指紋は一時的に消えても再生する

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。手には圧力を感じる圧点が多く、全身の圧点の4分の1が密集しています。圧点は中でも指先に集中しており、この非常に敏感な指先にあるのが指紋です。指紋という微細な隆起の筋が指先に形成される理由には諸説ありますが、ものをつかむときの摩擦係数と感覚を高めるためという説が有力です。私たちが壊れやすいものや柔らかいものを適切な力でつかみ、細かな作業を行えるのは、指紋によって摩擦を大きくできることと、鋭敏な感覚を与えられたおかげなのです。指紋は妊娠3ヶ月ほどで形成され、妊娠5ヶ月時には判別可能になります。指紋の形は生涯かわらず、かつ同一の指紋を持つ人が生まれる確率は600億~900億分の1と低く、地球上に同じ指紋を持つ人はまず存在しないのです。このことから指紋は犯罪捜査における個人認証などに利用されています。なぜ指紋は生涯変化しないのでしょうか?ちなみに手のひらの掌紋は、皮膚の表皮部分にできるため年齢によって変化します。手相が変わるのもこのためです。一方、指紋は真皮の部分で作られているため、ケガや火傷などで一時的に消えてもすぐに再生します。