「音楽」は脳を活性化する

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。脳のために、「音楽」もまた抜きにすることはできません。音楽は自分で楽器を演奏したり、歌を歌ったり、また、聴くだけでも本当に楽しく、気持ちもとても落ち着きます。音楽は、精神面に良い作用を及ぼすだけではなく、脳の働きにとても良い効果があるのです。いま音楽は認知症の予防や進行抑制、また治療のためにも取り入れられ注目されています。音楽には良いことがいっぱいです。まず「楽器を演奏する」ことです。演奏は指先を動かすので、脳を刺激し活性化させます。実際には指先だけでなく、指先から肘、肩、体幹まで、普段は同時に使うことのないいろいろな筋肉や関節を使っています。これほど多くの関節運動を、意識的にコントロールすることは不可能です。しかし、楽器演奏は、無意識にさまざまな関節を使って運動していることになるのです。ピアノの場合には、ペダルを踏むために足まで使うこともあります。ですので、さまざまな脳の領域を刺激していることになります。ピアノは、両手それぞれに違う音を演奏することから、ピアノのトレーニングを長くやればやるほど、脳の右と左をつなぐ「脳梁」といわれる部分の厚みが増すといわれています。「楽譜を見ながら演奏する」場合には、さらに脳が使われています。楽譜を見ながら演奏する作業は、当たり前にできているように感じますが、実は脳の中で、ものすごい作業が行われています。まず、楽譜を見ます。それを脳の「作業記憶」というところで保ちます。次に、言語や音韻情報の貯蔵庫の役割を持った「音韻ループ」と呼ばれるところに記憶させます。それから、手を使って楽器を演奏することで、その情報をアウトプットします。この一連の流れの中に、たくさんの認知機能がフル回転しているのです。また音楽を演奏することは、創造することにつながります。何かを創り出すことは、「人間らしさ」にとって重要な「前頭葉」の働きを高めることにもなります。