嫌なときこそ「笑顔」をつくる

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。ここでちょっと、いつもやるように「気合」を入れてみてください。どんな感じになるでしょう?息が止まったり、肩に力が入ったり、眉間にシワが寄ったりしていませんか?それは残念ながら、ふだんから「頑張り方」を間違えているかもしれません。「気合を入れて仕事をする」のは、悪いことなのでしょうか?実は、「入れすぎる」と、あまり良くないのです。というのは、気合を「よし、やるぞ!」と入れすぎると、とたんに脳への血流は低下するからです。大相撲のある有名な力士が、なかなか優勝できなかった頃のことです。稽古も十分しているし調子もわるくないのに、なぜか「ここ一番」という大事なときに勝てない。その原因を考えるために取り組みを見てみると、仕切りのときの彼は、まさに鬼の形相です。気合が入りまくっています。これぞ力士という迫力はあるのですが、これが原因です。「への字口」という言葉がありますね。この顔になった瞬間、全身の血管がぎゅーっと収縮し、筋肉や脳への血流が急激に低下します。このため、筋肉の反応が鈍り、相撲では立ち合いから反応が遅れ、柔軟な動きができなくなってしまうのです。仕事で気合を入れるときも、要注意です。血流が低下するような入れ方では自己満足に終わってしまいます。では、どうすればいいかですが、「笑顔」をつくってください。ストレスがある状態でも、笑顔をつくれば、血流は改善します。口角を下げるか上げるかで、血流が一気に逆になるのです。人間の体というのは、じつに面白いものです。プレッシャーがかかるときや、苦手な相手と向き合うときこそ、笑顔で接してみましょう。あなたが苦手だと思っているのなら、相手もたぶん同じように思っています。これはお互いに交感神経が上がり、血流が低下している状態です。まず、こちらから口角を上げることで、副交感神経が上がりリラックスできます。その笑顔が伝染して、相手の副交感神経も上がり、いい結果をもたらしてくれるはずです。笑顔には、人の心と体を整える絶大なパワーがあります。そしてそれは、自分自身だけでなく、相手の心と体にも変化をもたらします。健康を維持するためにも、ここ一番の仕事でいい結果を残すためにも、「面白くない」「嫌だな」と思ったときこそ微笑みましょう。そうすれば必ず良い結果が訪れます。