かにビタミン、鉄分、カルシウムなどの栄養分が多く含まれています。ただし、多く含まれているからといって体によいとは限らないのです。たとえば、玄米には白米の2倍以上のカルシウムが含まれていますが、吸収が大変悪く、吸収率の面からすると、白米からカルシウムを摂取するほうが効率的です。また、鉄分などもあまり補給にはつながりません。玄米の糖の部分にはフィチン酸が多く、これが鉄やカルシウムと結びつくと水に溶けにくくなります。そのために腸からの吸収が悪くなってしまうのです。

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2015年

7月

19日

タバコや麻薬がやめられな理由

こんにちは、風の整体院 岩田です。タバコにはニコチンが含まれています。ニコチンは大脳に作用し、目を覚ましたり落ち着きをもたらします。逆にニコチンが消失すると、集中力の低下やイライラ、怒りなど感じるようになります。これが「身体的依存」です。次に「習慣的依存」があり、起きて一服、食後の一服など、タバコを吸うことが習慣として生活に組み込まれます。このような習慣が、長い間タバコを吸い続けるとやめたくてもやめられなくなる原因となります。麻薬などの薬物依存症は、薬物が脳にもたらす快感が癖になりやめられなくなる場合と、薬物が神経細胞に作用し機能的に変質させることで、薬物がないと正常な状態を保てなくなる場合があります。

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2015年

7月

18日

人間の体の中で一番硬い部分は?

こんにちは、風の整体院 岩田です。人間には硬いとされる部分がいくつかあります。その代表的なものが骨と歯でしょう。遺体を火葬する温度は800℃以上にもなります。髪の毛や肉体は全て焼失しますが、骨と歯だけは残ります。骨と歯はそれほど硬い物質なのです。その中でも歯は、骨よりも硬度を備えています。歯の表面はエナメル質で覆われているのですが、このエナメル質が人体の中で最も硬い組織なのです。エナメル質は約96%がハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウム)を主成分とする無機質で、残りが水と有機物で形成されています。物の硬度を表す「モース硬度」を用いると、地球上で最も硬いダイヤモンドが15に対して歯は7に相当します。これは、水晶の硬さに匹敵する硬さです。

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2015年

7月

17日

血液が循環する速度

こんにちは、風の整体院 岩田です。人間の体内では、絶えず血液が循環しています。血液の循環速度は場所によって大きな違いがあります。一番早いのは、大動脈で毎秒50㎝の速さで循環しています。次に大静脈が毎秒15㎝、毛細血管が毎秒0.05㎝となっています。なお、人間の全血液量は、体重のおよそ13分の1、約8%といわれています。60㎏の体重の人であれば、約4.8ℓの血液が体内を循環しています。血液は約50~60秒間で全身を一巡し、その5分の4が体循環で5分の1が肺循環で費やされる時間といわれています。ちなみに、人間は全血液量の5分の1を失うと、出血多量によるショック症状が始まり、3分の1以上を失うと死に至る危険性があるとされています。

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2015年

7月

16日

「初乳」の秘密

こんにちは、風の整体院 岩田です。妊娠後半に入ると、妊婦は盛んに乳腺の成長を促すため、「プロゲステロン」「エストロゲン」「卵胞刺激ホルモン」「黄体形成ホルモン」「プロラクチン」「オキシトシン」「ヒト胎盤性ラクトゲン」などのホルモンを分泌します。また、妊娠5,6ヶ月になると、乳房は母乳を生成して分泌できるようになり、さらに、出産間近になると、黄色を帯びた「初乳」を分泌します。これが、新生児の飲む最初の母乳となるのです。母乳の中でもこの初乳は特別な意味を持っており、乳児に飲ませることでとても重要な役割を果たしてくれます。初乳には母親由来の抗体が含まれており、乳児自身の免疫系が発達するまでの感染予防の役割を果たしてくれます。

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2015年

7月

14日

白髪はなぜはえてくる?

こんにちは、風の整体院 岩田です。人間の髪の毛の色は、ユーメラニンとフォメラニンという2種類の化学物質による着色の結果によって決まります。ユーメラニンが多いと色が濃く、フォメラニンが多いと赤みを帯びた色になります。歳をとるにつれて人間の髪の毛は自然に変色していきます。通常は、生まれつきの色から灰色になり、やがて白色に変化していきます。加齢による色の変化の原因は、毛根で2種類のメラニンの生産が中止された後も、色素がない状態で新しい髪が伸びることです。そのため、髪の色素が緩やかに減少していくために起こります。ちなみに、人間の体毛で一番早く白髪が発生するのは鼻毛です。なお、白髪を抜いても増えることはありません。

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2015年

7月

13日

柿は二日酔いに効く?

こんにちは、風の整体院 岩田です。二日酔いとは、アルコール、または、アルコールが分解されてできたアセトアルデヒドという物質が、飲酒の翌日まで体内に残ってしまう状態のことです。このアセトアルデヒドが頭痛や吐き気などの二日酔い症状を引き起こすもとになります。柿に豊富に含まれているタンニンには、このアセトアルデヒドに反応して体外に排出する作用があるのです。また、柿に含まれているカタラーゼという酵素にも、アルコールやアセトアルデヒドの分解を助ける働きがあると考えられています。


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2015年

7月

11日

蚊に刺されるとなぜかゆくなる?

こんにちは、風の整体院 岩田です。蚊に刺されるとかゆくなるのは、刺されたときに注入される蚊の唾液によってアレルギー反応が起こるためです。蚊の唾液にはヒスタミンという物質が含まれています。そのヒスタミンに対して人間の体がアレルギー反応を起こすと、かゆみの原因となります。蚊の唾液には痛みを和らげる効果があり、人が蚊の針に刺されても痛みを感じさせないよう人に麻酔をかけて、自分の身を守っているのです。また、人の血は空気に触れると固まりはじめますが、蚊の唾液には血を吸っている最中に血が固まり出すのを防ぐ効果があり、血で針の中が詰まったり、針が抜けなくなるのを防いでいるのです。

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2015年

7月

10日

鳥肌はどうして立つのか。

こんにちは、風の整体院 岩田です。鳥肌は体温を一定に保つ必要がある恒温動物が、保温のために起こす生理現象とされています。脳が寒さを感じると、交感神経が作用し、体毛を動かす筋肉である立毛筋が縮むことで鳥肌が立つのです。脳が寒さを感じたとき、脳からの信号が体温中枢神経を介し、交感神経の興奮となって全身に伝達されるのですが、交感神経は緊張や興奮をつかさどる神経でもあります。そのため、恐怖を感じたときや感動したときも同じように、交感神経が作用して鳥肌が立つのです。

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2015年

7月

09日

水をたくさん飲めば、血液サラサラになる?

こんにちは、風の整体院 岩田です。水を多く飲めば飲むほど、流れる血液が薄まってサラサラになると考えている人。これにはいくつもの誤解が重なっています。「水をたくさん飲めば、血液が薄まる」という発想は大きな間違いです。そもそも、血液には状態を一定に保つためのシステムが備わっています。ですから、血液粘性や血流が通常モードに保たれている状態下で、たくさん水を飲んだとしても、その水分は腎臓で調整されて尿として排出されるだけです。血液が薄まるということはないのです。血液の流れをよくするするには、血液中に余分な中性脂肪やコレステロールがたまらないようにするのが第一であり、そのためには、食習慣をはじめとした生活習慣全般を根本から見直さなくてはなりません。

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2015年

7月

07日

膀胱に溜められる尿の最大量

こんにちは、風の整体院 岩田です。腎臓からつながる尿管から送られてくる尿を溜める器官が膀胱です。おしっこを我慢していると感じるときは、この膀胱に尿を溜めこんでいる証拠です。平均的な大人が膀胱に溜めておける尿の容量は、飲料水などのペットボトルと同じ500ml程度です。ただし、膀胱の大きさには個人差があり、排尿を我慢する傾向のある人は、通常よりやや大きくなっています。膀胱の容量の5分の4程度まで尿が溜まると、大脳に信号が送られ尿意を感じます。頻繁にトイレに立っている人は、膀胱が小さくなるため、頻尿になりやすい傾向がありますので、尿意はある程度は我慢することも必要です。

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7月

06日

おならを我慢するとどうなる?

こんにちは、風の整体院 岩田です。おならを我慢すると、腹痛が起きます。この腹痛はお腹の張りによって起きるもので、ひどい場合には他の臓器を圧迫して激しい痛みを感じることさえあります。それでも我慢し続けると、おならは腸内から吸収され血液に乗って体内を巡り、肺や肝臓に運ばれ尿や呼気として体外に排出されます。それならおならをしなくても平気なんだと思われるかもしれませんが、肝臓に余計な負担がかかると糖尿病の原因にもなり、ガスにより腸内の環境が悪化すると、大腸がんの原因にもなります。

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2015年

7月

05日

火傷は氷水で冷やす?

こんにちわ。風の整体院 岩田です。台所で料理をしていて手を火傷してしまったとき、みなさんはどうしますか?まず、冷やす?正解です。ただ、問題はその冷やし方です。冷たいほうがいいという思いから、患部に氷を当てたり、ボールに入れた氷水で手を冷やしたりする人がいますが、これはおすすめできません。直接氷を当てるのは冷たすぎますし、氷水だと冷たい水と皮膚の間にぬるい水の層ができてしまい、思ったほど患部が冷やされないのです。一番いいのは、水道水を流しっぱなしにして患部に当てる方法です。火傷の大きさにもよりますが、5分~10分くらい流水を当て続けるといいでしょう。

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2015年

7月

04日

すり傷には消毒&絆創膏はウソ!

こんにちは、風の整体院 岩田です。じつは、すり傷は消毒しないほうがいいですし、絆創膏も貼らないほうがいいです。消毒薬で傷口を消毒すると、かえって治りが遅くなってしまうことが証明されているのです。すり傷を負うと、皮膚から滲出液がでてきます。その液には、組織を再生させるために必要な細胞や成分がたっぷり含まれています。ところが、傷を消毒すると、ばい菌だけでなく、そういった自然治癒力を持った細胞や成分までもが殺されてしまうのです。また、絆創膏を貼ったり、ガーゼを当てたりする必要もありません。傷口はジュクジュクしたままにしておき、なるべく乾燥させないほうがいいのです。どう対処すればいいかというと、まず、傷口を水道水でよく洗ってください。これは、ばい菌が入るのを防ぐためではなく、傷についたゴミや泥を洗い流すためです。そして、傷口をラップのような透明のシートで巻いてください。ラップはずれたりしないように周囲をテープで止めておきます。このようにラップで覆って密封しておくと、早く傷が治ることがわかっているのです。

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2015年

7月

03日

母親が太っている人は太りやすい?

こんにちは、風の整体院 岩田です。肥満の体質は遺伝しやすいとされています。では、父親と母親、どちらの体質に似やすいのでしょうか?答えは、母親です。理由は、ミトコンドリアが「母性遺伝」だからです。ミトコンドリアというのは細胞の中のエネルギー産生器官です。言わば、細胞内で熱を生み出すエンジンのようなものです。その人がどんなタイプのエンジンを搭載しているかによって、どれくらいエネルギーを使って、どれくらいエネルギーを消費するかが決まってくるわけです。つまり、親からどんなミトコンドリアを受け継いでいるかで、エネルギー代謝の傾向が分かるということです。そして、このエネルギー代謝の傾向は、母から子へと母性遺伝するものなのです。父から子へは受け継がれません。なぜなら、精子と卵子が受精する際、精子のミトコンドリアは卵子の中に入っていけないからです。

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7月

02日

 焼酎は日本酒より体にいい?

こんにちは、風の整体院 岩田です。昨今はだいぶ焼酎の人気が高いようですが、焼酎は日本酒などの他のアルコールに比べて体にやさしいのでしょうか?答えはノーです。どれを選んだところで、アルコールの健康に対する影響度には差はないと考えるべきです。そもそも、アルコールと健康の関わりは、「純アルコール度数」という尺度を基準にして検討することになっています。これはエタノールの量のことです。つまり、焼酎であろうが日本酒であろうが、ワインやウイスキーであろうが、みんなこのエタノール量に換算されたうえで、健康や病気にどれくらいの影響があるということが決められているわけです。お酒の種類では区別されていません。ですから、「何を飲むか」は問題ではなく、あくまで「どれくらい飲むか」が問題になるわけです。

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