「糖尿病」とメタボのつながり

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。生活習慣病の代表選手である「糖尿病」は、肥満やメタボのすぐ延長線上にあります。BMIが27になると、BMIが25以下であったときに比べて、糖尿病のリスクが2倍になるといわれます。本格的なメタボになれば、糖尿病になる確率は5倍にもなり、発症して年月がたつと、命にかかわる合併症が待っています。しかも、糖尿病やその予備群の人は、そうでない人より他の重篤な病気を発症する危険が一気に跳ね上がります。たとえば、糖尿病の人と健康な人との病気のなりやすさを比べた衝撃的な報告があります。

・糖尿病だと、アルツハイマー病になる危険性は、4.6倍!

・糖尿病だと、ガン死亡の危険性は、3.1倍!

これは元九州大学大学院の清原裕教授(環境医学)らが特定の地域の住民を対象に行った追跡調査の結果わかったもので、心筋梗塞などの危険性は2.1倍、脳梗塞の危険性は1.9倍となっています。改めて、糖尿病が手ごわい病気だとわかると思います。実は、糖尿病人口は、ここ30~40年でなんと50倍にも増えています。これが「糖尿病=国民病」といわれる所以で、これだけ短期間で急速に増えた病気は他に見当たりません。2012年の「国民健康・栄養調査」によると、予備群まで含めると、糖尿病保有者は国内で2050万人にも上ります。前回の調査より減っているものの、糖尿病が強く疑われる人は前回より60万人多い950万人で過去最多となっています。とりわけ、中高年の糖尿病が急増し、40歳以上の男性の3人に1人、女性の4人に1人がこの病気に直面しているのです。