爆薬のニトロがなぜ心臓に効くのか?

こんにちは、風の整体院 岩田です。心臓をとりまく冠状動脈が詰まったり、狭くなったりすると、心筋への血液が不足することになり、心筋は酸欠状態になってしまいます。その結果、起こる病気を虚血性心疾患といい、その代表的なものの1つが狭心症です。その狭心症の治療・予防にはニトログリセリンが使われています。ニトログリセリンといえばダイナマイトの原料としてしられており、1847年、イタリアの化学者ソブレロが合成した無色透明の液体で、刺激を加えたり、加熱したりすると爆発します。ニトログリセリンは爆薬です。それが狭心症の飲み薬に使われているわけは、ニトログリセリンが皮膚や粘膜から体内に吸収されると、一酸化窒素が生成され、それが血管の拡張を起こすからです。その薬としてのニトログリセリンは、もちろん爆発しないようにつくられています。