血液の浄化には運動が必要

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。血液は、人間の体を構成する約60兆個もの細胞に酸素や栄養素を運び、不要になった老廃物を回収する重要な役割を担っています。血液は心臓から大動脈を通って全身に送り出されます。そして枝分かれした毛細血管を通って酸素や栄養素を細胞に届け、老廃物を受け取ったのち静脈を通って心臓に戻ります。毛細血管は体中に張り巡らされていて、その直径は10μmです。これは、血液中の赤血球の直系よりも細いのです。この細い血管内に老廃物が溜まれば、血液も次第に汚れてスムーズに通り抜けることができなくなります。血液の担う役割が果たせなくなれば、健康を維持することはできません。汚れた血液によって体中の臓器に汚染が拡大し、体の各所で冷えが起きます。人間の健康を維持する免疫力は体温が1℃下がるだけで約30%低下します。ですから、冷えがさまざまな病気を引き起こすのは当然のことといえます。東洋医学では、「万病一元、血液の汚れから生ず」として、血液の汚れが病気をつくると考えます。血液の汚れが血行不良を引き起こし、血行不良により冷えることで免疫力が低下して万病を引き起こすのであれば、血液を浄化すること、そして汚さないことが病気の治療であり、予防につながるのです。血液を浄化するには、難しい治療はいりません。筋肉運動をするだけでOKです。運動することで酸素が全身の細胞に行き渡り、代謝がよくなって熱が産生されるようになります。体温が上昇すれば、血流がよくなります。老廃物も押し出されて、血液が徐々に浄化されていきます。運動によって筋繊維が太くなると、筋繊維につながる毛細血管も増えます。血管の通り道と血液を心臓に戻すポンプが増えることで血流もよくなります。病気を寄せつけない生活を送るには、血液が免疫機能を十分に発揮できる状態に保つことが大切です。そのためには、筋力運動が欠かせません。