嬉しい事も、ストレスになる

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。「ストレス」は、もともとは機械工学の用語で、物体に何らかの負荷をかけたとき、その物体に生じるひずみのことを指します。たとえば、ゴム製のボールを手で押してへこませると、ボールの中には「元の形に戻ろう」とする力が生まれます。この「元の形に戻ろう」とする力が「ストレス」であり、外から加えられた力と、元に戻ろうとする力の間で生じる緊張状態のことを「ストレス状態」といいます。それが生きものにも応用されるようになり、「生きものが何らかの刺激を受けたとき、心身に生じる反応や変化」などが「ストレス」と呼ばれるようになりました。また、私たちはふだん、ストレスを生じさせるストレス源のことも、「ストレス」と呼んでいます。多くの人は、「ストレス=嫌な出来事によって生じる、イライラや憂うつ、不安、怒り、焦り」といったネガティブなイメージを抱いていますが、実は嬉しい出来事によってストレスが生じることもあります。たとえば、結婚や出産、進学など本来嬉しいはずの出来事も、変化=刺激であり、ときにはストレスをもたらし、心身を不安定にすることがあるのです。