運動に伴うタンパク質・水の摂取

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。タンパク質系のサプリメントの代表選手といえばプロテインとアミノ酸です。スポーツ選手やジムでトレーニングをしている人にはたいへん人気が高く、非常に多くの種類が販売されています。これらは、言ってみれば「筋肉をつくる原材料のエキス」のようなものです。運動を行うとともに摂取していくことで、筋肉量のキープやアップに役立つとされています。たとえばプロテインは運動後30分以内に摂取すると、筋肉がつきやすくなることがわかっています。摂取したタンパク質は体内の臓器のいろいろなセクションで使われるわけですが、とくに運動してから30分以内の時間帯は、運動性のホルモンが高まっているために筋肉の産生に優先的に使われるのです。そういう点で言えば、タンパク質は運動前より運動後に摂るほうがいいということになります。ただし、毎日の食事をおろそかにしてはいけません。基本的にはタンパク質の摂取は食事で十分にカバーできます。サプリメントに対しては「念のためのプラスアルファ」くらいの期待値にとどめておいて、日常の食事に注意を払っていくのがタンパク質との正しい付き合い方というものなのではないでしょうか。それと、運動を行う人がしっかり注意を払わなければならないのが、水分の摂取です。「運動時にのどが渇いたら、水分を補給すればいい」と考えている人もいるかと思いますが、実はそれでは注意が足りないのです。特に高齢者の方は注意が必要です。なぜなら、加齢とともに「のどの渇き」をあまり感じなくなってくるからです。体内の水分量は高齢になるとともに減ってきて、60代になると、20代のときに比べて3割くらい水分量が減るとされています。すると、だんだんあまり水を飲みたいと思わなくなってくるのです。ただでさえ体内水分量が減っている高齢者の方が運動をすると、発汗でさらに減ることになりますから、たいへん熱中症を起こしやすくなるのです。しかも、体内水分量が減ると血液の粘性が高まりますから、脳卒中や心臓病を起こすリスクも高まってきます。ですから、運動時は水を飲みたいかどうかにかかわらず、水分補給をするようにしてください。