「陸の油」

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。豚肉、鶏肉、サラダ油、コーン油、ゴマ油、ヒマワリ油など陸のものに多く含まれている「陸の油」は、体内で消化・分解されるとアラキドン酸となります。このアラキドン酸は、過剰に摂取すると血管の炎症を招き、血栓ができやすくなるため、動脈硬化を進行させてしまいます。豚肉などの肉の脂とサラダ油では別物だと思っている方が多いでしょう。サラダ油やコーン油など植物油は、なんとなくヘルシーで、肉に含まれている脂は健康によくないというイメージがないでしょうか。実は、それはまったくの思い込みでした。植物油の中にも過剰に摂取すると動脈硬化を促進させるものがある一方、肉の脂身の中でもリノール酸やγ-リノレン酸がそれほど多く含まれず、ヘルシーなものもあるのです。豚肉や鶏肉の脂身にはアラキドン酸が多いのですが、牛肉にはあまり含まれていません。サーロインステーキなどを好んで食べている高齢者に元気な人が多いのは、牛肉のいい脂を摂っているからでしょう。その視点から見れば、サーロインステーキよりも植物油をたっぷり含んだ野菜の天ぷらのほうが、動脈硬化を進行させるリスクが高いといえるのです。