副交感神経が強すぎてもダメ

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。交感神経が優位になりすぎると、血管が収縮して血流が悪くなり、体も心も緊張してこわばり、イライラしやすくなります。年をとると怒りっぽくなる人が増えるのも、自律神経の制御が利きにくくなることが大いに関係していると思われます。では、ずっと副交感神経が優位な状態が続けばいいのかといえば、それは早計です。副交感神経ばかりが優位だとやる気が起こらず、活動も低下、内蔵も気持ちもだらけます。いつもだるくてだらだらしてしまう場合は、自律神経のトータルパワーが下がって、見かけ上、副交感神経が優位になっている可能性があります。その状態が長く続くと、うつ状態に陥ることもあります。よくいわれることですが、自律神経はバランスが大事なんです。自律神経のバランスは、免疫機能のバランスにも影響します。交感神経が優位になりすぎて顆粒球が増えすぎると、自分自身の組織を攻撃し、フリーラジカルを発生させます。さらに進むと組織障害を起こします。たとえば口内炎、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎などです。一方、副交感神経優位のときはウィルスやガン細胞と闘うリンパ球が増えますが、副交感神経が優位になりすぎてリンパ球が増えすぎると、アレルギーを引き起こしやすくなります。自律神経が活動モードのときは動き、リラックスモードのときは休むというメリハリのある生活が、毛細血管にとっても最適な環境です。