アンチエイジング・ホルモン

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。血管を助けるアンチエイジング・ホルモンはまだまだありますので紹介していきます。

●ストレスホルモン「コルチゾール」

交感神経を優位にする働きがあり、通常、体内時計に従い午前3時頃から明け方にかけて多く分泌され、朝に向けて覚醒をもたらします。同時に脂肪を燃焼させる作用があることから「ダイエットホルモン」とも呼ばれ、質のよい眠りでコルチゾールが適度に増えると、眠っている間に太りにくい体になるのです。また、体内の炎症を鎮める働きもあります。一方でストレスがかかったときにも分泌され、血圧や血糖値を上げて対抗してくれますが、ストレスが過剰になるとコルチゾールの大量分泌により、高血圧、高血糖、胃潰瘍、脳の海馬の萎縮など負の作用を及ぼします。当然、毛細血管もダメージを受けます。

●動脈硬化を予防する「プロスタグランジンD2」

プロスタグランジンD2は脳を守るクモ膜と脊髄液をつくる脈絡叢でつくられるホルモンで、脊髄液に乗って脳内を巡回し、ノンレム睡眠をもたらします。動脈硬化を引き起こす「誘導型一酸化窒素合成酵素」や血管収縮物質を抑制するなど、動脈硬化の原因物質を減らす作用があることがわかっています。それは毛細血管を保護することにもなります。

●性ホルモンの親玉「DHEA」

エストロゲンやテストステロンなど50種以上の性ホルモンの元になるホルモンの親玉です。性ホルモンの供給、血管や筋肉の維持などに働く若さを保つホルモンです。閉経後も副腎で少量ながらつくられます。その際、原料となるのが脂肪です。ですから、適度な脂肪は必要なのです。また、過剰なストレスによってストレスホルモンのコルチゾールが大量分泌されると、若さを保つために必要なDHEAが浪費されます。日米の研究ではDHEAが高いほど寿命が長いという統計もあります。DHEAはある程度の筋肉をつけると増やすことができます。

●ハッピーホルモン「セロトニン」

脳の神経細胞を活性化し元気にする働きを持つことから「ハッピーホルモン」と呼ばれます。不足すると精神的ダメージを受けやすく、うつ病の治療ではセロトニンが疑似的に増える薬が使われます。またセロトニンはメラトニンの原料です。夜、メラトニンを十分に分泌させるには、日中セロトニンをたくさん分泌させることが不可欠です。セロトニンは、朝、太陽の光を浴びて、日中活発に活動することで活性化します。とくに日中のリズム運動と腹式呼吸が有効です。