男性30歳、女性40歳が「副交感神経の曲がり角」

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。自律神経のバランスですが、私たちが生きている今の時代は、バランスが乱れる原因があちこちにあふれています。時間に追われる忙しい毎日、満員電車、人間関係のストレス、いつでもどこでも追いかけてくるメール…ほとんどの人はストレスがたまっているから、どちらかというと交感神経が優位で、副交感神経が下がっています。するとどうなるかというと、血管が収縮してしまい、血流が悪くなります。便秘や冷えはこれが原因です。また、副交感神経が下がるとリンパ球の働きが鈍くなり、免疫力が下がり、感染症にかかりやすくなって風邪をひきやすい体質になってしまうのです。便秘というと「女性の症状」というイメージがありますが、実は中高年、とくに50代の男性も多くが当てはまります。また、最近は夏場でも手足の冷えを訴える人が少なくないうえ、多くの男性が「冷え」に悩まされています。冷房のききすぎなどの影響もありますが、背景には「男女ともに、交感神経が優位になりすぎ、副交感神経が低下している」という、バランスのくずれた状態があると考えられるのです。交感神経の働きは年を重ねてもさほど変わらないのですが、副交感神経の働きは、男性は30歳、女性は40歳を境に低下していきます。この年齢を過ぎたら、意識して副交感神経を上げ、良いバランスを保つ生活をしていくことが大事です。私たちは、時代と年齢の「ダブルパンチ」に見舞われているわけで、放っておくとバランスはすぐに崩れてしまうからです。