ダイコンの味が上と下で違うワケ

こんにちは、風の整体院 岩田です。ダイコンは部位によって味に違いがあります。葉の方を上とすると、上の方が甘く(辛味が少なく)下の方が辛く、下に行けば行くほど辛くなります。ダイコンは葉の部分と白い棒状の部分からなり、棒状の部分を一般に根と呼んでいますが、厳密にいうと、それは正しくありません。ダイコンをよく見ると、途中から先端にかけてヒゲ根がついています。その部分がダイコンの本当の根で、ヒゲの上部は胚軸と呼ばれている部分なのです。上の胚軸の部分は柔らかくて甘いですが、下の部分は下に行くほど辛いのです。これには、理由があります。ダイコンは下の先端の部分の生長が盛んで、活発に細胞分裂を行います。先端部分に辛味成分がもっとも多いのは、生長点に害虫を寄せ付けないためと考えられています。辛味が抗菌の働きをしているわけです。