音楽を聞くだけで脳は活性化する

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。好きな音楽が流れると気分が良くなるものですが、これにはちゃんと理屈があります。研究によれば、やはり脳の「報酬系」が刺激されるらしいのです。「報酬系」はその名のとおり、欲求が満たされたとき、または満たされることが予測されるとき、活性化して「心地よい」という感覚をもたらします。給料日はもちろん、「もうすぐ給料日だ」と思うだけでテンションが上がるのは、この「報酬系」が働いているわけです。音楽にもそれと同じ効果を期待できるとすれば、聴かない手はないでしょう。あるいは「報酬系」のみならず、脳の多くの領域を活発化させることもわかっています。さらに、音楽には眠っていた記憶を引き出す力もあります。昔よく聴いた曲をたまたま聴いて、当時の情景や周囲にいた人の顔が急に思い浮かぶ、という経験は誰にでもあるでしょう。このとき、脳内では海馬などの記憶中枢が刺激を受けているわけです。曲によっては「苦い思い出」が甦るかもしれませんが、それもまた一興です。脳が健全に反応していることを喜ぶべきでしょう。実際、音楽は認知症の予防や進行抑制、あるいは記憶障害の治療の現場などでも取り入れられています。新しい曲をどんどん聴いて脳内をドーパミンで満たすもよし、懐かしい曲を次々と聴き直して昔を思い出すもよしです。あまりに身近で気づきにくいかもしれませんが、音楽そのものが私たちにとってたいへんな「報酬」と言えるでしょう。