2016年3月ブログ

2016年

3月

29日

ヒザ痛と筋肉の関係

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。腰痛同様、ヒザの痛みも多くの方が悩まされている問題です。痛みについて考える前に、ヒザの構造を見てみましょう。ヒザは、「回す」、「ひねる」といった動作もできる肩や股関節とは違い、基本的には「曲げる・伸ばす」という機能しかありません。ヒザを曲げるときに使われるのは太ももの裏側にあるハムストリングス、伸ばすときに使われるのは太ももの前面にある大腿四頭筋です。関節がはずれてしまわないように前十字靭帯や後十字靭帯などの靭帯でとめられていますが、大腿四頭筋とハムストリングスの使い方が悪いと、日常動作の中でも関節をひねったり、前後左右にずらしたりする方向に力が働いてしまいます。筋肉の役割の1つである、「関節が正しいポジションにとどまるように支える」という働きがよくわかる部位ともいえるでしょう。ヒザの痛みや故障が多い原因の1つは、2本足で立って歩くという行為自体がヒザに負担をかけるからです。多くの動物が4本足で行動するのに対して、人間は両足で2倍の負荷を支えています。そして、長い人生で毎日ヒザを使っているうちに、徐々にストレスが蓄積してきて、痛みを感じるようになるのです。また、ヒザ関節に少し遊びがあることも、ヒザの痛みに関係しています。本来、ヒザは「曲げる」、「伸ばす」という二次元でしか動かない関節ですが、完全にその動きしかできないと、外からの力が働いたときに、力を逃がすことができずに壊れてしまう可能性が高くなります。そこで、少しだけ内側や外側に曲ったり、ひねったりすることができるようになっているのですが、普段からひねるような動きをしていると、やがては靭帯などの周辺に炎症を起こしてしまい、痛みを感じることが多くなります。関節周囲の炎症以外にもヒザの痛みにはさまざまな原因がありますが、ひねることなく曲げ伸ばしをできるようにヒザの動きを安定させれば、症状がよくなるという事例が多いことは確かです。痛くて曲げられないという場合は、痛みを感じない範囲で、安定した状態で曲げ伸ばしをできるようにしていくと、徐々に痛みが軽減されていくケースもあります。「今は問題がない」という方も、健康な状態をキープするために、歩くときや立ち上がるときなどにヒザとつま先の方向が常に一致しているかを意識することをおすすめします 

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2016年

3月

28日

腰痛と筋肉の関係

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。「最近、どうも腰が重く感じる」「椅子から立ち上がる時に、腰に痛みが走る」このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。腰痛は万人が経験するといわれ、体に不調を感じている方の「具体的な症状」として2010年国民生活基礎調査では、男性では第一位、女性でも第二位にランクインしています。腰痛の場合におすすめなのも、やはり筋肉を鍛えることです。ターゲットは腰周辺の筋肉。腰は日常生活のあらゆる動作に関わり、常に大きな負担がかかっているので、その負担に耐えられるような筋力を養うというわけです。具体的には背骨に沿うようについている脊柱起立筋、腰周辺の内側にある大腰筋などが、鍛えたい筋肉にあたります。筋力アップを図るだけではなく、さらに柔軟性を保つために腰周辺のストレッチも行うと効果が高まるでしょう。ただし、無理は禁物です。痛みを感じるような運動はやらないように気をつけ、腰が痛いときには痛くない方向に運動することが基本です。例えば「背中を後ろに反ると痛い」という場合には、前に曲げる運動をします。なお、重い荷物を持とうとしたときなどに腰に動けなくなるほどの激痛が走る、いわゆる「ギックリ腰」も、いまだに正確なメカニズムはわかっていません。必ずしも筋肉が衰えてきたことが原因とはいえませんが、筋力が衰えてくると、若い頃には問題がなかった重さも過大な負荷になることを考えると、脊柱起立筋や大腰筋のトレーニングやストレッチが予防につながることが期待されます。

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2016年

3月

27日

首の痛みと筋肉の関係

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。本を読んだり、パソコンやスマートフォンを使用したりしているときに、首に痛みやこりを感じたことはありませんか?とくにパソコンを使うと背中を丸めて顔を少し前につき出すような姿勢となりがちですが、じつは、その姿勢は首に負担をかけます。最近、よく耳にするストレートネックも、パソコン作業が原因である場合が少なくないとされています。首のまわりは、健康を保つうえでとても重要な部位です。人間の思考や感情をつかさどる脳を中心に考えると、首の不調は脳と体の連携にも影響する可能性があります。実際に、高齢者を対象に首の傾斜と転倒の危険性を調査したところ、首が傾斜していると転倒の危険性が増すことが判明したという研究結果も発表されています。首のまわりにはたくさんの筋肉がありますが、首の前面の筋肉である胸鎖乳突筋は加齢の影響を強く受けるということが明らかになっています。また、首の後ろ側にある僧帽筋も不調を予防するためには鍛えたい部位です。とはいえ、首はとてもデリケートな部位であるため、無理なトレーニングはケガを招く可能性もあります。僧帽筋は比較的大きな筋肉ですが、そのほかの首のまわりの筋肉は小さな筋肉で、専門のマシンがないと一人でトレーニングするのは難しいでしょう。何か特別な運動をするとしたら、ハードなトレーニングではなく、首まわりのストレッチなどで「コンディショニングを行う」程度で十分です。むしろ大切なのは、普段から姿勢を意識することです。立っている時はもちろん、座っている時にも背すじは伸ばして、体を曲げるような姿勢をとらないように気をつけましょう。なお、人間の体の構造上、首だけが傾斜しているということはあまり多くありません。よくあるのが、腰が少し右に傾いていると、全体のバランスをとるために首を左に傾けるというようなケースです。そのようなバランスの乱れが長期間にわたって続くと、首にも影響が出てくることになります。普段から姿勢が悪いと思われる方は、首周辺の筋肉だけではなく、脊柱起立筋などの体幹を支える筋肉も積極的に鍛えましょう。

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2016年

3月

26日

肩こり・五十肩も筋肉の衰えに関連する

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。肩の不調といえば、なんといっても肩こりでしょう。2010年国民生活基礎調査では、自覚症状のある病気やケガで男性では第二位、女性では第一位にあげられています。また、「特にケガをしたわけではないのに肩から腕にかけて痛みがある」、「腕が肩より上にあがらない」といった症状の五十肩もよくある悩みです。ある日突然に症状を感じることもあるようですが、初めは肩を動かすときに痛むだけで、症状が進むと、動かさなくても肩がうずくように痛み、思うように腕があがらなくなることが多いようです。肩こりの原因は、肩や首の付け根の筋肉の疲労とされていて、肩こりがひどくなるのは、これらの部分の筋肉の衰えが関係すると考えられます。具体的には首の後ろ側にある僧帽筋脊柱起立筋など体幹の筋肉です。僧帽筋は「肩をすくめる」、「腕を頭上にあげる」など、肩甲骨の動きに関係する筋肉ですが、「立っているときに頭や腕を支える」という役割もあります。普段はあまり意識していませんが、頭や腕にも重さがあるので、ただ立っているだけでも、僧帽筋はそれらの重さを支えていることになります。同じ姿勢をとり続けた結果、局所的に疲労がたまり、肩こりにつながるものと考えられています。また、体幹の筋力が衰えて姿勢が悪くなったときには、通常は脊柱の真上に乗っているはずの頭が前に出てしまうことが多く、僧帽筋にかかる負荷がさらに大きくなり、肩こりを起こしやすくなるようです。一方五十肩は、原因は完全には解明されていませんが、肩関節周辺の靭帯などの炎症によって起こるものとされています。中高年になってから発症することが多いことを考えると、やはり僧帽筋などの肩周辺の筋肉の加齢による衰えが、その炎症を引き起こす要因である可能性は低くはありません。肩こりと五十肩は別の不調ですが、自分でできる対策や予防法は共通していて、肩回しなどで肩周辺の筋肉を鍛えることが基本です。また、僧帽筋や脊柱起立筋は幅広く分布している筋肉なので、肩の関節だけを意識するのではなく、肩甲骨も含めて「広い範囲が肩である」という認識を持つのがポイントです。トレーニングやストレッチ、さらには日常の動作でも、肩だけを動かすのではなく、肩甲骨を動かすように心がけましょう。

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2016年

3月

25日

筋肉は加齢とともに減少する

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。健康寿命のカギは筋肉にあります。「健康を維持するためには筋肉が大切」ということが認識されるようになったのはきわめて最近の話です。1990年代の前半くらいまでは、注目すべきは心臓や血管であり、筋肉は軽視されていました。それが、1990年代の後半あたりから筋肉についてのさまざまな研究が発表されて、筋肉の重要性が広く認識されるようになってきたのです。筋肉と健康を語るうえで、欠かすことができないのが、筋肉は加齢とともに減少するという事実です。筋肉が減ってしまうことによって、若かった頃にはなんでもなかったことが大きな問題へとつながるようになります。では、筋肉は、どのように減少していくのでしょうか。まず、部位について。一言で筋肉といっても、人間にはいろいろな筋肉があります。「歩く」、「走る」、「腕をあげる」といった骨格を動かす筋肉を骨格筋といいますが、その数がおよそ400あります。それに心臓を動かす心筋などの筋肉を足すと、全体でおよそ600の筋肉があります。そのなかで、加齢とともにすべての筋肉が同じように減少していくというわけではなく、とくに減少しやすい筋肉があります。その代表格が体を支える足腰の筋肉です。なかでも研究データとして報告件数が一番多いのが太ももの全面にある大腿四頭筋という筋肉です。その他にもお腹まわりの腹直筋や外腹斜筋、腰周辺の体の内側にある大腰筋という筋肉が加齢の影響を強く受けるというデータがあります。丈夫な足腰は活動的な生活を送るためにとても重要ですが、その足腰の筋肉がほかの部位よりも衰えやすいというのは、なんとも困った問題です。次に減少していくペースについて。一般的には1年間に0.5~1%の割合で落ちていくといわれており、30~80代にかけての50年間で全体の筋肉の量は60~70%ぐらいになります。影響を受けやすい足腰にいたっては約半分にまで減少してしまうのです。注意してほしいのは、30歳から40歳頃までは比較的ゆっくりと減少していきますが、40歳を過ぎた頃から一直線に落ちていくことです。筋肉の減少が加速していくのです。このあたりの年齢の方が、体の衰えを感じやすいのはそれなりの理由があるというというわけです。

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2016年

3月

22日

筋肉が減ると脂肪が増える

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。以前はスポーツをしていて引き締まった体型であった人が、運動をしなくなっていつの間にか体全体がプヨプヨ状態になっていることがよくみられます。体重にはあまり変化がないのに、ウェストがデップリとしてしまうことも少なくありません。運動をしていない人よりも肥満体型になることもありますが、使わない筋肉が脂肪になるのでしょうか?筋肉はタンパク質から、脂肪は脂質からできているため、素材が異なります。体を動かす筋肉をつくっているのは筋細胞が集まった筋繊維で、筋肉が増えたり減ったりするのは筋繊維の数や太さが変わるためです。運動不足のために筋肉が使用されないと、筋繊維はやせ衰えて細くなりますが、筋繊維だったものが脂肪に変わることはありません。反対に脂肪が筋肉に変化するということもありません。では、スポーツをしなくなった途端に、脂肪が増えるのはなぜでしょうか?それは、筋肉を使わなくなったために筋肉の量が減少し、余ったエネルギーが脂肪として貯蔵されるためです。体は、寝ているだけでもエネルギーを消費します。生きるためには、休みなく体温をつくったり内蔵を動かしたりしなければならないためです。こうした生命を維持するための働きが「基礎代謝」で、基礎代謝に消費されるエネルギーの量を「基礎代謝量」といいます。人間が1日に消費するエネルギーのうち、約70%は基礎代謝量が占めています。日常生活活動による消費はわずか20%、食事で消費されるエネルギーは10%にすぎません。基礎代謝量が最も多いのは筋肉なので、筋肉が減ると基礎代謝量も減ります。食事量も活動量も変わっていないのに太ってしまう人は、筋肉が減っているのが原因かもしれません。筋肉は使わなければ自然にやせていきます。筋肉は脂肪の下にあるので、筋肉が減って上にある脂肪が増えると、見た目にもふっくらしてしまいます。

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2016年

3月

21日

筋力があると病気も治りやすい

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。ガン細胞は健康な人でも毎日発生していますが、全員が「ガン」になることはありません。自己防衛システムである血液の免疫細胞(白血球)が、ガン細胞を退治してくれるためです。ガン細胞は35℃で最も増殖しやすいため、ガンの患者さんの多くは低体温です。筋力がない人は体が冷えていて、免疫力が落ちています。免疫機能の低下によってケガや傷が治りにくく、病気の回復にも時間がかかるのです。筋力が体の状態を左右する事例として、ガンの抗ガン剤治療があげられます。抗ガン剤は、ガン細胞あるいは細胞の中にあるDNAに致命的な攻撃を与えますが、多くの副作用をともないます。正常な細胞にもダメージを与えるためです。つまり抗ガン剤治療は、毒をもって毒を制する治療といえます。抗ガン剤治療は、著しい体力の消耗をともなうので、治療はある程度体力勝負という側面があります。体力とは、筋力にほかなりません。体力のある人は効きがよく予後の回復も順調ですが、体力のない人は副作用に耐えられずに治療を中止する場合もあります。治療の現場でも、過度の安静が筋力の減退を招き、体力を低下させるという認識がなされるようになり、早期離床が行われています。以前は、開腹手術をした患者さんは絶対安静でしたが、現在は術後数日からリハビリを行い、歩行などの軽い運動をするようになりました。体力回復のためには、早いうちから適度な運動を行って筋力の低下を生じさせないことが重要なのです。

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2016年

3月

20日

イライラすると免疫力が低下する

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。「ストレスで胃が痛む」などと言うように、精神的ストレスが体に影響を与えることはよく知られています。ストレスは、適度であれば生体機能を活性化させ治癒力を高めますが、過度になると免疫力を低下させます。ストレスを受けると交感神経が刺激され、副腎からホルモンが分泌されます。こうしたことで免疫細胞のリンパ球が減り、免疫力を低下させることが科学的に証明されています。ストレスが生じると、全身の血管が収縮して血液循環が悪化し、新陳代謝や免疫力が低下します。また、高血圧、糖尿病、痛風、脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病や、肩こり、腰痛、うつ病やガンなど、さまざまな病気や不快な症状が発生します。ストレスへの対処法を工夫することは、心身の健康を維持することにつながるのです。何をストレスと感じるかは、性別・年代別で大きく異なります。厚生労働省が行なった、2007年の「国民生活基礎調査」によると12歳以上の男女について、男性の43.8%、女性の52.2%が「日常生活で悩みやストレスがある」と回答しています。年齢別にみると、男女とも35~44歳が最もストレスが高く、年齢が高くなるにつれてその割合は低下傾向にあるという結果が出ています。女性は、うつ病になる確率が男性の2倍ほど高く、すべての年齢層で男性よりも強くストレスを感じています。それは、思春期や更年期における身体の変化に加え、妊娠、出産、育児のような生活やホルモンバランスの変化も影響しているのでしょう。

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2016年

3月

19日

脚を鍛えると脳卒中が減る

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。筋肉運動には、基礎代謝が高まることによって、内臓脂肪を燃やし、血糖値や中性脂肪値、血圧を下げる効果があります。さらに、動脈硬化を予防する善玉コレステロールのHDLコレステロールをを高める働きもあります。米国のバッフェンバーガー博士が、年齢別の身体活動量と死亡率の関係について、12~16年に渡ってハーバード大学の卒業生を対象に調査しました。体を動かすことによって1週間に2000kcal以上消費している人は、そうでない人に比べて死亡率が低く、心筋梗塞や狭心症などの心臓発作を起こす危険性も低いことがわかりました。1週間に2000kcalを消費するためには、1日に約300kcalを消費する必要があります。このエネルギー消費量をクリアするためには、1日に1万歩以上歩けばいいということです。1977年に米国の研究者が、ハーバード大学の卒業生を対象に行なった調査で、運動習慣のある人は運動習慣のない人に比べて脳卒中で倒れる割合が少ないと報告しています。運動といってもボウリングや家事ではあまり効果が得られず、ウォ―キング、ダンス、サイクリング、庭仕事といった下半身を鍛える運動が効果的であったことがわかりました。また、運動時間の合計が多いほど脳卒中を発症する危険度が低いという結果になっています。

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2016年

3月

18日

心の健康は体の健康から

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。ストレスに負けない強い心をもつには、健康な体づくりが先決です。東洋医学には、心と体は切り離すことができない同一のものであり、体の健康が心の健康を高めてくれるという「心身一如」という考え方があります。西洋医学では、心と体を分けることで、生命を科学的な分析の対象として医学を発展させてきました。そのため、個性や精神状態などの数値化できないものは排除されました。しかし、1936年にカナダ人のハンス・セリエ博士によりストレス学説が発表されると、西洋医学においても精神的な要素を含んだストレスも重視されるようになりました。体の病気の発症や状態に、精神状態が関係することを次第に認めるようになり、「心身症」という病気が認められました。実際、ストレスが続くと血圧が上がったり感染症にかかりやすくなったり、アレルギーやガンなどの病気を引き起こすこともあります。西洋医学と東洋医学は、考え方は異なりますが、「心の健康が体の健康に寄与する」という点においては一致しているといえます。近年では、うつ病やパニック障害などの心の病を患う人が増加しています。軽症のうつ病や、肩こりや不眠、頭痛などの身体的症状が目立つうつ病なども増えています。さらには、日照時間が短くなり気温が低下する秋から冬にかけて不調となる、「季節性うつ病」も注目されています。うつ病の場合、不安感、焦燥感、イライラなどの精神的症状や、疲労や全身倦怠感などの肉体的症状が悪化すると自殺を引き起こしかねません。ストレス→血行不良→冷え性→うつ病、とドミノ倒しにならないためにも、うつ病のサインを見逃さないことが大切です。

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2016年

3月

17日

運動は体も脳も元気にする

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。筋肉は鍛えるほどに太くなり、強度も上がります。反対に使わずにいると、筋肉はやせ衰えます。骨折などによる入院生活を1ヶ月も送ると、全く使用されない筋肉は1日に3~5%ずつ筋力が低下し、高齢者のほとんどは寝たきり状態になり、歩けなくなってしまいます。寝たきりになると、運動不足で体が衰えるばかりでなく、脳に伝達される刺激までもが非常に少なくなるため、認知症を進行させることにもなります。アメリカでは、オレゴン健康科学大学のJ・キャメロン教授が、「運動をすることによって、血液の循環が良くなり、酸素や糖分などのエネルギーが十分に供給されることで脳が活性化するため、認知症を防ぐことができる」としています。カリフォルニア大学アーバイン校、脳加齢・認知症研究所のポール・A・アドラード博士のグループは、運動と病状の関係を検証しました。遺伝子操作でアルツハイマー型認知症状態のマウスをつくり、回転車の有無でケージを分けて飼育しながら実験を行いました。回転車を与えられたマウスは、与えられなかったマウスに比べ、迷路から抜け出る時間も早く、認知症の進行が遅いことが判明しました。運動と病状の関係は人間にも当てはまるだろうとしています。また、ニューヨーク大学のアントニオ・コンビット博士は、「ダンベルなど重量を負荷する運動をすると、脳の記憶中枢である海馬付近の血流が良くなり、その機能が促進されて記憶力が増す」と述べています。これは、筋肉運動により血糖の調整が行われることで、海馬が委縮せずに脳の老化が防げるというものです。加齢とともに筋肉は萎縮していきますが、いつからでも鍛えることが可能です。90歳になっても、トレーニングによって筋肉量の増加が期待できることがわかっています。健やかで元気でいるために、筋肉運動を継続していきましょう。

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2016年

3月

15日

体の使い方が下手な現代人

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。年をとれば、腰やひざが痛くなるのはしかたないと思っている人がほとんどでしょう。確かに、老化によって骨や関節、筋肉が衰えてくるのは事実です。しかし、それだけが理由ではありません。現代でこれほどまでに腰痛やひざの痛みで困っている人が増えた背景には、大きく2つの要因があると言えます。1つは、現代人全体の足腰が弱ってきたこと。現代では車や電車などの移動手段が整い、家の中でもリモコン1つで操作できる便利な家電製品に囲まれ、昔とは比べものにならないほど楽に生活できます。こうした生活を続けるうちに、体そのものが弱ってきたのです。もう1つの要因は、「体の使い方が下手」な人が増えたことです。同じ年齢の人でも、すこぶる元気で活動的な人がいる一方、ひざだの腰だのあちこち痛くて、動くことがひどくおっくうな人がいます。その差を生むのが「体の使い方」です。何らかの病気やケガ、事故などによって体を動かすことが不自由になったケースを除くと、たいていの場合は体の使い方に問題があります。立つ、歩く、座るといった基本の姿勢や動作に悪い癖がつき、本人にはまったく自覚がないままにそれが蓄積し、痛みや障害となって現れているのです。つまり、長年のツケが足腰にきたというわけです。ひざや腰が痛いのは、これまでの自分の生活習慣に原因があったのです。

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2016年

3月

14日

足腰の悩みは全身の悩み

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。多くの人が、年をとると足腰が弱ってくるのは当然であり、しかたのないことだと思っています。なかには、高血圧や糖尿病のほうがよっぽど怖いという人もいます。しかし、足腰の問題も軽んじてよいものではありません。2010年の調査で要支援や要介護となった原因について調べたところ、脳血管疾患や認知症に次いで、「関節疾患」や「骨折・転倒」が原因となっていることがわかりました。関節疾患が10.9%、骨折・転倒が10.2%、合計すると21.1%です。つまり、約5人に1人は、運動器障害によって介護が必要な状態になっているのです。つまり、足腰の悩みは、将来介護が必要な状態になる危険性をはらんだ、全身の問題として考える必要があるのです。2009年の統計では、日本人の平均寿命は男性が80歳、女性は86歳と、世界に誇る長寿大国です。これは喜ばしいことですが、それが新たな問題を生み出したのです。平均寿命が今より30年近くも短かった1974年には60歳以上で整形外科の病気で手術や入院をする人はいませんでした。ところが、現在では患者さんの大半が60歳以上です。昔は、足腰が衰える前に寿命を終えることがほとんどでしたが、現在では足腰が衰えてもなお、20~30年も生活していかなくてはならなくなったのです。長寿大国だからこそ、足腰が健康でなければならないのです。

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2016年

3月

13日

寝たきり予防に筋トレが効く

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。脳卒中、認知症、骨折・転倒。これら3つは、日本国内における「寝たきりになる三大要素」です。日本国内の統計によると、骨折・転倒が原因で寝たきりになる人の数は、年間約10万人とまで言われています。高齢者が転倒して骨折しやすい部位は太ももの付け根(大腿骨頸部)で、ここを骨折すると歩けなくなり、寝たきりになりやすいとされています。転倒の状況として、普段はしないような運動や動作をしたときというイメージがありますが、実はつまずいたり滑ったりしたときのほうが多いのです。原因は、足腰の筋力低下やバランス感覚低下によるものがほとんどです。転倒を防ぐために最も大事なのは歩くための能力、筋力を維持することなのです。歩く速度が遅い人ほど脚の筋力が弱く、転倒の可能性が高いというデータがあります。2011年、米国ピッツバーグ大学の医師らにより、「歩くのが速い高齢者ほど長生きする傾向がある」という研究結果が発表されました。65歳以上の男女3万4485人の歩行速度を分析した結果、どの年齢でも毎秒1m以上で歩く人は比較的長く生き、歩くのが速い人ほど余命が長くなりました。一方、毎秒0.6m以下の人は早く亡くなることが多い結果となりました。このことから研究チームは、「歩行にはエネルギー、動きの制御・支持が必要。また、心臓や肺、循環器、神経といった多くの臓器系にそれが求められる。歩行速度の低下は、臓器の障害と歩行に多くのエネルギーが必要なことの両方を反映している」と指摘し、「歩行速度に注目すれば、高齢者の健康管理に役立つ」とも言っています。速く歩くには強い心肺機能や筋力が必要で、歩行速度が健康の尺度となるのです。筋力をつけることで、それらを強化することも可能です。

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2016年

3月

12日

血液の浄化には運動が必要

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。血液は、人間の体を構成する約60兆個もの細胞に酸素や栄養素を運び、不要になった老廃物を回収する重要な役割を担っています。血液は心臓から大動脈を通って全身に送り出されます。そして枝分かれした毛細血管を通って酸素や栄養素を細胞に届け、老廃物を受け取ったのち静脈を通って心臓に戻ります。毛細血管は体中に張り巡らされていて、その直径は10μmです。これは、血液中の赤血球の直系よりも細いのです。この細い血管内に老廃物が溜まれば、血液も次第に汚れてスムーズに通り抜けることができなくなります。血液の担う役割が果たせなくなれば、健康を維持することはできません。汚れた血液によって体中の臓器に汚染が拡大し、体の各所で冷えが起きます。人間の健康を維持する免疫力は体温が1℃下がるだけで約30%低下します。ですから、冷えがさまざまな病気を引き起こすのは当然のことといえます。東洋医学では、「万病一元、血液の汚れから生ず」として、血液の汚れが病気をつくると考えます。血液の汚れが血行不良を引き起こし、血行不良により冷えることで免疫力が低下して万病を引き起こすのであれば、血液を浄化すること、そして汚さないことが病気の治療であり、予防につながるのです。血液を浄化するには、難しい治療はいりません。筋肉運動をするだけでOKです。運動することで酸素が全身の細胞に行き渡り、代謝がよくなって熱が産生されるようになります。体温が上昇すれば、血流がよくなります。老廃物も押し出されて、血液が徐々に浄化されていきます。運動によって筋繊維が太くなると、筋繊維につながる毛細血管も増えます。血管の通り道と血液を心臓に戻すポンプが増えることで血流もよくなります。病気を寄せつけない生活を送るには、血液が免疫機能を十分に発揮できる状態に保つことが大切です。そのためには、筋力運動が欠かせません。

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2016年

3月

11日

筋肉が血液のポンプになる

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。心臓は常に弛緩と収縮をくり返して、全身に血液を送り出しています。しかし、体の隅々に血液を行き渡らせるには、心臓の働きだけでは不十分です。人体の血液の70%は、下半身に集まっています。血液を心臓より下、特に脚に送ると、重力に逆らって心臓まで戻さなければなりません。心臓に血液を戻す血管(静脈)は筋肉の層が薄く、自力で血液を押し出す力がありません。血液を心臓に押し戻し、心臓の助けとなっているのが筋肉です。特に「脚は第二の心臓」と呼ばれ、太ももやふくらはぎなどの脚にある筋肉は重要な働きをします。運動をすることによって、脚の筋肉が収縮と弛緩をくり返します。それと同時に筋肉が静脈を圧迫して、血液を心臓に送り返す圧力を生んでいるのです。この動作は、乳しぼりに似ていることから「ミルキングアクション」と呼ばれます。血液の循環を活発にし、全身に行き渡った血液を心臓に戻すためには、このミルキングアクションがしっかりと機能していなければなりません。よって、下半身の筋肉量が減少してミルキングアクションが少なくなると、下半身の血流が悪くなり血液が下半身に滞ります。その結果、下半身のむくみや静脈瘤などの不快な症状が起きてくるのです。長時間立ち続けたり乗り物に乗り続けたりすると、脚がむくんでだるくなるのは、脚を動かさないことで血液が滞るからです。

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2016年

3月

10日

うつ病の人は体温が低い

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。長引く不況による経済的困窮、労働超過による余裕のない毎日と職場での人間関係など、日頃から、何かしらの精神的ストレスを抱えている人も少なくありません。近年の自殺者数も、増減を繰り返しつつも右肩上がりです。自殺の動機として最も多いのがうつ病やうつ状態によるもので、自殺者の約9割を占めています。うつ病は「こころのかぜ」ともいわれ、特別な人がかかる病気ではなく、誰もが発症する可能性のある病気です。厚生労働省の報告によると、国民の約15人に1人がうつ病を経験するといわれています。1995年、マサチューセッツ州のサウスショアYMCAでフィットネス研究責任者を務めるウェストコット博士らは、48人の中・高年者を対象に、8週間の筋肉トレーニングを実施しました。その結果、全員の自信レベルが向上し、生き生きとした生活を送るよになった、と発表しました。また、ハーバード大学のシン博士らは、60~84歳の抑うつ状態にある高齢者32人に、10週間の筋肉トレーニングを実施したところ、25人に明らかな改善がみられたと、1997年に報告しています。うつ病はフィンランド・スウェーデンなどの北欧や、北海道や東北地方などの寒い地域で多くみられます。うつ病の患者さんは、体温の低い午前中は心身ともに不調ですが、体温が上昇する午後からは徐々に元気が出てきます。このことから、体温の低下がうつ病を招く大きな要因となっていることがわかります。体は糖や脂肪を燃焼することでエネルギーを産出しています。しかし、うつ病になるとエネルギーの産生量が減少するために体は冷えてきます。体温が低下すると、血液循環が滞るために代謝が悪化します。すると、栄養や酸素の運搬がうまく行われなくなるため、内蔵の働きが低下します。これにともなって、脳内神経伝達物質の1つである「セロトニン」や「ノルアドレナリン」の放出量が減少するため、心のバランスが失われ、精神活動も不活発になります。

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2016年

3月

08日

認知症には筋力不足がかかわる

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。「筋肉運動は体の活動だから、認知症とは関係ないのでは」と思うかもしれません。しかし、体を動かす脳の制御が必要になるため、脳のさまざまな部位を活発にします。この刺激が、脳の代謝と循環を活発にします。反対に、運動不足で筋力が減少すると、脳の活動も低下するため、脳機能の維持が難しくなるのです。認知症の8~9割を占めるのが、「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」です。脳血管性認知症は、脳卒中などによって血管が障害され、脳の神経細胞に酸素や栄養が十分に行き届かなくなるために起こります。アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞が脱落して血行障害が起き、脳が委縮して生じます。認知症は、いずれも脳の血行が悪くなるために起こります。血行障害は加齢とともに進むため、血流を良好に保つ必要があります。筋肉が衰えれば身体行動が困難になり、動かさなければ体はさらに衰えるという悪循環に陥ります。体を動かし、筋力を鍛えることは、脳の血流を良くする効果もあるのです。性別によって運動の影響が異なるという研究結果もあります。アメリカで、平均88.5歳の健康な人を分析したものです。運動時間が週4時間超という活動性の高い女性は、活動性の低い女性と比べて、記憶やコミュニケーションなどに必要な「認知機能」が障害されるリスクが88%減少することがわかりました。逆に、活動性が低い女性は、男性に比べて認知機能障害の発生頻度は約2倍、身体活動の多い女性に比べればリスクは約5倍に上りました。女性は、男性よりも全身の筋肉の割合が少ないため、運動の有無が大きく影響するのかもしれません。

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2016年

3月

07日

脳は30歳から老いる

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。人間は成熟期以降、加齢とともに老化していきます。老化のスピードは全ての人が同じではなく、個人差があります。例えば、人間の脳は30歳を過ぎると脳細胞が徐々に失われるとされます。年をとって、記憶力が低下したことを自覚する人も多いのではないでしょうか。アメリカで、運動習慣のある人とない人の脳のMRI画像を比較した研究があります。ウォ―キングや水泳などの有酸素運動をしている人に比べて、運動していない人たちの脳は萎縮、つまり老化の程度が激しいという結果になったのです。日本の最近の研究では、脳を鍛えるトレーニングなどで有名な東北大学の川島隆太教授(脳科学)と、大阪ガスの共同チームが「料理することは脳の働きをよくする」ということを科学的に実証しました。よく料理をする35~55歳の女性15人を対象に、調理中の脳の働きを調べました。献立を考える、材料を切る、炒める、盛り付けるなどの作業をしたところ、いずれのプロセスでも判断力や計画力など、人間の知的活動を司る大脳の「前頭前野」が活発に働いていたことが確認されました。「手は第二の脳である」とは、18世紀ドイツの哲学者・カントの言葉です。昔から「手は脳と直結している」「手は脳のアンテナ」ともいい、手先を動かすことで、脳に刺激が与えられ、血流量が増えて脳が元気になるといわれています。このようなことから、手先を多く使う人は元気で長生きするといわれています。画家、音楽家、作家、工芸家を筆頭とした手を動かす職業や、細かい手仕事に熟練した職人などに長生きする人が多いのは、手から脳への刺激が絶えず行われているからでしょう。

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2016年

3月

06日

ロコモも体の冷えが原因

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。加齢にともなう運動器の障害によって、将来要介護になる危険性が高い状態を「ロコモティブシンドローム(略してロコモ)」といいます。初期の段階では、痛みや不自由を感じないことが多いため、無自覚な人がほとんどです。筋肉量の低下は30歳ごろから10年に5%の割合で進行し、60歳以上でその割合は加速するとされています。筋肉量の低下が顕著に現れる部位は、脚です。脚の筋肉量が減少すると、歩行が不自由になり、転倒する危険性が増加します。お年寄りの転倒・骨折は、寝たきりに直結します。体内の大きな筋肉は主に脚にあります。体温を生み出す発熱器官は筋肉ですから、下半身の筋肉量が減ると、当然ながらつくられる熱量も減少します。すると下半身が冷えるようになり、節々に痛みや不調を感じるようになります。また、下半身の筋肉は血液を心臓に送り返すポンプの役割もしています。筋力が低下して血液循環が悪くなると、疲れやすくなります。「寒くなると腰やひざが痛くなる」という人がいますが、これは体温が低くなることで血流が悪くなり、毛細血管のすみずみまで血液が行き渡らなくなるためです。血流が悪化すれば酸素や栄養分も届かず、細胞の新陳代謝がスムーズに行われなくなります。本来であれば血液によって回収されるはずの炎症物質が、血流の悪化により腰やひざ部分に取り残されると、痛みが発生してしまいます。こうした痛みは、入浴などで体を温めると和らぐことは周知の事実です。このことからもわかるように、体の冷えはひざ痛や腰痛を引き起こす原因となります。したがって、下半身の筋肉量低下による腰や脚の冷えも、ロコモを悪化させる原因になっているといえます。

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2016年

3月

05日

腹筋のゆるみは全身状態の悪化を意味する

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。腹筋のゆるみは、東洋医学からみると重大な事態です。おなかは「お中」と書き、体の中心を意味します。体の中心がゆるんでいるということは、全身の状態が悪いということなのです。おなかを押すとペチャンコになる人は、虚弱体質であることを示します。特におなかの上の方は張りがあるのに下の方が柔らかい人は「臍下不仁」といい、「腎虚」の状態です。腎虚があると、足腰の痛みやしびれ、尿トラブルや精力減退など、老化を示す症状が現れます。「腎(下半身)」と眼はかかわりが深いため、腎虚があると眼の症状や病気も起こります。また、腹筋がゆるんで内蔵の働きが悪化すると、熱の生産が減少しておなかも冷たくなります。おなかの冷たい人は、汗っかきでも冷え性と診断されます。内臓が下がると、特に下腹部に位置する膀胱・子宮・卵巣などは、上からおしつぶされるように圧力がかかって冷たくなります。すると、体内で熱が発生しにくくなるため、ますます冷えるという悪循環に陥ってしまいます。体が冷えると免疫力が低下し、精神的にも悪影響を及ぼします。内蔵を支えているのは腹筋です。脂肪の増加、内蔵の下垂、いずれのぽっこりおなかも、腹直筋や腹斜筋など内蔵を固定する腹筋を鍛えることで改善することができます。腹筋を鍛えて、内蔵を適切な位置に戻すとともに、体を温めましょう。

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2016年

3月

04日

血液が体を正常に働かせている

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。人の理想的な体温は35.5~37℃とされ、この体温だと免疫機能がよく働き、健康状態も良好です。体温が1℃上がると、免疫力は平均的に50~60%も活性化するといわれます。つまり、常に理想的な体温を保つことができれば、免疫力の高い状態を維持でき病気にかかりにくくなる、ということです。しかし逆に、体温が1℃下がると免疫力は約30%低下します。低体温になるとさまざまな病気にかかりやすくなります。わかりやすい例として、ガン細胞は35℃台で最も増殖します。これは、ガン細胞を壊す免疫の働きが鈍るためです。また、下半身が筋力不足に陥って体温が下がると、冷えから体を守るシステムが機能して、血管を収縮させて熱の分散を防ごうとするために血行が悪くなります。血行が悪くなるというのは、必要な栄養素が届かず、余分な老廃物が出ていかずに血液の流れが滞る状態のことです。血液には、栄養素や酸素を全身の細胞に送り、不要になった老廃物・不純物を体外に排泄する代謝という働きがあります。しかし、血行が悪くなると血液内の脂肪や糖分が十分に燃焼されずに残存し、高脂血症や高血糖(糖尿病)を招き、それから引き起こされる動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症にかかりやすくなってしまうという悪影響があるのです。

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2016年

3月

03日

筋肉が減ると体温が下がる

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。ご自身の平熱をご存知でしょうか?1950年頃の日本人は、大人の平均的な体温が36.8℃前後といわれていました。しかし、現在、多くの人が35℃台で、高くても36.2~3℃程度です。平熱が約1℃さがり、 36℃以下の人が増えたという事実は、看過できない問題です。なぜなら、体温が低下すると免疫力も一緒に低下するからです。多くの日本人の免疫力が低下し、種々の病気にかかりやすくなったことを意味しています。低体温化の主な原因は、筋肉量の低下にあると考えられます。筋肉は人体最大の発熱器官で、体温の40%以上を産生します。人間が生きていくためには、基礎代謝と呼ばれる、心臓を動かしたり、呼吸するため肺を動かすといった必要最低限のエネルギーが必要です。基礎代謝は、体の消費エネルギーのなかで最も消費が大きく、1日の消費エネルギーの60~70%を占めます。基礎代謝によって生じる熱量の3分の1は骨格筋や心臓などの筋肉が産生しています。筋肉を鍛えて筋肉量が多くなれば、基礎代謝がアップするとともに体温も上がります。筋肉をつけることが、病気を予防して太りにくくなるために、1番良い方法です。筋肉の70%は下半身にあるので、下半身の筋肉量が少ないほど発熱量は減り、低体温に陥りやすくなります。ですから、下半身を鍛えることが重要だというわけです。

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2016年

3月

01日

ぬか漬けの効果

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。疲労感、倦怠感を解消するには、必ずビタミンB1の助けが必要です。ビタミンB1は、エネルギー代謝にかかわるため、ビタミンB1の積極的な補給は、疲労感、倦怠感の軽減、疲労回復、疲労予防に役立ちます。そこで、疲れた時はビタミンB1のサプリメント、あるいはスタミナドリンクを摂っている方もいらっしゃるでしょう。忙しい方には、いい方法だとおもいます。でも、ビタミンB1は、できるだけ朝食、昼食、夕食と毎食まめに摂った方が効果が高いのです。そこでおすすめなのが、ぬか漬けです。ぬか漬けは、漬物の中でも断トツでビタミンB1含有量が多いのです。ぬか漬けは、米ぬかを乳酸発酵させて作ったぬか床の中に野菜などを漬け込んで作る日本を代表する漬物の一つです。米ぬかにはビタミンB群が豊富なため、野菜が米ぬかの栄養素を吸収して、生野菜で食べるよりもビタミンB1をはじめとしたビタミンB群、ビタミンCなどがアップします。毎食、少しずつ気軽に食べられるのがぬか漬けのいいところです。おまけに、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルや整腸に欠かせない食物繊維も豊富です。肉体労働や運動後の食事で食べれば、失われたナトリウムの補給にもなります。ただし、ぬか漬けは塩分が多く含まれるため、食べ過ぎれば高血圧の原因になってしまいます。1日で食べる量の目安は5~6切れ(20~30g)程度です。

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