2017年7月ブログ

2017年

7月

31日

死んでる腸内細菌も有効です。

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。腸内環境が乱れると、腸に張り巡らされている毛細血管もダメージを受けて、腸粘膜の新陳代謝がうまくいかなくなり、便秘や下痢、腸炎などを引き起こします。また、腸管には体全体の7割ものリンパ組織が存在し、外敵から体を守る免疫組織の中心的な役割を果たしていますから、腸内環境が乱れると免疫低下にもつながります。腸内細菌はメンタルにも大きく影響します。ハッピーホルモンのセロトニンや、やる気を起こすドーパミンは、腸内細菌の働きによって腸で合成されており、悪玉菌が増えて腸内環境が乱れると精神状態にも悪影響があります。腸内環境を整えるには、食べものから善玉の腸内細菌を取り入れることです。最近、生きたまま腸に届く腸内細菌、「プロバイオティクス」を含むヨーグルトや乳酸菌飲料がたくさん出回っています。生きたまま届くほうがいいイメージがありますが、実際のところは死んだ菌でも腸での刺激になりますし、生きた菌より劣るというデータもありません。善玉菌も1つの種類だけを摂り続けると、その菌が過剰になり腸内環境のバランスが崩れることもあります。ヨーグルトにしてもチーズにしても、1つに決めず、いろいろ試してさまざまな菌を取り入れるといいでしょう。納豆、漬け物、味噌、しょうゆなど、日本古来の伝統食には、日本人に馴染み深い乳酸菌をたっぷり含んだ発酵食品がたくさんあるので、ぜひ見直してみてください。また、最近では、体型を決定づける腸内細菌、いわゆる「デブ菌」「ヤセ菌」が発見されたと話題になりました。確かに、太ったマウスの腸内には通称「デブ菌」と呼ばれる「ファーミキューティス属」の腸内細菌が多く、痩せているマウスの腸内には通称「ヤセ菌」と呼ばれる「バクテロイデス属」という腸内細菌が多いことが報告されています。ですが、肥満の人の腸内フローラに特定の菌が多い傾向があるからといって、イコール肥満の原因ではなく、あくまで肥満傾向のひとつの指標に過ぎません。ヤセ菌についても同様です。そもそも腸内細菌が住んでいるのはほとんど大腸です。また、栄養吸収は小腸がメインで大腸ではほとんどなされない、という点からも、腸内細菌だけが体型に大きく影響するとは考えにくいです。人での影響は、今後さらに研究が必要です。

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2017年

7月

30日

血管にいい脂肪と悪い脂肪

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。血管内にたまった脂肪は、プラークというかたまりをつくり血管を詰まらせます。とくに、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸は、大量に摂りすぎると動脈硬化のリスクを高めます。海外では規制の動きがあり、ニューヨークでは飲食産業での使用は禁止されています。また、時間の経った揚げ物は、脂肪分が酸化することによってフリーラジカルの発生源になります。なるべく新しい油を使った揚げたてのものを食べましょう。一方、血管にいい脂肪もあります。EPA、DPAという脂肪酸で、マグロやサバ、サンマ、イワシなどの青魚、アマニ油やエゴマ油などに豊富に含まれており、高血圧の食事指導でも推奨されています。いずれも不飽和脂肪酸のオメガ3系という種類で、EPAには血液サラサラ効果が、DPAには脳の情報伝達をスムーズにして、記憶力をアップさせる効果があります。ただし、酸化しやすいので、新鮮なうちに食べることが肝心です。

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2017年

7月

29日

ゆっくり噛んで食欲ホルモンを調整

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。レプチンとグレリン。いずれも食欲系のホルモンです。「レプチン」は脂肪細胞からつくり出される食欲抑制のホルモンです。肥満遺伝子を研究する過程で発見されました。一方、「グレリン」は胃から分泌される食欲増進ホルモンです。というと、レプチンが増え、グレリンが減ったほうがいいと思われがちですが、そう単純ではありません。お年寄りがやたらと肉食に走ったり、暴飲暴食する背景には、レプチンが下がりっぱなしで、満腹中枢と空腹中枢が機能していない状態が想定されます。グレリンには成長ホルモンを促す働きもあり、2つのホルモンがバランスよく働くことが大切なのです。そのためには、ゆっくり食べることです。レプチンの分泌速度は遅いので、早食いすると過食を抑制するレプチンの分泌が追いつかず、つい食べすぎてしまいます。血糖値も急速に上昇し、血糖値を下げるホルモン・インスリンが無駄遣いされることになります。ゆっくり食べるコツは、30回噛んで食べることです。すると、食事の時間が30分くらいになり、自然に食事の量が腹八分目になります。血糖値の上昇も緩やかになるので、インスリンが過剰に分泌されることはなく、全身の毛細血管への負担もなくなります。「噛む」という運動自体が脳に刺激を与え、ハッピーホルモンの「セロトニン」を増やして気持ちを安定させ、ストレスを解消する効果があります。夜は食欲増進のグレリンが分泌されやすく、体自体が蓄える方向にシフトするので、夕食は特によく噛んでゆっくり時間をかけて食べましょう。夕食を抜いてグレリンが出ているのに空腹のまま寝ると、ストレスホルモンのコルチゾールが出て、結局、深夜にドカ食いするという、負の循環に陥りやすいのでご注意ください。

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2017年

7月

28日

低GI食品を意識的に摂る

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。血管内の糖が過剰になると内皮細胞がダメージを受けますが、とくに栄養吸収の最前線である小腸粘膜のひだの毛細血管には大きな負荷がかかります。そこで、毛細血管の内皮細胞を介して血糖値を下げるインスリンが大量投入されるのですが、そのようなことが続くと、当然インスリンはオーバーワークになります。次第にインスリンの効きが悪くなり、ついには枯渇して、糖尿病のリスクが高まります。血管の健康を保つためには、血糖値を急激に上げないことが大切です。葉野菜やきのこ、果物、肉、魚、海藻、大豆製品、チーズ、ナッツ類など、「低GI値」の食品を意識的にとるよう心がけましょう。また、寝不足で睡眠の質が低下すると、血糖値が上がります。夜更かしして夜食を食べるのは最悪です。インスリン自体に老化を促進する作用もあるので、老化防止や毛細血管の健康のためにも、インスリンを浪費しない規則正しい生活習慣を身につけましょう。

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2017年

7月

25日

カラフルな食材を選ぶ

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。老化の原因となるフリーラジカルは、血液をドロドロにして毛細血管をサビさせます。毎日の食事に抗酸化食品を取り入れて、毛細血管の掃除をしてもらいましょう。老化の引き金となる「酸化」に対抗するためのマストフードは、抗酸化食材です。トマトやスイカを赤くしているリコピン、ニンジンをオレンジにしているβ-カロテンなど抗酸化成分はカラフルな色をしているものが多く、食材を選ぶ際の目印になります。この色鮮やかな色の由来は「ファイトケミカル」です。植物が紫外線や害虫から身を守るためにつくり出す化学物質です。鮭のサーモンピンクも、海藻に含まれる「アスタキサンチン」という強力な抗酸化成分の色で、食物連鎖によって鮭に蓄積されたものです。「レスベラトロール」は強力な抗酸化作用があるうえに、長寿遺伝子をオンにすると考えられています。赤ワインなどに含まれますが、長寿遺伝子を活性化するには大量にとらなくてはならず、サプリメントが注目されています。ただ研究途上の段階ですし、そもそも「コレさえ摂ればOK」というサプリメントはありません。サプリメントで摂るのは、不摂生が続いたときの奥の手くらいに考えるのがいいでしょう。食べものにはサプリメントで補えないさまざまな有効成分が含まれています。とくに、ファイトケミカルをサプリメントで効率よく摂るのは至難の業です。果物や野菜から摂ったほうが、バランスよく摂れます。抗酸化成分にはさまざまな種類があり、複数を摂取することで効果が増強されるので、1度の食事にできるだけ数品目の抗酸化食材を取り入れていきましょう。

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2017年

7月

24日

カロリーリストリクション

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。食で若さを保つ方法として、ここ数年、世界的に注目を集めているのが「カロリーリストリクション」です。必要な栄養素を網羅したうえで、毎日の総摂取カロリーを標準の7~8割程度に制限する方法です。メタボを抑え、脳や血管をはじめ全身の細胞を若返らせる「アディポネクチン」というアンチエイジング・ホルモンが、カロリーリストリクションによって増加することが報告されています。動物実験では、カロリーリストリクションで長寿遺伝子がオンになることもわかっています。老化の原因となるフリーラジカルを消したり、免疫細胞を正常化したりする「サーチェイン」という酵素をつくり出せる働きをもつ遺伝子です。老化に関連するさまざまな働きをコントロールしていて、普段はオフになっているのですが、オンになると、染色体の先端にある細胞分裂の回数を決め、寿命の回数券ともいえる「テロメア」が保護されます。結果、血管の内皮細胞をはじめとする細胞が長生きして、老化が遅くなり寿命が延びると考えられます。暴飲暴食を続けると、「アディポサイトカイン」という悪玉ホルモンが増えて、血圧を上げたり、インスリンの働きを阻害したり、脂肪をためこんだり、さらには脳に食べるようにそそのかして、メタボを加速させてしまいます。会食や飲み会はなるべく週2日までにとどめ、外食が続いた週の翌週は、腹七分くらいに抑えましょう。それにより長寿遺伝子もオンになります。断食はやり方にもよりますが、空腹の時間が長すぎると体内時計が乱れ、体調を悪くする人もいます。朝昼晩と1日3食の規則正しいリズムを保ち、1食の量を少なめにするのが正解です。

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2017年

7月

23日

カルシウムは夜に摂る

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。女性ホルモンのエストロゲンが減少する更年期には、骨量が急減します。閉経以降の女性の骨量は、男性に比べ20~30%も低くなり、骨粗しょう症のリスクが高まります。一方、カルシウムのサプリメントを摂りすぎると、血管の石灰化を招き、心筋梗塞や脳卒中の発症リスクを高めるという報告もあります。サプリメントに頼るよりも、乳製品や小魚、海藻類、小松菜などカルシウムの豊富な食べものを早い段階から積極的にとって、骨量の減少をできるだけ食い止めたいものです。カルシウムを効率よく摂るにはタイミングも重要です。骨は新陳代謝を繰り返していて、日中に古くなった骨が壊され(骨吸収)、日が暮れると新しい骨がつくられます(骨形成)。夕食時に、骨形成に必要なタンパク質やマグネシウムと一緒にカルシウムを摂ると効率的です。

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2017年

7月

22日

フルーツは朝食べる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。果物はビタミンやミネラルなど血管の若さを保つ成分の宝庫ですが、果物をとるなら朝がベストな時間です。朝は血糖値が低めなので、いきなり炭水化物や糖質の高いものを食べると、血糖値が急上昇し、余ったエネルギーを脂肪に変えるインスリンが大量に分泌されます。その点、果物は甘味が強いのにインスリンを必要とせず代謝が早いので好都合です。エネルギー不足になっている朝の脳に、素早くエネルギーチャージしてくれます。しかし、日本人の果物の1日平均摂取量は100グラム程度です。厚生労働省は1日あたり200グラムを目標にしています。量の目安としては、みかん1個で150グラム、リンゴ1個で200グラム、バナナ1本で100グラムくらいです。果物と野菜をミックスして生ジュースやスムージーにするのもおススメです。

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2017年

7月

21日

正しい姿勢も筋トレです。

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。意外に見落としがちですが、正しい姿勢を保つことでも筋力を鍛えられます。姿勢を維持するときには、地球の重力に逆らって、首や背筋、腹筋、脚などの抗重力筋を使っています。つまり、よい姿勢で立つだけでも筋トレになるのです。背筋が伸びているかどうか気をつけるだけでも、姿勢が正されます。姿勢を正すことで鍛えられる赤筋は、毛細血管をより多く含むため、毛細血管の健康を保つことにもつながります。座り姿勢も同様です。座るとき、背もたれによりかからずに背筋をすっと伸ばして姿勢を維持するだけでも筋トレになります。パソコンを使うときは、目線がまっすぐになるように画面の位置を調整し、肩にストレスがかからない位置にキーボードを置くのがポイントです。ところで、ハーバード大学の研究では、パソコンの前で過ごす時間が長い人ほど、体重がリバウンドする可能性が高いことがわかっています。1日あたりのスクリーンタイムが4時間以上の人がリバウンドする可能性は、1日1時間の人の2倍にもなるのです。オフタイムには、できるだけパソコンやスマホに向かう時間を減らしましょう。

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2017年

7月

18日

水の中は運動に最適

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。水泳は、全身の筋肉に均等に負荷をかけることができる優れたスポーツです。有酸素運動のイメージが強いのですが、実は、無酸素運動と有酸素運動の両方を行うことができ、効率よく毛細血管を増やせます。短い距離をハードに泳げば無酸素運動、長距離をゆっくり泳げば有酸素運動になるのです。最初にハードに泳ぎ、そのあとゆっくり泳ぐと運動効果が高まります。水中ウォ―キングもおススメです。関節痛がある人も、水中なら浮力によって膝や腰への負担が少なく、1か所に負荷が集中することはないので、傷めることなく関節周辺の筋肉を鍛えられ、リハビリにも取り入れられています。肩が水につかるくらい歩幅を大きくして、腕も大きく振ってゆっくり歩きます。慣れてきたら、膝を高く上げたり、横歩きや後ろ歩きなどにもトライしてみましょう。気負わず自分のペースで行ってください。

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2017年

7月

17日

筋トレ+有酸素運動

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。筋トレ+有酸素運動は、毛細血管を増やすもっとも有効な方法です。筋トレと有酸素運動をあわせて行うことで、筋肉細胞が酸素を大量に欲するため、それに応えて新しい毛細血管が生み出されるのです。ハーバード大学などの研究では、運動をしている人は、成長ホルモンの分泌が高いことがわかっていますが、やはり軽い有酸素運動だけでは不十分です。筋トレなどの無酸素運動をプラスすることで、筋肉が傷ついて乳酸が出て、それが信号となり、成長ホルモンがたっぷり分泌されるのです。その効果は数時間にわたって持続します。成長ホルモンは寝入りばなのノンレム睡眠時にもっとも分泌されるので、18時頃に筋トレをして、午前0時までに眠ると、成長ホルモンの効果がさらにパワーアップします。眠っている間に体のメンテナンス促され、筋肉や骨が強化して疲れにくい体になります。また、性ホルモンの元になるDHEAも、ある程度の筋肉がつくと増えることがわかっています。時間のないときは、5分筋トレ+15分ウォ―キングでもOKです。筋トレによって成長ホルモンが出ている間に、15分以上ウオーキングなどの有酸素運動をすると、脂肪がエネルギーとして使われやすく、効率よく脂肪燃焼ができます。筋トレと有酸素運動を繰り返すサーキットトレーニングはベストです。成長ホルモンは、肝臓でIGF-1(インスリン様成長因子-1)に変換されますが、これが脳の神経細胞に働きかけて、海馬の神経細胞を増殖させます。海馬は記憶の中枢なので、記憶力や学習能力も上がります。筋トレは脳トレでもあるのです。

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2017年

7月

15日

スマホの電磁波は不眠の原因

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。ベッドに入ってからも、スマホや携帯電話でメールチェックやインターネットをしている人はとても多いですね。でもこれ、実は不眠の引き金になる危険性が大きいのです。というのも、携帯電話やスマホ、パソコンのブルーライトの強い光は、視神経を刺激してメラトニンを抑制するほか、さらに電磁波がメラトニンを破壊するのです。また、ブルーライトは網膜まで届いて眼精疲労の原因になりますし、夜遅くまでメールやゲームをしていると、交感神経が優位になり寝つきが悪くなります。そのため、毛細血管の血流が低下し、睡眠中の体の再生効率も低下します。できれば21時以降、遅くとも22時以降はそれらの電源はすべて落として、リラックスを心がけましょう。夜中や明け方に目が覚めたとき、携帯電話やスマホで時間を確認する人も多いようですが、ブルーライトでますます目が冴えてしまうので、できるだけやめた方がいいですね。

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2017年

7月

14日

寝不足のときこそ早起き

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。7時間睡眠が理想的というと、「では夜遅く寝ても、7時間眠ればいいのでは?」と考える方もいるでしょう。確かに、深夜3時に寝て朝10時に起きても7時間睡眠はクリアできます。しかしながら答えはNoです。成長ホルモンは寝入りばなのもっとも深い眠りのノンレム睡眠時にピークを迎えますが、夜遅く寝たのでは、成長ホルモンの分泌がかなり減ってしまいます。なぜなら、体内時計でコントロールされている浅い眠りのレム睡眠は夜明けが近づくにつれて多く出るため、ノンレム睡眠と拮抗して、深い眠りが十分に得られないからです。二大アンチエイジング・ホルモンの成長ホルモンとメラトニンの働きを存分に享受したいなら、日付が変わる午前0時までに寝て、朝7時に起きることです。可能なら、23時に寝て、朝6時に起きるのが理想的です。習慣化すれば、加齢による毛細血管や性ホルモンの減少を十分に補うことができます。ときには、さまざまな事情で夜更かしせざるを得ないこともあるでしょう。寝不足の朝は起きるのがつらいものです。時間の調整がつけばお昼まで寝ている人も多いはずです。しかし、ここはあえていつもと同じ時間に早く起きて太陽の光を浴びてください。遅くとも、8~9時には起きて、朝の光を浴びましょう。生体リズムは24時間11分ですが、朝日を浴びることによって11分がリセットされ、同時に睡眠を促すメラトニンのタイマーがかかり、夜に分泌されます。起床時間が遅くなるとメラトニンの分泌はどんどんズレ込み、昼夜逆転してしまうのです。いったん体内時計のリズムが乱れれば、1時間の時差を修正するのに約1日かかります。しかも、体内時計のズレは年をとるほど修正に時間がかかるようになるので、なるべく時間を置かずにズレを解消するのが肝腎です。自分の意思で眠るのは不可能ですが、起きることはできるはずですから。

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2017年

7月

13日

副交感神経が強すぎてもダメ

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。交感神経が優位になりすぎると、血管が収縮して血流が悪くなり、体も心も緊張してこわばり、イライラしやすくなります。年をとると怒りっぽくなる人が増えるのも、自律神経の制御が利きにくくなることが大いに関係していると思われます。では、ずっと副交感神経が優位な状態が続けばいいのかといえば、それは早計です。副交感神経ばかりが優位だとやる気が起こらず、活動も低下、内蔵も気持ちもだらけます。いつもだるくてだらだらしてしまう場合は、自律神経のトータルパワーが下がって、見かけ上、副交感神経が優位になっている可能性があります。その状態が長く続くと、うつ状態に陥ることもあります。よくいわれることですが、自律神経はバランスが大事なんです。自律神経のバランスは、免疫機能のバランスにも影響します。交感神経が優位になりすぎて顆粒球が増えすぎると、自分自身の組織を攻撃し、フリーラジカルを発生させます。さらに進むと組織障害を起こします。たとえば口内炎、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎などです。一方、副交感神経優位のときはウィルスやガン細胞と闘うリンパ球が増えますが、副交感神経が優位になりすぎてリンパ球が増えすぎると、アレルギーを引き起こしやすくなります。自律神経が活動モードのときは動き、リラックスモードのときは休むというメリハリのある生活が、毛細血管にとっても最適な環境です。

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2017年

7月

09日

手足の冷えの原因

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。近年、男女を問わず、冷えを訴える人が増えています。原因としては筋肉量が少ないなどいろいろ考えられますが、年々、冷えがひどくなる、足先が冷えて眠れないという人は、交感神経が優位になりすぎて、体温調節がうまくいかなくなっているのかもしれません。人の体は、日中は活動するために、脳や心臓、筋肉が集まっている中心部に血液が集まり、深部体温が高くなります。そして夜になると、日中よく働いた中心部の臓器を休ませるため、血液が末梢に移動して体の表面から熱を放散し、深部体温を下げるのです。1日の中でも朝と夜の深部体温は、1度くらいの差があります。もっとも高くなるのは14~16時頃で、もっとも低くなるのは深夜2~4時頃です。赤ちゃんは眠くなると手足が温かくなりますが、これは末梢の毛細血管に血液が移動して深部体温を下げて眠りの準備に入っているからです。赤ちゃんほどではなくとも、大人も寝る前には体の表面温度が上がるものです。夜、手足が冷えて眠れないのは、血液が中心に行ったまま末梢の毛細血管に流れていかず、深部体温が下がりきっていない証拠です。深部体温が下がりきらないと眠りが浅くなり、夜中に目が覚めてしまうことが増えてしまいます。冷えというと、外側から温めることばかりに目が行きがちですが、不規則な生活やストレスをためこんで交感神経が優位になりすぎていないか、まずは生活スタイルを見直すことのほうが、遠回りに見えて実は冷え解消の近道なのです。

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2017年

7月

08日

自律神経

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。自律神経はホルモンと並ぶ身体の二大制御機構のひとつです。交感神経と副交感神経があり、ひとつの器官に対して相反する作用をして、自分の意思でコントロールできない血管や内蔵、内分泌腺などを自動的に働かせてくれます。眠っている間にも心臓が拍動し、食べものを消化したり、呼吸したり、体温調節できるのは、自律神経が意識を介さず常に働いてくれるからです。血管の中でも、自律神経の影響をもっとも大きく受けるのは毛細血管です。交感神経と副交感神経のパワーバランスの変動によって血管の収縮と拡張を切り替えて、しかるべきときにしかるべき場所へ血液をめぐらせ、酸素や栄養素、ホルモンを届けています。体を修復・再生する成長ホルモンやメラトニンといったアンチエイジング・ホルモンも、自律神経の協力なくしては、思うように体内をめぐることができません。残念ながら、自律神経も老化します。交感神経は割合パワーが保たれますが、副交感神経は弱体化しやすい傾向にあり、バランスが崩れやすくなるのです。一般的に男性は30代、女性は40代から副交感神経の働きが落ち、交感神経が過度に優位な状態に陥りやすくなります。自律神経全体の総合力「トータルパワー」も低下しやすくなります。毛細血管をしっかり働かせてアンチエイジング・ホルモンの恩恵にあずかるには、自律神経の働きを整え、トータルパワーを上げることも大切です。

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2017年

7月

07日

睡眠の重要性

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。残念ながら、多くのホルモンは20歳から減り始め、あとは減る一方です。40代では20代の半分、60代では4分の1にまで減ってしまいます。分泌が減るうえに、ホルモンを体の各所に送り届けるルートである毛細血管も老化していくため、ホルモンバランスはさらに悪化します。老化に拍車がかかり、さまざまな不調や病気を招きます。アンチエイジング・ホルモンも例外ではありません。加齢とともに眠りが浅くなったり、抵抗力が落ちていくのは、成長ホルモンやメラトニンの分泌が減っている影響が大きいのです。毛細血管を若々しく保ち、限られたホルモンを有効活用するためのポイントは、なんといっても睡眠です。私たちの体は睡眠中にも休息をとっているだけでなく、積極的にメンテナンスも行っています。睡眠中の体の中は「再生工場」なのです。この工場では体の修復や再生のために、成長ホルモンやメラトニンなど、さまざまなアンチエイジング・ホルモンが働いています。ですから、工場の環境、すなわち睡眠を整えることが、アンチエイジング・ホルモンの稼働率を上げて、その効果を最大限に引き出すことにつながります。メラトニンが体内時計によってコントロールされてしっかり分泌され、深い睡眠が得られれば、成長ホルモンもたっぷり分泌されます。つまり、できるだけ体内時計を乱さない規則正しい生活習慣を心がけることで、アンチエイジング・ホルモンをたくさん出すことができるのです。

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2017年

7月

06日

アンチエイジング・ホルモン

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。血管を助けるアンチエイジング・ホルモンはまだまだありますので紹介していきます。

●ストレスホルモン「コルチゾール」

交感神経を優位にする働きがあり、通常、体内時計に従い午前3時頃から明け方にかけて多く分泌され、朝に向けて覚醒をもたらします。同時に脂肪を燃焼させる作用があることから「ダイエットホルモン」とも呼ばれ、質のよい眠りでコルチゾールが適度に増えると、眠っている間に太りにくい体になるのです。また、体内の炎症を鎮める働きもあります。一方でストレスがかかったときにも分泌され、血圧や血糖値を上げて対抗してくれますが、ストレスが過剰になるとコルチゾールの大量分泌により、高血圧、高血糖、胃潰瘍、脳の海馬の萎縮など負の作用を及ぼします。当然、毛細血管もダメージを受けます。

●動脈硬化を予防する「プロスタグランジンD2」

プロスタグランジンD2は脳を守るクモ膜と脊髄液をつくる脈絡叢でつくられるホルモンで、脊髄液に乗って脳内を巡回し、ノンレム睡眠をもたらします。動脈硬化を引き起こす「誘導型一酸化窒素合成酵素」や血管収縮物質を抑制するなど、動脈硬化の原因物質を減らす作用があることがわかっています。それは毛細血管を保護することにもなります。

●性ホルモンの親玉「DHEA」

エストロゲンやテストステロンなど50種以上の性ホルモンの元になるホルモンの親玉です。性ホルモンの供給、血管や筋肉の維持などに働く若さを保つホルモンです。閉経後も副腎で少量ながらつくられます。その際、原料となるのが脂肪です。ですから、適度な脂肪は必要なのです。また、過剰なストレスによってストレスホルモンのコルチゾールが大量分泌されると、若さを保つために必要なDHEAが浪費されます。日米の研究ではDHEAが高いほど寿命が長いという統計もあります。DHEAはある程度の筋肉をつけると増やすことができます。

●ハッピーホルモン「セロトニン」

脳の神経細胞を活性化し元気にする働きを持つことから「ハッピーホルモン」と呼ばれます。不足すると精神的ダメージを受けやすく、うつ病の治療ではセロトニンが疑似的に増える薬が使われます。またセロトニンはメラトニンの原料です。夜、メラトニンを十分に分泌させるには、日中セロトニンをたくさん分泌させることが不可欠です。セロトニンは、朝、太陽の光を浴びて、日中活発に活動することで活性化します。とくに日中のリズム運動と腹式呼吸が有効です。

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2017年

7月

03日

メラトニンのスイッチ

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。メラトニンの分泌は「体内時計」によって制御されています。近年、遺伝子レベルでの解明が急速に進み、体内時計の中枢は脳の「視交叉上核」にあり、さらに、全身の細胞ひとつひとつに体内時計をコントロールする「時計遺伝子」があることがわかりました。オーケストラにたとえると、視交叉上核には指揮者に当たる「親時計」があり、全身の細胞にメンバーである「子時計」があって、2つが連携して体内時計が成り立っているのです。体内時計がつくり出す人間の生体リズムは、長い間1日25時間とされてきましたが、ハーバード大学のチャールズ・サイズラ―教授の研究によって、24時間11分であることが明らかになっています。この11分のズレをリセットするのが、朝の太陽の光です。朝の太陽の光が目から入って視交叉上核に届くと親時計がリセットされ、夜間出ていたメラトニンがストップします。同時に、自律神経を通じて全身の細胞にある子時計にシグナルが送られ、毛細血管は収縮し、体が覚醒モードに入るという素晴らしい仕組みです。時計遺伝子は「時計タンパク」というタンパク質を生み出し、それを規則的に増やしたり減らしたりすることによって体内の時を刻んでいます。この時計タンパクの増減するリズムは、食事や体を動かすことに影響を受けるので、食事のタイミングや運動、習慣的な動作も子時計を調整するスイッチとなります。

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2017年

7月

02日

血管のサビをとる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。睡眠中、成長ホルモンと同時に働かせたいのが「メラトニン」です。メラトニンは自然な眠りへと誘う「睡眠ホルモン」としてお馴染みですが、成長ホルモンと同じ時間帯に分泌されると、相乗効果で成長ホルモンの分泌を促進します。また、現在発見されている抗酸化物質の中でも、もっとも強い抗酸化作用を持つアンチエイジング・ホルモンなのです。生きて活動している限り、体中の細胞は酸化していきます。酸化の元凶は「フリーラジカル(活性酸素)」です。体をサビつかせ、老化の引き金となる物質です。毛細血管をつくっている内皮細胞もフリーラジカルによって酸化し、ダメージを受け、劣化していきます。血液中のコレステロールが酸化すると、傷ついた内皮細胞に侵入してコブのように蓄積します。これが動脈硬化を引き起こし、高血圧や脳血管障害、心血管系障害など命にかかわる病気を招くこともあります。酸化したコレステロールは、毛細血管にも詰まって機能を損ないます。そこで重要なのがメラトニンです。私たちはフリーラジカルに対抗できる最強の抗酸化物質を、自身の体内でつくり出すことができるのです。メラトニンは、朝日を浴びて15~16時間後に分泌が始まり、そこから数時間でピークを迎えます。朝6時に起床すれば、21時頃にはメラトニンの分泌が始まり、次第に眠気が増してきます。そのまま23時に眠りにつけば、午前1時頃メラトニンと成長ホルモンのピークが重なり合います。この時間帯こそが、2大アンチエイジング・ホルモンを生み出すことのできるゴールデンタイムとなります。

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