スタビリティ(安定性)とモビリティ(可動性)

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。肩こり、腰痛、頭痛、疲労感、膝や股関節の痛み…。慢性的に感じているこりや痛み、不調の背後には、本人が意識していない姿勢の乱れがあります。人体は、頭部、体幹、上肢(両腕、肩甲骨、鎖骨)、下肢(両脚)という4つの主要な部位からなります。これらの部位とその関節の並びを、アライメントと呼びます。良い姿勢とは、全身のアライメントが整っており、身体の負担がもっとも少なく、より少ないエネルギーで効率的に保てるものです。アライメントが乱れて、全身に負担をかけてしまい、エネルギーを浪費してしまうのが悪い姿勢、不良姿勢です。正しい姿勢は、こり、痛み、不調などがない健康的な生活のベースです。ところが、困ったことに現代人では正しい姿勢が取れている人はほとんどいません。現代人のアライメントが乱れて不良姿勢による各種のトラブルが増えた背景には、生活習慣の変化があります。姿勢は骨格、筋肉、筋膜、神経系などによって保たれています。なかでも生活習慣の影響を受けやすいのは筋肉です。筋肉は使わないと弱くなって伸び、使いすぎると疲労して硬く短くなるという性質があります。現代では家事労働や肉体労働が減って筋肉を使って動く機会が少なくなり、座って前傾姿勢でパソコンやスマートフォンなどを使う時間が長くなりました。すると、弱くて伸びたり、硬く短くなったりする筋肉が増えます。こうして姿勢が崩れ、ある一定の方向につねに力がかかりやすくなり、その人の限界を超えると症状が出ると考えられます。アライメントと全身の姿勢を保ちながら、多彩な動きを実現するには、スタビリティ(安定性)とモビリティ(可動性)を両立させる必要があります。スタビリティでメインに働くのはインナーマッスル(深層筋)であり、モビリティでメインに機能しているのはアウターマッスル(表層筋)です。インナーマッスルは骨格に近い深部を走る小さく短い筋肉群であり、アウターマッスルは体表を走るより大きく長い筋肉群です。偏った生活習慣により、アウターマッスルとインナーマッスルの筋力バランスが崩れると、アライメントが乱れて不良姿勢が起こるだけでなく、歩いたり走ったりといった基本動作も正しく行えなくなります。