「食物繊維」腸の掃除役

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡・京成八幡 風の整体院 岩田です。便秘の特効薬といえば「食物繊維」です。腸の中で、さまざまな老廃物、食べカスをくっつけながら、便の主材料になってくれる「食物繊維」は、いってみれば、腸の掃除役です。これは、人間の消化酵素では消化されにくい栄養素の総称で、大ざっぱいいえば「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2つに分けることができます。不溶性食物繊維の特質は、腸の中で水分を吸って膨らむことです。一方、水溶性食物繊維は、水に溶けて便をやわらかくしてくれます。ですから、便秘中に不溶性食物繊維をたくさんとると、逆に、お腹が張って苦しくなることもあります。それはなぜかというと、不溶性食物繊維の刺激で、腸の蠕動運動が起こり、たまっていた便の水分が吸収されるため、便が硬くなってしまい、ますます出にくくなってしまうからです。ちなみに、不溶性食物繊維を比較的多く含んでいる食品は、バナナ、ごぼう、コンニャク、オクラ、枝豆、たけのこなどの野菜や根菜類です。一方、水溶性食物繊維を比較的多く含んでいる食品は、海藻、きのこ類、ジャガイモ、山いも、里いもなどの芋類、麦、小麦胚芽や全粒粉入りパンやシリアルなどです。とはいえ、「水溶性」「不溶性」を細かく覚える必要はありません。水溶性、不溶性ともに豊富に含んでいるキウイフルーツ、リンゴ、ミカンなどの果物をはじめ、ほとんどの野菜、海藻、果物には、水溶性、不溶性の2つの食物繊維が共存して含まれていますので、できるだけ「野菜」「海藻」「果物」「きのこ類」を積極的にとる、という意識を持つだけで十分です。