喫煙の悪影響

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。健康というテーマを語る際どうしても避けて通れないのが、たばこについてです。日本たばこ産業の「2016年全国たばこ喫煙者率調査」によれば、日本の喫煙者率は19.3%で、男性の29.7%、女性の9.7%が喫煙者です。喫煙率は毎年減少傾向にあり、とくに2016年は男性の喫煙者が初めて3割を下回ったことが注目されましたが、それでも諸外国から見れば、この喫煙率はいまだ高い状況にあります。例えば、別に行われたWHOの統計では、2015年の日本人男性の喫煙率は34%でしたが、アメリカやイギリス、カナダ、オーストラリアなどでは、軒並み20%未満です。先進諸国では比較的喫煙率が高いとされるフランスやドイツでも日本より低く、先進7ヵ国の中では、日本人男性の喫煙率がもっとも高くなっているのです。たばこがどのような悪影響をもたらすのか、ほんの一部ですが紹介したいと思います。

「病気の誘発」

○心臓病、高血圧、動脈硬化などの血管系疾患や、慢性気管支炎、肺気腫などの呼吸器疾患、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの消化器疾患の原因となる。

○あらゆるガンのリスクを高める。国立がん研究センターによれば咽・喉頭がんの60~90%、肺がんの72%、食道がんの48%、膀胱がんの31%、肝臓がんの28%、胃がんの25%が、喫煙習慣が原因で起こるとされる。他にも、大腸がんや子宮がんとの関連を示す有力な証拠もあがっている。

○メタボリック症候群になるリスクを高める。1日1~2箱の喫煙により、非喫煙者の3倍も肥満になりやすくなる。

「老化の促進」

○発生する活性酸素により、全身の臓器や組織が傷つき老化が進行する。しわやしみが増え、見た目年齢も実年齢より上昇する。

○骨密度を低下させ、高齢者の骨折のリスクを高める。

このように、たばこにはまさに健康に対するあらゆる災厄が詰まっており、その1箱は本来開けるべきではない「パンドラの箱」と言えるでしょう。