神経伝達物質も下痢を引き起こす

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。自律神経の乱れだけでなく、ストレスを受けたときに分泌される神経伝達物質も、過敏性腸症候群に関わっているといわれています。ストレスによって交感神経が優位になると、ドーパミンとノルアドレナリン、そしてセロトニンが活発に分泌されます。ノルアドレナリンには、大腸菌を増殖させる作用があるのですが、小腸はこれを異物とみなし、体外へ排出しようと激しく動きます。その結果、十分に消化されないまま、食べ物のカスが大腸に運ばれ、下痢の原因になると考えられているのです。また、体内のセロトニンの9割以上は腸にあり、腸内のセロトニンは、腸の蠕動運動に作用しているといわれています。ストレスを感じると、腸内セロトニンが多く分泌されて、蠕動運動が過剰に活発になります。すると、水分が十分に吸収されないまま便が排泄され、これもやはり下痢の原因となるわけです。一度、ストレス性の下痢や便秘になると、「また下痢してしまうのではないだろうか」「また便が出ないのではないだろうか」といった不安が起こり、それがさらなるストレスとなってしまいがちです。その結果、下痢や便秘が慢性化したりすることも少なくありません。