筋肉が減ると体温が下がる

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。ご自身の平熱をご存知でしょうか?1950年頃の日本人は、大人の平均的な体温が36.8℃前後といわれていました。しかし、現在、多くの人が35℃台で、高くても36.2~3℃程度です。平熱が約1℃さがり、 36℃以下の人が増えたという事実は、看過できない問題です。なぜなら、体温が低下すると免疫力も一緒に低下するからです。多くの日本人の免疫力が低下し、種々の病気にかかりやすくなったことを意味しています。低体温化の主な原因は、筋肉量の低下にあると考えられます。筋肉は人体最大の発熱器官で、体温の40%以上を産生します。人間が生きていくためには、基礎代謝と呼ばれる、心臓を動かしたり、呼吸するため肺を動かすといった必要最低限のエネルギーが必要です。基礎代謝は、体の消費エネルギーのなかで最も消費が大きく、1日の消費エネルギーの60~70%を占めます。基礎代謝によって生じる熱量の3分の1は骨格筋や心臓などの筋肉が産生しています。筋肉を鍛えて筋肉量が多くなれば、基礎代謝がアップするとともに体温も上がります。筋肉をつけることが、病気を予防して太りにくくなるために、1番良い方法です。筋肉の70%は下半身にあるので、下半身の筋肉量が少ないほど発熱量は減り、低体温に陥りやすくなります。ですから、下半身を鍛えることが重要だというわけです。