自律神経はプラスもマイナスも「伝染」する

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。高校野球で、大事な場面でエラーが続くシーンを見たことがありませんか?1度ならわかりますが、なぜよりによって試合を決める決定的なところで、ふだんなら考えられないエラーが続くのか。自律神経のバランスは、良くても悪くても、他人に伝染するのです。一人のバランスがくずれてミス(エラー)をすると、それを見たチームメイトも、影響されてしまう。その結果が「連続エラー」です。逆に、弱小チームにいたバッターが、常勝チームに移籍したとたんガンガン打ち始めることがあります。これも、バランスの悪い選手が多かったチームから、「自信」「余裕」「環境」などが整ったチームに移り、周囲の「良いバランス」が伝染したと考えられます。サッカーで「今日はアウェーだから不利」といいますが、これも、アウェーだと味方の声援が小さくて自信がなくなったり、グラウンド(ピッチ)の感触がふだんと違って余裕がなくなりバランスをくずしたメンバーの「悪いバランス」が、チームメイトに伝染して、本当に「アウェーは不利」になってしまう、というのが自律神経の視点から見た状況です。バランスの悪い人は、周囲にも悪い影響を与えます。逆に、バランスの良い人は、周りにも良い影響を与えます。これは、仕事でチームを組む場合など、人選の参考になると思います。バランスの良い人が一人でもいると、大きなプレッシャーの中でも、チーム全体のパフォーマンスが向上します。その人がいるだけで、場が明るくなったり、少々のトラブルを抱えてもさほど深刻なムードにならなかったり、大変な仕事でも意外に疲れなかったりと、いろいろな効果が出てきます。もちろん仕事に限ったことではありません。ともに過ごす人のバランス次第で、私たちのバランスは、良くも悪くもなります。また、こちらのバランスも向こうに伝染します。お互いに気持ちよく過ごせる人と一緒にいるよう心がけると、自分も相手も、より高いトータルパワーを持てるようになるのです。