ウォ―キングの工夫

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。ウォ―キングは一生動ける体を作るための強い味方です。近年の研究では、認知症の予防に役立つことも確認されています。ウォ―キングはヒザなどへの負担も小さいため、中高年や体力のない方も取り組みやすい良質な運動といえます。ただし、運動強度としては少し低すぎるという面もあります。例えば、1時間の軽いウォ―キングで消費するエネルギー量は約150kcalで、これはおにぎり1個分程度にしかすぎません。また、筋肉を太くする働きも弱く、毎日15分歩いたとしても、加齢とともに筋肉や関節の機能が低下することによって、やがては、それだけの時間を歩けなくなってしまうということもあります。そこで、歩き方をひと工夫してみましょう。普段よりも大股にして少しペースを速めるだけでも、運動強度はグッと上がります。基本的にウォ―キングによる運動強度やエネルギーの消費量は、歩く速度に比例します。長い時間、速いペースで歩くのがキツければ、「ゆっくりと歩く」と「速く歩く」を交互に繰り返すとよいでしょう。これは、「インターバルウォ―キング」といって、高齢者を対象とした研究で、「インターバルウォ―キングには筋力を高める効果がある」ことが報告されています。また、「散歩が趣味」というっ方は、坂道や階段があるコースを選ぶのもよいアイデアです。このように、ウォ―キングは、ちょっとした努力で、より有効な運動にすることができます。ただ、もともと「歩く」という行為は日常的なものです。難しく考えずに何よりも「体にとってよいことをしている」というポジティブな感覚をもって取り組むことが大切です。