「コーヒーでリラックス」という誤解

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。意外かもしれませんが、日本はコーヒーの消費量が、アメリカ、ブラジル、ドイツに次いで第4位と、世界でも有数のコーヒー消費国です。皆さんはどんなときにコーヒーを飲むでしょう?「眠気覚まし」という人も、仕事の合間や、落ち着いた時間など、「リラックスのために」という人も少なくないでしょう。医学的見地からいえば、「コーヒーにリラックス効果がある」という考え方は的外れということになります。コーヒーに含まれるカフェインは、交感神経の働きを高めて、一時的に体を興奮状態にさせるため「コーヒーを飲んでリラックスした」ということにはなりません。しかし、ストレスやプレッシャーがかかったときなど、カフェインにより交感神経が高まり、「よし、やろう!」と気持ちの切り替えに役立つこともあります。つまり、「リラックス」というより「リフレッシュ」の効果は期待できます。注意したいのは、飲み過ぎと、飲む時間です。まず「量」ですが、適量であれば眠気覚ましやリフレッシュ、ストレス解消に効果的ですが、コーヒー好きはえてして一日に5杯も6杯も飲みますね。たしかにとてもおいしいのですが、これは飲み過ぎです。極端な人になると、常にコーヒーが手元にある状態ですが、体に良いはずがありません。個人差がありますが、多くても1日3杯くらいにしておきましょう。次に「時間帯」ですが、夜に飲み過ぎたり寝る前に飲むと、交感神経が高まったままになり、眠れなくなるので要注意です。とはいっても、自律神経のバランスを整えるためには、ストイックになりすぎるのは得策ではありません。残業中、目を覚ましたいときなど、飲むなら適量を、なるべく早い時間帯に飲むようにしましょう。