脳が大きいほど頭がいい?

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。私たちの脳は140億個という膨大な神経細胞からなりますが、この細胞自体は大人も赤ん坊も同数です。しかし、赤ん坊の脳の重さは約400gで、大人の脳の3分の1ほどしかありません。神経細胞の数が同じでも、情報を伝達する細胞内の回路の量が違うからです。人間の神経細胞は本体であるニューロンと、そこから出ている樹状突起、さらに1本の樹状突起からから延びた軸索と呼ばれる神経線維からなります。人間が成長の過程で刺激や情報を受けると、軸索の先端が枝分かれして新たな伝達回路を次々作っていきます。この回線量の違いが、大人と赤ん坊の脳の重さの差なのです。では、天才科学者アインシュタインの脳内はどうなっていたのでしょうか。カナダのマクマスター大学のサンドラ・ウィテルソン教授らによる調査では、アインシュタインの脳は一般の男女85人の脳に比べて「頭頂葉下部」と呼ばれる部分が15%も発達していたといいます。頭頂葉下部は、数学的思考や空間的認識能力と関係している部分です。さらに、この部分に本来あるはずの大脳のミゾが、アインシュタインには存在しなかったといいます。ミゾがないことで、アインシュタインの脳内では神経細胞が緻密に連続し、同時に働くことを容易にしたのではないかと考えられています。