デジャヴはどうして起こるのか?

お読みいただき、ありがとうございます。風の整体院 岩田です。初めて訪れる場所なのに「昔ここに来たことがある」と感じたり、初対面の人に「前にどこかで会ったことがある」などと思うことを、フランス語でデジャヴと呼び日本語では既視感といいます。前世や胎児の記憶、超能力の類など、スピリチュアルなもののようにいわれるデジャヴですが、実体は単なる記憶の錯覚で、心理学の世界では「偽記憶」と名付けられています。デジャヴを解明する上で有力とされているのは「記憶の再生エラー説」です。これは、過去の体験に類似した状況が現実に起きた場合、脳が再生ミスを起こして今見ている状況ではなく、記憶している状況が頭に浮かび、「前と同じだ」と錯覚するというものです。私たちがある出来事や情景を記憶する際、それは一つの情報として丸ごと脳に収納されるのではなく、要素ごとに細分化されてそれぞれの担当部署に保管されます。思い出すときには、これらの情報を集めて再構築しているのです。この作業を瞬時に行っていれば、ときに再生ミスや記憶違いが発生するのも無理はないということです。