いびきと睡眠時無呼吸症候群

人間は眠って意識がなくなると、のど周辺の筋肉がゆるみ、軟口蓋が落ち込んで気道が狭くなります。そして、鼻や口で呼吸をするたびに空気が通ると、軟口蓋の振動などで「いびき」が発生します。いびきは健康な人もかきますが、横向きに寝たり、枕を低くしたりすれば防止に効果があります。一晩の睡眠中に何度も呼吸が停止する状態を、睡眠時無呼吸症候群といいます。いびきとともに呼吸が止まり、慢性の睡眠不足になったり、健康障害が生じたりする病気です。この状態が続くと高血圧や心筋梗塞、狭心症などの病気の原因になるといわれています。