ランチの後、眠くならない食べ方がある

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。とくにデスクワークで座りっぱなしの人にとって、昼食の1~2時間後は「魔の時間帯」ではないでしょうか?睡魔に襲われ、効率、集中力が下がります。コーヒーやガムもさほど効かず、トイレに行って顔を洗ったり、オフィスを少し歩いても、すぐまた眠気がもどってきます。それにしても、なぜ昼食後は、あんなに眠いのでしょう?「消化に血液が使われて、脳に行かなくなるから」とお思いの方は、ご自分の体をよくご存知の方だと思います。しかしそれでは答えとして不十分です。答えは、「交感神経・副交感神経が急に、大幅に上昇・下降するから」です。食事の前は、仕事中ですから、交感神経がやや優位の状態です。副交感神経は下がっています。食事が始まると、咀嚼により交感神経が上がります。(早食いの人は、より急激に上がります。)しばらくして胃腸が消化を始め、副交感神経が急激に上がります。(早食いだと、急に大量の食物が胃腸に送りこまれるので、より急激に上がります。)消化が始まる頃、食事(咀嚼)は終わっていますから、交感神経は急激に下がります。食事のスタートからジェットコースターのように急上昇した交感神経が、食べ終わった瞬間に急降下します。その急降下と同時に、副交感神経が急上昇を始めるのです。この「急激・大幅な上下」が、あの猛烈な、何をしても無駄なほどの眠気の真犯人だったのです。真犯人がわかれば、対策はとれます。たった2つで、解決できます。①食前に300~500㏄の水を飲む(一気にではなく、ゆっくり)。②腹8分目の量を、早食いせず、よく噛んで、ゆっくり時間をかけて食べる。「昼食後に頭がボーっとして仕事に集中できない」のは、やる気の問題ではありません。自律神経の乱れと、脳の血流不足が原因です。かといって食事がいけないのではないし、食べてはいけないわけではもちろんありません。「食べ方」が原因だったのです。