内臓脂肪から始まる「脂肪肝」

お読みいただき、ありがとうございます。本八幡 風の整体院 岩田です。肥満とのかかわりが深く、最近特に増えている疾患の一つに「脂肪肝」があります。脂肪肝とは、肝臓に脂肪が異常に蓄積した状態で、BMIが25を超えると、その半数に脂肪肝が認められています。初期の頃はほとんど自覚症状がないのですが、進行すると疲れやすい、だるいなどの独特の症状があらわれます。主な原因は、やはり飲みすぎ、食べ過ぎですが、昨今、脂肪肝と診断されたものの一部に見られる、新しいタイプの肝障害「非アルコール性脂肪肝(ナッシュ/NASH)」が専門家の間で注目を集めています。ナッシュの特徴は飲酒歴がなく、さほど肥満でもない人が発症することです。放っておくと、やがて慢性肝炎から肝硬変を起こし、肝臓ガンにもつながる危険度の高い病気です。原因は、「内臓脂肪の過剰な蓄積」にあるのではないかと考えられています。おなか回りの脂肪組織が増えすぎると、脂肪肝に強い働きかけを起こす悪玉の生理活性物質が増え、ナッシュを引き起こすという見方が有力です。内臓脂肪型の肥満は肝臓も脅かすというわけです。