ガンより恐ろしい循環器病

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡  風の整体院 岩田です。厚生労働省の近年の統計調査を見ると、日本で1年間に、心筋梗塞、心不全などの心臓病で亡くなる人はおよそ16万人です。脳梗塞やの脳出血などの脳血管疾患で亡くなる人は、およそ13万人です。循環器病に命を絶たれる日本人は年間30万人にものぼり、総死亡者の3人に1人を占めています。これは、肺ガン、胃ガンなど、すべてのガンによる年間死亡数のおよそ32万人とほぼ同数なんです。また、脳梗塞や心筋梗塞には、「寒い季節に、お年寄りをおびやかす病気」というイメージがありますが、文科省が10万人以上の男女を10年がかりで追跡した調査などで、実は脳梗塞の発症は冬よりも夏に多く、30代~50代にも急増していることがわかっています。脳梗塞だけで、全国で110万人もが、治療のために通院、入院しています。また、寝たきりで介護を受けている人はおよそ40万人と言われますが、その45%が循環器病、うち9割が脳卒中患者です。循環器病には、ガンより恐ろしい面がたくさんあります。血管がかたくなる一番の原因は、運動不足と食べ過ぎです。そう言われて激しいジョギングやテニスなどハードなスポーツを始めると、かえって血管を収縮させてかたくなるという面もあります。また「粗食」で血液中のコレステロールが減ると、血管壁は破れやすくなります。コレステロールを含む中性脂肪はすっかり悪者にされていますが、細胞膜の大事な成分で、各種ホルモンのもとでもあり、O157のような病原菌を中和して無毒化するので、感染症予防にも欠かせない成分です。ハードなスポーツや粗食より、ほどよく体と足首を動かし、バランスよく食べて、まめにふくらはぎマッサージをしたほうが、循環器病の予防になります。