よく噛んで食べる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡・京成八幡 風の整体院 岩田です。「早食いは肥満のもと」と、よく言われます。まさにその通りです。早食いをすると、脳の「満腹中枢」が察知する前に食べ過ぎてしまい、いわゆる「大食い」「ドカ食い」になってしまうからです。しかし、「早食い」のデメリットはそれだけではありません。よく噛むことなく、ほとんど飲み込むかのようにガツガツ食べると、交感神経が過剰に興奮して、副交感神経の働きが低下します。すると、腸が動かず、消化・吸収が十分にできないため、余ったエネルギーがそのまま体脂肪になってしまうのです。つまり、年を重ねれば重ねるほど、「早食い」の人に、肥満、メタボが多くなるのも、このメカニズムです。若いうちは自律神経の働きが活発で、少々の「早食い」「大食い」もリカバリーできますが、男性は30歳、女性は40歳をめどに、副交感神経の働きがガクンと下がるので、「早食い」「大食い」のデメリットが、まっしぐらに肥満、メタボにつながってしまうのです。ゆっくり、よく噛んで食べると、まずは表情筋がゆるんでくれます。ウソでもいいから「口角を上げて笑顔をつくると副交感神経が活性化する」のと同じ原理で、よく噛めば噛むほど、表情筋がゆるんで、副交感神経の働きを高めてくれます。また、食べ物をゆっくり噛む、その「咀嚼のリズム」が、さらに副交感神経の働きを活性化してくれます。副交感神経の働きが高まるにつれて、腸がより良く動くようになって、消化・吸収がスムーズになり、結果、腸内環境も良くなって、全身に質の良いきれいな血液が流れるようになります。代謝も上がり、余分な体脂肪が蓄積しにくい体に変わっていきます。もちろん、便秘も改善します。