脂質異常症➡動脈硬化

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。脂質異常症とは、血液中のアブラ、つまり血液脂質が異常になっている状態で、メタボの危険因子の一つです。みなさんは健診などで「血液中の脂質の異常」を指摘されたことはありませか?「善玉コレステロールが少なくて、悪玉がちょっと多いですねぇ」「中性脂肪が増えていますよ…」などといわれたら要注意です。血中の脂質にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類がありますが、増えると困るのがコレステロールと中性脂肪です。これらが動脈硬化を進行させます。なかでも動脈硬化の直接的な原因になるのは、悪玉の「LDLコレステロール」です。これが増えると血管の壁の内側にたまって、壁が厚く硬くなってしまいます。一方、善玉の「HDLコレステロール」は、血管壁にたまった悪玉コレステロールを剥がし、運び出す役割をしています。しかし、「中性脂肪」の増加に伴って「HDLコレステロール」は減少してしまうのです。善玉HDLコレステロールが減り、悪玉LDLコレステロールが増える…こうして中性脂肪は間接的に動脈硬化を促進させていきます。「人は血管と共に老いる」といわれるように、高コレステロールで血管の硬化が進むと、血管の内壁が盛り上がって血液の通り道が狭くなり、血液が滞ってしまいます。血液の交通渋滞が起こるのです。そして、脳血管障害(脳梗塞、脳出血)や心血管障害(狭心症、心筋梗塞)の下地がつくられてしまいます。ただし、コレステロールは低過ぎても人体に悪影響を及ぼし、脳出血やガンを引き起こしやすくなることもわかっています。偏り過ぎないことが肝心です。