緊張型頭痛

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。慢性的に起こる頭痛の中で、最も多いと言われているのが、ダラダラとした痛みが続く緊張型頭痛です。痛みは毎日のように起こりますが、発作的に起きる片頭痛のように、日常生活に影響を与えるような激しい痛みはありません。いつの間にか始まった痛みがほぼ毎日続き、特に午後から夕方にかけて、その痛みが増す傾向があります。後頭部から首にかけて痛んだり、頭全体が締め付けられるように痛んだりします。また、頭が重く感じることもあります。この緊張型頭痛は、頭のまわり、肩から背中にかけての筋肉の緊張によって血管が収縮し、血液の流れが悪くなることによって、痛みが生じてくるのです。そのため、家事や仕事などで少し疲れてくる午後になって、起こってくる傾向があります。ただ、片頭痛とは違って、光や音、においなどで症状が悪化することはあまりありませんし、また、吐き気をともなったり、運動によって悪化したりすることもありません。片頭痛は体を動かしたり温めたり、血管の拡張を増すようなことをすると痛みが増しますが、緊張型頭痛の場合は楽になるのが特徴です。緊張型頭痛では、多くの場合、肩や首のひどいコリと頭痛がセットで起こります。そのほか、眼精疲労、フワフワするめまい、全身のだるさといった症状を訴える方が多いのも特徴です。痛みが出たとき体を動かしても痛みが悪化しない、吐き気などの症状もほとんどなく、首や肩を軽くストレッチして痛みが楽になるようなら、緊張型頭痛の可能性が高いと言えます。一度発症すると、毎日のように起こり、痛みが続く時間は30分程度で解消することもあれば、1週間ほど続くこともあります。痛みを感じたときは、少しずつ体を動かしたり、温めたりすると、収縮した血管を刺激して血流がよくなり、症状が緩和されていきます。ですから、長時間同じ体勢をとっていたり、少し疲れてきたなと思ったら、定期的に体を動かしてみることが重要です。凝り固まってしまう前に、首や肩のストレッチをして、筋肉の緊張をほぐすことで、症状の悪化を防ぐことができます。