骨の衰えが現れる50歳代

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。40歳代が「太り過ぎ」が気になるのに対して、50歳代は体重の減少を意識したい年代です。50歳を過ぎたあたりから筋肉の減少がより顕在化してくる傾向にあり、それが原因で体重が減ることが少なくありません。また、五十肩など、関節の不調を感じることも多くなります。50歳代は「衰えを実感したときに何をするべきか」を考える年代ともいえるでしょう。「体重が減ったらトレーニングで筋肉を増やしてもとの体重に戻す」、「肩が痛くなったら肩を対象としたストレッチでケアする」など体の状態に応じた対応が必要です。とはいえ、50歳代は体力面で無理がきかなくなってくるのも事実です。いかに、「強すぎる負担を与えることなく、筋肉や骨を維持するか」が重要で、そのために若い頃とは違った視点で新たな運動を取り入れる発想も役立ちます。「ヨガ」や「ピラティス」、「太極拳」など、効果がある運動は数多くあります。また、50歳代は、体の健康面での男女差が大きくなる年代でもあります。女性は閉経を迎えた直後の時期で、それを境に骨が急速に弱くなっていきます。骨粗しょう症になってしまう方も少なくありません。骨が弱くなることは変形性関節症などの関節の不調につながり、場合によっては姿勢が大きく崩れてしまうこともあります。とくにこの年代の女性は、運動を行う際には、骨の衰えを考慮しましょう。一方、男性は骨の心配はいらないかといえば、そうはいきません。女性ほど顕著ではないものの、男性も骨が弱くなっていきます。国内の骨粗しょう症の患者数を見てみると、女性が980万人に対して男性が300万人(骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン2011年版)。確かに女性よりは少ないものの、甘く見ることはできない数字です。気になる方は、一度、自分の骨密度を測ってみてはいかがでしょうか。骨密度は病院や地域の保健所などで測定することができます。骨が弱くなっている方は、急に体に大きな負担がかかるトレーニングを行うと、骨折する危険もあります。しかし、それを恐れて何もしないのも考えものです。無理のない範囲で骨に適度な負荷をかけることは、骨を強くする効果があります。