適度なストレスは、プラスにもなる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。嬉しい出来事から生じたものであれ、嫌な出来事から生じたものであれ、ストレスが、人間にとってプラスに働くこともあります。たとえば、「締切やノルマがある」「大事な仕事を任された」「どうしても負けたくないライバルがいる」といった刺激は、ときに人のモチベーションや集中力をアップさせたり、希望やワクワク感、達成感、満足感をもたらしたりします。身体的にも、筋肉は、適度な負荷や刺激をかけ続けることで、発達していきますし、温度変化という刺激を受け続けることで、体温調節の機能も正常に働きます。ストレスを感じると、脳下垂体という部位から、オキシトシンというホルモンが分泌されるともいわれています。オキシトシンは「愛情ホルモン」「幸せホルモン」とも呼ばれ、不安感や恐怖心を抑えて安らぎをもたらしたり、他者との交流を求める気持ちや信頼感を高めたり、細胞分裂を促して傷を治したりする作用があります。親しい人との会話やスキンシップの際に分泌されることが多いのですが、ストレスを受けたときにも分泌され、ストレスから心身を守る働きをするのです。「適度なストレスは脳の働きを活性化させ、記憶力を向上させる」「自発性や、立ち直る力を養う」ともいわれています。まったくストレスがなかったら、人間は心身ともに、どんどん弱くなってしまうでしょう。人によってストレスへの耐性は異なりますが、それほど無理せずとも耐えられる「適度」なストレスは、私たちにとって必要不可欠なものでもあるのです。