骨密度を保つには「立つ」

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。骨の丈夫さは、「骨密度」で分かります。骨密度とは、骨の中にどれだけミネラルが詰まっているかのことです。骨密度が低いと、骨がもろくなり、骨折しやすくなります。まず女性の骨は、女性ホルモンである「エストロゲン」が大切で、これが骨からカルシウムが溶けるのを防いでいます。エストロゲンとは、月経などを起こすホルモンのことで、タンパク質からできています。だから、骨でもタンパク質は大切なのです。実は骨密度は現在の食習慣よりも、子供の頃の生活にいちばん大きく影響されます。子供の頃によく動いてよく食べてぐっすり寝ていた人は骨密度が高く、子供の頃にお菓子ばかり食べて運動不足だった人は、骨密度が低い傾向にあります。でも、今更そんなことを言われても、大人になってしまったらどうしようもありませんね。お子さんのいらっしゃる方や、これから赤ちゃんを育てる予定の方は、ぜひ覚えておいてください。歳をとってからできるのは、骨密度の低下のスピードをできるだけ遅らせる努力のみです。この努力をするのとしないのでは、結果はまったく違ってきます。女性の骨密度が特に落ちるのが、閉経したときです。エストロゲンが減るタイミングです。ですので、50歳前後でガーンと大きく低下します。ここから、ちょっとしたことで骨折して、早ければ60代、70代で寝たきりという最悪のケースも容易に考えられます。そうならないためには、今からコツコツ努力をして、閉経までできるだけ骨密度を下げないようにしましょう。でも、大丈夫です。毎日やるべきことは、「えっ、これでいいの?」というくらい簡単です。全身の骨は3年ほどですべて入れ替わります。骨は毎日、壊されてはつくられてを繰り返しています。つまり、古いカルシウムを振るい落として、そこに新しいカルシウムを埋め込んでいくわけです。そのときに絶対に必要なのが「骨に負荷をかける」ことです。骨に負荷がかかることで、初めてカルシウムが入れ替えられます。骨に負荷をかけるには「動く」ことです。ベストは、歩いたり、運動したりすることですが、実はただ立つだけでもOKです。電車やバスで移動している人はわざと席に座らず「立つ」のが骨にいいのです。一日数時間は立つことを心がけましょう。また、車通勤の方は、家事の他に、どこかで散歩をしたりしましょう。休日はショッピングなどで歩き回るのもおススメです。