ミスはこの「5つの状況」でしか起こらない

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。日本を代表するトップアスリートでも、ここぞというときにミスをすることがあります。「何千回、何万回と練習してきたはずなのになぜ?」と思いませんか?じつは、人がミスをするのは、5つの状況しかありません。①余裕がないとき②自信がないとき③想定外のことが起きたとき④体調が悪いとき⑤環境が悪いとき…いかがでしょう。皆さんがこれまでに経験されたミスも、どれか(あるいはいくつか)に当てはまるのではないでしょうか。この「5つの状況」では、自律神経が乱れます。それがミスの原因になるのです。かといって、いつもこの5つに当てはまらない状況にしておくのは、現実的には不可能ですし、そうしようとして神経質になる必要はありません。かえって逆効果です。大事なのは、今の自分がどれかに当てはまりそうなら、そのことを「意識する」ことです。「今週はバタバタしてて余裕がないな。ミスしがちだから気を付けよう」と意識するだけで、大幅にリスクを減らせるのです。2012年のロンドン五輪で、ハンマー投げ室伏広治選手が銅メダルをとりました。本来なら金メダルをとれるほど調子がよかったのに銅になったのは、「2投目、直前の選手がハンマーを金網にぶつけたため、修理で20分待たされることになった。想定外だった。その20分間、自分をうまくコントロールできなかったからだ」と、彼は言っていました。彼ほどの経験があっても、予想していないアクシデントがあると自律神経が乱れてしまうのです。自律神経が乱れた状態を最もイメージしやすいのが、「朝寝坊して慌てている人」です。携帯で電話しながら携帯電話を探していたり、メガネをかけたまま顔を洗ってみたり。本来ならばしないミスを連発してしまいます。交通事故を起こしてしまった人が、家族に携帯で電話しようというとき、ほとんどの場合まったく電話できない、つまり正確に電話番号をプッシュできないといいます。自律神経が乱れると、人はいつもなら何の苦労もなくできることすらできなくなってしまうのです。